表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/21

第8話 十四日目

小説というよりは音声作品の台本をイメージして書きました。

小説だと思って読むと文がぐちゃぐちゃなので台本だと思って読んでください。

気分が乗ったら続きを書きます。

あっ、ご主人様。起きられましたか。


おはようございます……って、なんだか改めてご主人様のお顔を見ると、昨日のことを思い出して恥ずかしくなってしまいますね。


ご主人様、昨日のこと……夢じゃない、ですよね?


……!…………んっ……


きゅ、急にキスするなんて!もう、ご主人様は本当にえっちなんですから……


……ふふ、でも安心しました。私はご主人様のこ、恋人になれたのですよね。


奴隷の私にこんな幸せなことが起こるなんて、今でも信じられません。……あの、ご主人様、こんなことを聞くのはよくないとわかっているのですが、本当に私なんかが恋人でよかったのでしょうか……?


……いたっ!


うぅ、おでこが痛いです……きゅ、急に何するんですかご主人様。


え?”私なんか”は禁止したはず……?


あっ、そうでしたね。すいませんご主人様、ついつい癖で言ってしまうのです。


せっかくご主人様とお付き合いすることができたのですから、私ももう少しだけ自分に自信を持ってもいいのかもしれません。


ちょっとだけ、時間がかかるかもしれませんけど。


はい、そうですね。私もお腹が空きました。とりあえず朝食にしましょうか、ご主人様。



いただきます。


ご主人様、今日の朝食はどうでしょうか。起きる時間が遅かったので簡単なものになってしまったのですが……


そうですか。それはよかったです。


……私の呼び方?私の呼び方がどうかしたのですか?


もしかして、”ご主人様”という呼び方の話でしょうか。


確かに私とご主人様は昨日からお付き合いをしていますけど、私は奴隷で、ご主人様はご主人様です。私ももうこの呼び方で慣れちゃいましたし、この呼び方を変える気はありませんよ。


気にしないでください。最初に会った時みたいに、自分の立場を気にして卑屈になるようなことはもうありませんから。呼びやすいからこう呼んでいる、程度の考えで構いません。


そうだご主人様、今日はお仕事が休みなのですよね。何かご予定はあるのですか?


買い物、ですか。食料品の買い物でしたら私が行って来ますけど、どこに行かれるのですか?


色々行くから私も一緒に……?はい、わかりました。ご主人様のご要望とあれば、喜んでお供いたします。それでは朝食のあと、外行きの服に着替えて来ますね。


えっ?!デ、デート?!


た、確かにお付き合いしている男女が一緒に出かけることはデートとも呼びますけど、改めて言葉にされると恥ずかしいです……


……はい。ご主人様との初デート、楽しみです。



〜〜〜



デート……ご主人様との初デート……


あわわわ、一体何を着て行けばいいんでしょう。服は全てご主人様が買ってくれたものなので、ご主人様の好みじゃない服はないと思いますけど……


せっかくの初デート、ご主人様の隣を歩いていても恥ずかしくない服装にしなくては。


それにやっぱり、かわいいって思われたいですし……


……あっ!もう時間が来てしまいます!


えっと、上の服はこれで、下は……



〜〜〜



お、お待たせしました、ご主人様。


私も準備が終わりました。それでは行きましょうか。


……!……か、かわいい、ですか?


あ、ありがとうございます。せっかくの初デートですのでなるべくかわいい服を選んだのですが、気に入ってもらえてよかったです。


ご主人様も、その、かっこいい……です。


〜〜っ!

も、もう、こんな話をしていてはいつまで経っても家から出られませんよ。早く行きましょう、ご主人様。


あっ、あの、ご主人様、家から出る前に、その……


……手、手を繋いで出かけませんか……?


ひゃっ!……ふふ、ありがとうございますご主人様。それでは行きましょうか。



ふふ、手を繋いで歩いていると、なんだか私たちが付き合っている実感が湧いて来ますね。


私たち、他の人から見たらどう見えているんでしょう?ちゃんとカップルに見えているでしょうか。


……きゃっ!ご、ご主人様、この手の繋ぎ方は恋人繋ぎというものでは……?


た、確かにこの繋ぎ方ならカップルにしか見えませんけど……流石に恥ずかしすぎます!


ま、待ってください。なんで元に戻そうとしてるんですか。私は嫌だとは言っていません。このまま行きましょう。ご主人様から始めたことなんですから、今さら恥ずかしいなんて言いませんよね?


ふふ、恥ずかしいですけどご主人様の手、温かいです。



このお店、綺麗でかわいい雑貨屋さんですか。私は入ったことがありませんけど、ご主人様はよく来られるんですか?


ご主人様も初めてなんですね。ご主人様、意外とかわいいものが好きだったりするのでよく来るのかと思いました。


今日は何を買いに来たんですか?もしかしてウィンドウショッピングでしょうか。


そんなところ、ですか。……なんだか微妙な返答です。


まあとりあえず、一緒に色々見てみましょうか。



……外から見た時はわかりませんでしたけど、見た目より広いお店ですね。商品の数も多いです。


あっ、このネコの置き物、ご主人様が好きそうです。このコップも、ご主人様に似合いそう。そっちのお皿も……


……いろいろなものがあって、目移りしちゃいますね。


ご主人様は何か気に入ったものでもありましたか?


あっ、やっぱりそのネコの置き物ですか。ふふ、私もだんだんご主人様の好みがわかってきたようですね。


はい、わかりました。ここで待っていますから、ご主人様はお会計にどうぞ。



おかえりなさいませご主人様。次はどこに行きましょうか。


そういえば、確かにもう昼食の時間です。


私の食べたいもの、ですか?そうですね……


私はここまで来たらやっぱりあそこのパン屋さんのパンが食べたいです。


いえ、遠慮なんかしていませんよ。こんなことを言うのは恥ずかしいのですが、ご主人様と出会ってすぐにここで食べさせてもらったメロンパンの味が忘れられなくて……


ちょ、ちょっと変な理由ですけど、ここのパンが美味しいのは本当ですし。ご主人様が良いのであれば、またあそこのパンが食べたいです。


はい!ありがとうございますご主人様♪



ふふ、またメロンパンを買ってもらっちゃいました。ご主人様のはクリームパンですか。そっちも美味しそうです。


あ、あの、ご主人様。私、もし恋人ができたら一緒にやりたかったことがあるのですが……良いですか?


はい。その、ご主人様のクリームパンを一口頂けないかと……


い、いえ、そうなのですけどそうではなくて、その……


あーん、ってして欲しくてですね……


た、確かに数日前にされましたけど、あの時はまだお付き合いをしてませんでしたし今とは意味合いが違うと言いますか……


それは確かに人目がありますし私も恥ずかしいですけど、こういうことは外でやるから意味があるんです!


ほ、ほら行きますよ。あ…………ん。


〜〜っ!思っていたより数倍恥ずかしいです……していることは数日前と何も変わらないのに……


味は……多分美味しかったんですけど、正直恥ずかしすぎて全然わからなかったです。


じゃ、じゃあ次はご主人様の番です。あーんしてください。


今更何言ってるんですか。私だけやってご主人様はしないなんておかしいです。ご主人様だってこのメロンパン、食べてみたいでしょう?


ほら、早くしないとどんどん恥ずかしくなりますよ。


…………んっ……と。


……これ、食べさせる方も恥ずかしいんですね……


どうですかご主人様、メロンパン美味しいですか?……って、ふふ、お顔が真っ赤ですよ。


わ、私の顔も真っ赤なんですか?!は、早く言ってくださいよご主人様!恥ずかしい……


も、もうあーんは良いですから!ここからは自分で食べましょう!



ごちそうさまでした。やっぱりここのメロンパンは美味しいです。大きいので一つでお腹いっぱいになっちゃいます。


2人とも食べ終わったことですし、そろそろ出ましょうか。


ってご主人様、その小さな包みはなんですか?


付き合った記念のプレゼント……?


そ、そんな、本当に良いのですか?お気持ちはとても嬉しいですけど、こんなプレゼントを貰っても私からはご主人様へ何もお返しできませんし……


……はい。ありがとうございます。とっても嬉しいです。ご主人様、今中身を見てみても良いでしょうか。


……!

これ、さっきのお店で私が見ていた髪留め……


ご主人様、もしかして私がこれを見ていたことに気づいていたんですか?それでこれを私に……


元々プレゼントを探すために店に入った、と?確かにあの場で欲しいものを聞かれても私は遠慮したでしょうけど、そこまで私を見ていたなんて。


あの時は一緒にお会計に行けば良いのにって思っていましたけど、これを買うために私をわざと待たせたんですね?


……もう、ご主人様ったらどれだけ私を喜ばせたら気が済むんですか。


本当にありがとうございますご主人様。もちろん気に入りました。この髪留めは一生の宝物にしますね。


ご主人様、私、この髪留めを着けて帰りたいです。ご主人様の手で、私の髪にこれを着けていただけますか?


…………はい。ありがとうございます。ふふ、なんだか照れちゃいますね。


ご主人様、髪留め、似合っていますか?


ふふ、良かったです。それでは行きましょうか。あ、もちろん手を繋ぐのは忘れちゃダメですよ♪



ただいま、です。


ふぅ、色々と買い物をしていたら帰りが少し遅くなってしまいましたね。


途中で買い食いをしたので私はあまりお腹が空いていませんけど、ご主人様はどうですか?


ご主人様もですか。それでは今日は軽くおにぎりでも作っておいて、お腹が空いたら食べるようにしましょう。


私がおにぎりを作るので、申し訳ありませんがご主人様にはお風呂の用意をお願いしてもよろしいでしょうか。


はい。よろしくお願いします。



おにぎり、作り終わりました。ここに置いておきますから、いつでも好きな時にお食べください。もし今日食べなくても明日の朝食にするので大丈夫ですよ。


お風呂もそろそろ沸く頃ですけど、ご主人様はすぐ入られますよね?


一緒に……って、冗談はやめてくださいご主人様。そんな恥ずかしいことできるわけないじゃないですか。


ほら、お風呂が沸きましたよ。早く入ってきてください。もう……



ふあぁ、ん。もうこんな時間ですね。私はそろそろ眠ります。ご主人様も明日はお仕事があるんですから、早めにお眠りくださいね。


ご主人様、今日の初デートはとっても楽しかったです。この髪留め、ずっと大事にします。今までもご主人様と出かけるのは楽しかったですけど、今日は特に楽しくて、嬉しかったです。


また誘ってくださいね、ご主人様♪


それでは、おやすみなさい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ