『童話「こい」とはどんなものかしら』 若松ユウ先生著 その2
若松ユウ先生の作品の冒頭を拝読しておどろきました。
ちょっと読んでみましょう。
〇冒頭
ここは、地球から遠く遠くはなれた異世界です。
そこには、洋服を着た動物たちが、だれもけんかすることなく、なかよくくらす森があります。
そこは、いつもぽかぽか陽気で、木の実や魚もたくさんとれ、きれいな草花がいっぱいの、とってもすてきな場所です。
洋服を着た動物たちは、洋服を着ているという点を除けば、私たちの世界の動物たちと変わらない見た目をしています。
でも、にんげんと同じように二本足で歩くことや、自由になった手で器用に道具を使うこと、なかまとお話が出来ることが違ってます。
おもしろいでしょう。
〇
これは……、
前回の、Kan先生の『カーネル・ダグラス物語』、「あとがき」に対する、
エスプリ、
ですね?
〇あとがき
小説家になろう、という舞台では、異世界ものが主流ですが、僕としては今回が初の試みとなりました。もちろん、広い意味では、フィクションすべてが異世界ものですし(非日常という意味で)、妖怪ものなんかも異世界ものだと思うので……
〇
というKan先生の「異世界もの」の定義にたいして、
若松ユウ先生は、アンチテーゼを提出された……、
と言うよりも、
むしろこれは、お笑いにおける「ツッコミ」であり「ボケ」でしょう。
確信犯ですねー。
つまり、
もし、それが「正」であるのなら、「グリム童話」や「アンデルセン童話」や、「イソップ物語」だって「異世界もの」になるのであり、「ムーミン」だって、
そして「ピーターラビット」だってそうなのだ、
と、作品を使って、メッセージを送っているのです。
(ホントかな??)
先生がパロディで来るのなら、
挿絵もそういきませんと。
制作は次回。
おたのしみに。




