ひねくれカウント、2限目
僕はこの後の教育相談で、話したいことがある。
1限目は多分ひねくれず終わった。
(良かった…)
「先生ー!先生の授業っていつも時間通りっていうか、チャイムと同時に終わるよね」
クラスでもかなり明るい女子生徒、佐々木だ。
「そうだね、基本的には時間を大切にしていて、これは癖なんだ。多分」
(やっぱそうなのか、もう少し時間にいい加減でもいいのに、楽しく生活出来ているだろうか。)
ちょっとひねくれだ。ひねくれカウント3.5
時間を大切にするからこその楽しいこともあるだろう。
化学の先生が出ていき、しばらくしてチャイムが鳴った。
次は現代国語。僕の好きな教科だ。
中々先生が来ない。現国の先生はこういうことがよくあるのだ。
まぁ、別にいいのだけれど。
10分がすぎた、今日は珍しくかなり遅れている。
そこでとある女子生徒和田が、
「私、呼びに行ってくる。」
(何言ってんだよ学級委員でもないのに、不思議な正義感をだして)
「えー、もうちょっと待とうよ」
「でも怒られるかも、」
「あと5分くらい大丈夫じゃない?」
「忘れてんじゃね?」
様々な声が飛び交う。
15分が経った頃、結局学級委員が呼びに行った。
教室が静かになった。
(あ…さっき軽くひねくれてたな、あれは色んな人が思うことだろうし、ちょいひねで)
ひねくれカウント4
学級委員と、もう1人人影が、それは意外な人物だ。
なんと先程の化学の齋藤先生。
今日現国の谷山先生は休みだそうだ。
その時間は自習になった。
2限目が終わり、休み時間に。
次はホームルームで、その次は教育相談だ。
「私最近、ギター始めたの」
「えー!そうなんだ!かっこいいね」
「弾けるようになったら見せるね」
(そんな日はこないだろう。だってこないだは漫画を書き始めたって言って、はじめの2日は休み時間を使って描いていたみたいだけど、いまは絵すら描いていない。ギターの次はどんなことを始めるのか)
あー…これはかなりのひねくれだ。
ひねくれカウント5
自己嫌悪という言葉がかなり似合う状態の中、3限目が始まった。
ホームルームだ。
「今日のホームルームは、教育相談前のアンケートをして、文化祭について少し話しましょう。」
僕にとって、今日で一番大事なことだ。教育相談。
僕は今回の教育相談で、自分がひねくれていることを先生に相談したい。
アンケートには進路について書き込み、相談したいこと、という欄に、性格についてと書いた。
アンケートが回収され、文化祭の話し合いが始まった。