表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/106

6-1



次の日も、レイの体調は優れなかった。




ギルミアは相変わらず厳しい態度を見せながらも、心配をしてくれる。


「昨日みたいに、突然倒れられたら……困るからな」


言い方はぶっきらぼうだが、自分の事を心配してくれているのだと、レイは嬉しかった。




レイはロリエンに、昨日と同じ薬を調合してもらい、それを飲んだ。


するとレイの体調はみるみる回復する。


(流石、ロリエンさん…!)




その時のロリエンの表情は、あまり良いものではなかった気がする。






ひとまず体調が戻り、三人で朝のルーティンをこなした。




瞑想中。


レイの脳裏には、前に夢で見た"金色のベール"が現れた。




夢の中では、崩れる白い壁からレイを守るように包み込んでくれた、金色の球体だったが、


今は、金の光として宙を漂う。




温かく、穏やかな光は、レイを励ましてくれているように輝いていた。




瞑想の間、レイは、その金色の光をずっと眺め、話しかける。


しかし、返事はなかった。




そして、今日もまたギルミアの方から、安定した魔力を感じた。


その力は、最初に感じたものより、少しずつ強くなっている。




そのギルミアの魔力に、レイは圧倒された。






午後は、ポーション作りを中心に作業を進めた。




この日は中級ポーションを作るという事で、追加の材料を森で摘み取りに、森へ足を踏み入れる。




レイが不安になる中、ロリエンは、意外にも家が見える辺りで足を止める。そして、魔法木(マジックツリー)に絡みつくツタの花を見つけ、その花弁だけを採取した。




その植物は、"ダイモンリリー"と呼ばれ、ユリのような花を咲かせる。その花弁は厚みがあり、しっとりとした艶が特徴だった。


見る者に不思議な威圧感を与えている。




その色は黒に近い青い色をしており、『悪魔の花』とも呼ばれる。




毒々しい色をしているが、この花弁から採れる蜜が、中級ポーションに必要との事。




ロリエン曰く、


『救いの蜜、(とが)の花』


と言われる程、蜜には治癒力があり、花弁のまま使用すると毒があるらしい。






ロリエンは一階の自室の書斎へ籠り、ギルミアとレイが調合部屋で作業をする。




この蜜を取る作業を任されたレイは、午後はひたすら花の蜜を搾り取る。


その際、レイは何度も視界が揺れる思いをした。


しかし、ダイモンリリーの甘い香りを嗅ぐ度に、揺れや痛みを和らげ、作業を進めることが出来た。








夜、レイは夕食が喉を通らない程体調が悪かった。


身体が重く、酷い頭痛に悩まされる。




しかし、ギルミアとロリエンを心配させまいと、なんとか食事を済ませ、苦しみながら、眠りについたのだった。




.

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ