その2 ポニーテール
それでは、主人公、赤神茜について、考えていきます。
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IDECCHI51先生のご注文
赤神茜
171㎝、赤髪、ポニーテールにしてます。胸アリ。マドマギの杏子みたいな感じ。目元に隈があるのを忘れずに。髪は黒ゴムで結んでます。とりあえず冬のオシャレ。コーデは夢学様に任せます。信じます(笑)箒は普通の箒です(笑)
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キーワードを取り出すと、
171㎝
赤髪
ポニーテール
胸アリ
マドマギの杏子
目元に隈
髪は黒ゴムで結
冬のオシャレコーデ
普通の箒
3つほど、調査が必要なものがありました。
1.ポニーテール
2.冬のオシャレコーデ
3.普通の箒
他は、特に問題なさそうですね。
身長はそのまま。赤髪は、髪を赤く塗ればいいだけだし、胸のアリ・ナシは、わたし、あまり興味ありませんから。
なので、ポニーテールから調査していきます。
そのまんまじゃないか、っていうご意見もあるでしょう。
たしかに。
ただ、最近、ポニーテールの子を、じっくりと見たこと、ないんですよねー。
絵を描くには、じっくり観察しないと。
さて、どこで、どうしましょう?
うーん。
……。
……。
そうだ。近所の女子高に行ってみよう!
思い立ったが吉日。
近所の女子高へ出かけることにしました。
とことことことこ……。
仕事は毎日、朝から晩まであります。
なので、早朝、校門の並木の蔭で、女子高生の通学を待ちました。
8時を過ぎると、たくさんの女子高生たちが、学校に入って行きます。門の横には、先生がひとり立ってあいさつしてます。
ポニーテールの子は意外と少ないんですねー。
その日は、ざっと数えて、
ロングのストレート 70%
セミロング 15%
ポニーテール 10%
ショート 5%
(三つ編み、オカッパなどは、0%)
でした。
ちなみに、この数字は正確ではありません。
かわいい子は、5割増しにカウントしましたから。
(なんのこっちゃ)
でも、まあ、ポニーテールはだいたい分かってきました。
後ろに、髪の毛を一束にまとめるのですが、ただ、まとまっているだけではありません。
髪の束は、通常は重力のかかる方向、下に引っぱられ、毛先だけでなく、根元も下に湾曲するんですね。
歩くと、左右へのGがかかるので、毛先と根元が、振り子のように動きます。
と、いうことは、
つまり、髪の動きで、箒に乗って空を飛んでいる魔女の、より複雑で精密な動きが表現できるかもしれない!
これは、大きな収穫です。
うん。すばらしい。
あと、もうちょっと、アオリ(下からの視点)でポニーテールの根元を観察したいな、と思い、
木陰でしゃがんで観察していると、
ひとりの女子高生と目があいました。
わたしが、ニッコリ微笑み、手を振ると、彼女もまたニッコリしました。
今日は良い日になりそうだ。
と思っていたら、彼女は小走りに校門の先生の所へ行って、何か話しています。
校舎から数人の先生方が出てきました。
げっ、何か、いやな予感。
わたしは、動物的直観により、観察を中断し、その場を離れることにしました。
次の日、
また女子高へ行ってみると、校門の前には、先生が3人に増えていました。
なので、知らんぷりして、素通りしました。
変質者と間違われてないといいけれど……(汗)
おしまい。
おしまい、じゃないです。
次回は、箒について。
お楽しみに。
結局、赤神茜の考察はどこへ行った?
ポニーテールの話だけでしたねー。
ちなみに、友人の話では、ポニーテールを観察するには、中学校か、競馬場が良いとのことです……
警告!!
本作は、ポニーテールの観察を推奨するものではありません。
よい子のみなさんは、まねしないでね。
続きは、明日!