あらすじ【先生のアノニマ 2(中)〜本編前のご挨拶2/3】
米空軍少佐イー・シーは、次世代戦闘機開発を進める極秘ユニットのテストパイロット。が、昨夏、突如として転属を命ぜられ赴任した先は、東京の中高一貫校という有り得なさだった。以後、レイ・シーマの偽名で同校ALTとして勤めるその本分は、同校へ極秘留学中という、元米国副大統領の愛娘の潜入護衛という場違い感で。それに伴い、米空軍に籍を残したまま、在日米国大使館の駐在武官と、日本内閣府の【事務員】を兼任するという謎人事に加え、その直属の上司が超絶極まるアラサー美女で魔女で、海自の海将補を詐称する出鱈目女という混沌振り。【内閣の事務員(通称CC)】と呼ばれる日本政府直掌の諜報機関へ出向し、そのエージェントとして校内銃撃戦からハイジャック、しまいには戦闘機アクションありの一年を生き残った彼に訪れた二年目の春は——(で、本編です)。
仇敵との再会を契機に不気味に迫る国家権力。警護対象を狙って襲来する新たなる敵。CCを始め、米軍・米政権は元より、新たに日本警察と中国闇組織が加わり、それらが絡まる陰謀の只中で、何故だかその渦中の人となるシーマ先生は、校外では日系米国人ゴロー・ミナモトと名乗る、名も多ければ悩みも尽きない波乱の相は相変わらず。その上俄かに浮上する重国籍疑惑で、パイロットから学校の先生扮する諜報部員までこなす素朴な平和主義者も、流石にここらでプッツン切れて新境地を迎えるか? それら全部を引っくるめて、何から何まで出鱈目女上司真耶紗生子との偽装夫婦関係は、これまた何故だか絶賛継続中! 彼の身に迫る危機は命に加えて操まで、とは、新たな戦場に臥所も加わる予感ここに極まれりとしたものなのか?(羨ましいぞ!→By作者)
学園内外で新旧キャスト入り乱れの本編は、学校の先生の事なら授業があれば(その風景は殆どないけど!)、部活? があり、時として引率もさせられる中で、それでも四六時中護衛中のスパイだけにアクションの連続で、やはり今作も戦闘機に幽霊船が状況を左右するドタバタの合間でロマンス? もあって後は何だ? ごちゃごちゃ騒がしいそのど真ん中で、それでも何故だか置き去り感に苛まれるシーマ少佐(先生)と、そんな彼を引っ張り回して放さない謎塗れの女エージェント紗生子を中心に描かれる、学園物スパイアクションシリアスコメディー第二弾。