その1
今回は、応募において、高山由宇先生と同じく一位を獲得された、成宮りん先生の
『ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生の愉快な非日常:7~白い巨塔に潜む影~死を呼ぶUSBメモリと疑惑の制服警官~特殊捜査班HRT緊急出動せよ!!』
の挿絵を描いていこうと、勝手に、思っています。
なぜ、「勝手に」かと言いますと、
実はまだ、先生に「描かせてください」と、連絡をしてないのです……。
今までは、ある程度、どのように進めていくか、何回で、いつまでに完成させるか決めて、必ず、作家さまにご連絡してから、エッセイや挿絵を書いていたのですが、
今回は違います。
そもそも、これから、どんな感じで、挿絵を制作していこうかと、まだ、まったく考えていないのです。
前回までの三作は、ちょっとテレビ番組風にやってみました。
それは、年末から、このエッセイの企画を始めるまでの間、
松本修先生著の『全国アホ・バカ分布考――はるかなる言葉の旅路――』を読んで、影響されていたからです。
● あらすじ
大阪はアホ。東京はバカ。境界線はどこ? 人気TV番組に寄せられた小さな疑問が全ての発端だった。調査を経るうち、境界という問題を越え、全国のアホ・バカ表現の分布調査という壮大な試みへと発展。各市町村へのローラー作戦、古辞書類の渉猟、そして思索。ホンズナス、ホウケ、ダラ、ダボ……。それらの分布は一体何を意味するのか。知的興奮に満ちた傑作ノンフィクション。
●
面白かったですねー。全582ページ。超知的エンターテインメントです。
調査を進めていくにしたがって、アホとバカの分布だけでなく、その言葉の起源、どのように分布していったのか、柳田邦夫の『蝸牛考』は正しかったのか? 現在までの学者先生方たちの誤りなどが明らかになっていきます。
なお「人気TV番組」というのは「探偵ナイトスクープ」のこと。
そんな訳でテレビ番組風にエッセイを書いちゃったんですが、
毎回これでマンネリになってもね……、ってことで、次は趣向を変えようと思いました。
しかし、特に案もないので、行き当たりばったりで、成宮りん先生に相談しながら描いていこうと思い、
こうして、フライングをした次第です。
言い換えると、
こうやって相談したり、考えたりすることも記事にして、文字数を稼いじゃおうっ、って魂胆です。
(なにより、一人で考えるのがめんどうくさい……)
それでは、先生に、相談のメールを差し上げないと。
先生の、お返事によっては、エッセイはこれで終了です。
さあて、どうなることやら。
みなさま、お楽しみに!