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希望のダイヤモンド  作者: セイド
章1:希望のダイヤモンド
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章1:希望のダイヤモンド(パート3-4)

第1章 パート3


清先生のてるてる坊主、チエは酔っ払っていながら、ダイヤモンドの機能について少し語り始めました。


「じゃ、こらから説明しまっしょう、へいっぷ!」


家の明かりが消え、チエはランタンの光の下で話を始めるかのように座り込みました。


清先生、ミルちゃん、他の霊たちと私たちはダイニングチェアに座って、彼が話す内容を聞く準備をしました。


「僕たちはダイヤモンドに宿る精霊で、ダイヤモンドを使って魔法の武器を作る力があるんだ。だから、私たちは私たちの力を使うにふさわしい持ち主が必要なのさ。」


「まあ、でもその魔法の武器を作る必要はなんなんだろう?」


「それはぁ〜、知らないぃ〜!」


状況は一気にシリアスから一変し、ますます疑問だらけになってしまいました。


「なんでこんなことになるんだろう?!ダイヤモンドの精霊だって、何のためにあるのかわかんないんだよ!」


「でも、隕石では私たちの理念に反する存在を感じたんだ、それはいい兆候ではないようだけど...」


そのとき、想像以上に多くのダイヤモンドがあることに気づきましたが、その考えは突然遮られました。


明かりがついて、ミルちゃんのダイヤモンドの精霊、アイの存在しない胃から大きなグロウルが聞こえました。


「お腹すいた、どこにププサがあるの?!」


「ププサ?」と混乱したてるてる坊主が叫びました。


彼はププサにかなり興味津々のようでした。彼の名前は、バコ?コバ?いや、ボキ?どうでもいいや、後で聞いてみます。


清先生は隠し持っていたププサを取り出し、4つの皿に分け、テーブルに2杯のホットチョコレートを置きました。


「ジャ、ラセクが遅れてきたから、ご飯食べなさい。君もね、ミルちゃん。」


ミルちゃんは他人の食事を食べることに気後れして言いました。


「ありがとうございます、でも他の人のご飯は食べられません。」


私は明るく答えました。


「大丈夫、ププサを試すいい機会だよ。」


「本当?ありがとう先輩!」


彼女は甘く微笑みながら言いました。そして清先生に向かって自己紹介しました。


「あ、そうだった!清さま、初めまして、桜井ミルと申します。裏設先輩からいろいろ教えていただいてます。」


ミルちゃんは言いながら清先生が食事をサーブしている間に。


「おお、礼儀正しい娘だな、裏設君が良いことを教えてくれてうれしいな。君から何か学ぶことができるといいな、ラセク。」


予感していた通りの発言だったので、私は彼らが私の夕食を食べるのを見ることにしました。


「あ、ぼくはちょっとチュロ食べて、寝るわ。」


「うちの商品を全部食べないでね。」


他にも色々売ってるから。


「チュチュロ?」


日本で分からない言葉を使うのが好きで、特にミルちゃんが混乱する顔が見たいんだ!


「さあ、食べて。冷めちゃうよ。」


と清先生はダイヤモンドの精霊たちとミルちゃんに言いました。


てるてる坊主たちはとても興奮しています。


「ププサ?」


「すごくいい匂い!」


「食べよう!」


ミルちゃんも一緒に加わりました。新しいものを試すのが好きなので、驚きません。


「いただきます!」


一斉に一口食べて、しばらくの間、静まり返っていました。気に入ったのかな?ええっと...


「おいしーい!」


と皆が大声で叫びました。一瞬、私はびっくりしました。嫌いだったのかと思ったけど、初めてププサを食べるのは絶対新鮮な体験だろうね。


やっぱり玲奈先生のレシピだからね。


「どうしてこんなにおいしいの?!」


「口の中でチーズが溶けてる!」


「こんなの初めてだけど、美味しい!」


ミルちゃんも気に入った


第1章 パート4


深夜の真ん中、夢の中にひとりの人物が現れました。その人物は濃い白い霧に覆われていて、ボキとか呼ばれる存在の表現なのかしら。


「うーん…お前はもう知ってるだろうが、ミスが起こったんだ」


その人物のシルエットは深みのある、まるで墓の中から聞こえてきそうな声で話し始めた。顔が見えないのが残念だ。


「お前はダイヤモンドを探してた人間じゃない。だから精霊はお前の命令に従う義務もないし、パワーを提供することもないだろう」


話そうとしてもできない。このボロ布が何を言っているのかさっぱりわからない!今はただ聞いているしかない。


「時が経つにつれて、ダイヤモンドはお前の体を拒絶し始めるだろう。最後にはお前の必然的な死に至るまでに」


その言葉と共に、霧の中のシルエットが消え始めた。


「また会おう…お前が自分の災難を避ける方法を見つけたなら、それを達成することができると信じている」


話しかける前に、夢は終わってしまった。


「あーーーーーーーーーーっ!」


大声を出して飛び起きると、顔に火傷を感じた。


「な、何だこれ?顔に傷が?」


確かに、左の顔に傷がある。


触れると、ダイヤモンドを持っていた手に血がついた。


「くそ、このくたびれたボロ布め…」


こういう時はボキのせいにするのが普通だ。それにしても、ボキはどこに行ったんだろう?


出血がひどいから、顔をきれいにしないと。服を着て朝食を取りに下に降りる。


「食べてからお皿洗いなさい。」と先生のセージが言いながら朝食を出してくれる。


「わかったよ。」


セージは自分のために豆とチーズのププサを3つと、自分のためにチョコレートを用意した。


顔の傷を隠すのは不可能で、セージは無視できない。興味津々の眼差しでこちらを見る。


「うむ?なんで顔に傷がついてるのかね?自傷癖の奴か?」


「い、いや、自分でやったわけじゃないんだ!」


「じゃあそれはお前のダイヤモンドの精霊のせいだ。管理しないと、お前を殺してしまうぞ。」


「もう、本当に…」


私が死ぬというのは、本当にそうなるのか?(笑)


「うむ?」


「な、なんでもないよ。ところで、チエはどこ?ボキの場所を知ってるかもしれない。」


初めて頭を使ったが、それほど役に立たなかった。


「二日酔いで目覚めて庭に吊るしてある。家の中で吐くのはやめさせたかったんだ。お前は起こさないほうがいい。それに、ボキじゃなくてキボウだ。間違えたらお前をパーツ別売りにしてしまうぞ。」


「それはわかってるよ…」


おそらくボキ、いや、キボウはダイヤモンドの中にいるはずだ。それはもう考えるのはやめて、顔をきれいにしよう。


その間にセージは、学校に行く準備をしてくれる。


「おい、さっきの騒ぎはやめろよ!今日は学校だから、ちゃんと準備しろよ!」


「あ、は、はい!」


もう時間を無駄にするのはやめよう。顔をきれいにし、制服を着て朝食をとる。


授業に行く途中、傷のことを聞かれたらどうやって言い訳しようか考える。他の生徒にはダイヤモンドやてるてる坊主の話をするのはやめておこう。


ついに学校に着いた。いつもよりも早く着いた。席に向かう途中、誰かとぶつかってノートを落としてしまった。


「おい、注意してくれよ!」と、問題を起こしそうな雰囲気の男が叫んだ。


「すみませんでした。」


ノートを拾って席に戻る。その後、その後ろで何か話している声が聞こえる。


「やめろ、こっちに行こう。」と、彼の友達が言った。


彼はしばらくこちらを見つめていたが、無視することにした。


すると、


頭の中で声が聞こえた。キボウの声だろう。


「あの男は誰だ?」


席についたとき、深いため息をついて言った。


「あ、坂本大樹だ。彼とその仲間は他の生徒をいじめるのが好きなんだ。」


「その存在…」とキボウが真剣な声で言った。


「それにしても、どうして僕の…?」と聞こうとした瞬間、ダイヤモンドが緑色に輝き始めた。


キボウがダイヤモンドから出てきた!早く隠さないと目立ってしまう。クラス全体がこちらを見ている。


「ばかめ、こんなところで出てくるな!それに何してるんだ!」


クラスメイトの注目を浴びながら、小声で尋ねる。


「ダイヤモンドに住んでいるんだ。力を取り戻す必要がある!」


「とにかく、こんなところで出てくるんじゃない。てるてる坊主が浮いて喋る光景は普通じゃないからな。」


友達が近づいてきたので、キボウにダイヤモンドに隠れるように命じる。


それでも、クラス全員の視線を受けながらは難しい。ケンジが近づいてきた。


「おい、うらせくちゃん!なんだ、あの光は?」


横にいるケンジに尋ねられた。


「あーー、いや、なんでもないよ。」


「それにその傷は?」


「あー、うん、自分で…?」


「おいおい、すっかり気を散らしてんじゃねえか。俺たちが二人とも不合格になりそうじゃねえか、ははは!」


「あ、うん…」


ケンジはいつものようにからかう。なんでそんなに生意気な顔をしてんだ。


彼がこちらに近づいてくると、顔が近づいてきた。他の生徒たちに誤解されないように、遠ざけようとする。


「それにしても、あの子とはよくいるな。もうちょっとで付き合ってるかと思ったぜ。」


「うぐ、あの…彼女とはただの友達さ。」


「ふーん、なんでもないよ。」


ケンジが遠ざかると、私も落ち着く。でも、彼が言うとおり、もしかしたら彼女のことが…。


落ち着いて、また自分のことを考えないようにする。すぐに死ぬかもしれないのに。


死ぬかもしれない…


「みんな、席についてください。授業を始めます。遅れたので、今から授業を始めます。」


先生が教室に入ってきたのに気づかなかった。ケンジは挨拶をして席に戻り、私は勉強用具を出す。


授業中ずっと死について考えていたが、キボウは話しかけてこない。彼は何をしているのかわからない。


授業が終わったことに気づかなかった。


学校を出ると、ケンジが一緒に帰ってくる。


「ミルちゃんは今日来なかったのか?」


一緒に歩きながらケンジに尋ねる。


「あ、たぶん何か食べたものが原因で病気になったんだろうな。」


心配そうに前を見つめる。


あのププサが悪かったのか?日本人の胃は慣れてないかもしれないな。『食べるたび』とは言わないが…なんでこんなことを考えるんだ?!


「ところで、もうすぐ部活が始まるけど、どの部活に入るつもりだ?」


ケンジが遠くを見つめながら尋ねる。


「たぶん音楽部かな。スポーツとか太陽嫌いだし、部室でできる音楽しか選択肢がないし、ギターは弾けるから大丈夫だと思う。」


「はは、典型的なお前らしいな。」


ケンジとは何でもないことを話しながら帰っていく。


周りの人たちには落ち着いているように見えるかもしれないが、心の中ではその夢が本当の警告なのか、ただの悪夢なのかを考えていた。


確かにダイヤモンドは私を選んでくれなかった。ミルちゃんやセージに聞いてみよう、彼らも同じような経験をしたかどうか。


今は自分のやり方で生きるしかない。明日はミルちゃんの家に行ってみるかもしれない。


一日で治ることはないかも


しれないけど、明日は彼女が良くなっていることを願う。


何を持っていけばいいだろうか、プレゼントとして。

最終パート

暗い部屋にはロックやメタルのポスター、ギターやベース、ドラムセット、ゲームがたくさん置かれている。赤い髪の毛の黒い服の子供が、角を抱えて泣いている。花を着けたてるてる坊主を抱えている。


遠くからの叫び声が聞こえる。両親のものだと思われる。


子供は右手が血だらけで言う。


「私…」


「スミレちゃん!」


てるてる坊主は驚いて震えている。叫び声はまだ続いている。


「私…、ただ平和でいたいのに…」


子供はますます小さくなっていく。


「にゃー」


額に房飾りのある小さな黒猫が現れ、鳴き声を上げる。


てるてる坊主を持つ黒猫は、部屋のダイヤモンドの出現が間近に迫っているということを意味している…

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