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第2話 二日目

小説というよりは音声作品の台本をイメージして書きました。

小説だと思って読むと文がぐちゃぐちゃなので台本だと思って読んでください。

気分が乗ったら続きを書きます。

…………んっ……


外が明るい……もう朝、ですか。

なぜでしょう、初めての場所のはずなのに、なんだかよく眠れました。


新しいご主人様、まだよくわかりませんけど、優しい人……みたいです。多分……

優しいふりをして急に怖くなる人もいるそうですけど、私のご主人様はそんな人じゃないといいな……


あ、そうです。ご主人様に朝食をお作りしなくてはいけません。急いで準備しないと。



〜〜〜



おはようございます。ご主人様。

朝食をご用意しようと思っていたのですが、どの材料を使って良いのかわからず、ご主人様が起きるのを待っていました。

ご主人様、朝食は何を作れば良いでしょうか。


最初だから一緒に準備する、と。

食材の場所さえ教えてもらえれば、私一人でも大丈夫ですが……

……はい、わかりました。ありがとうございます。


当たり前のように私にも同じものを用意してくださるなんて、今までの生活を思うと考えられません。

それではご主人様、いただきます。


ご馳走様でした。ご主人様。とても美味しい朝食でした。お皿を洗うのは私1人でも大丈夫ですので、お任せください。


片付けの前に話がある……?なんでしょうか。ご主人様。


私の名前について、ですか。……私を買われた時にもうご存知になっているとは思いますが、私に名前はありません。今までは数字で呼ばれていましたから。奴隷番号78番、それが私の呼び名です。呼びにくいのでしたら”おい”でも”お前”でも、私はなんと呼ばれても構いません。


えっ?考えた?私の、名前を?

ご主人様が、私の名前を考えてくださったのですか?


いっいえ、嫌というわけではなく、ただ驚いてしまって。

ご主人様は昨日、私を番号で呼んだり私の名前の話をしたりしなかったので、私の名前に特に興味がないのかと思っていたので……


昨日は私の名前をずっと考えていていた、と。私の名前なんて、適当に思いついたもので十分ですのに……

……ふふ、でも嬉しいです。ご主人様。ご主人様は私にどんな名前をつけてくださったのか、お聞きしてもよろしいでしょうか。


そんな、嫌だった時なんてありえません。私はご主人様のつけてくださった名前ならなんでも嬉しいです。


……シィナ……私の名前……

ふふっ、シィナ、ですか。シィナ……シィナ。

こんなに素敵な名前をつけてくださるなんて、とっても嬉しいです♪ありがとうございます、ご主人様。

こんな良い名前、私にはもったいないくらいです。

ふふふ、シィナ。初めての、私の名前……


連呼されると恥ずかしいからやめてくれって、なんでご主人様が恥ずかしがるんですか?ふふ、私は私の名前を言ってるだけです。なにも恥ずかしいことはないですよ。


あっ、お皿洗いをしないとですね。このシィナにお任せください。与えられた仕事はきちんとこなして見せます。

ご主人様がくれた……私の名前……♪



ご主人様、お皿洗いが終わりました。次は何をすれば良いでしょうか。


特にすることはない、ですか。わかりました。それでは掃除でもしていますね。


あの、失礼な質問かもしれませんが、ご主人様はなんのお仕事をされているんでしょうか。

こんなお家を持っていて、私をお買いになられたのですからてっきり私は毎日とても忙しくされている方かと……


冒険者だから依頼のない日は暇だ、と。ご主人様は冒険者をされているのですね。最近は魔物の被害も増えているようですし、素晴らしいお仕事だと思います。


い、いえ、お世辞なんかでは……今日はお昼から依頼が入っているのですね。わかりました。留守は私にお任せください。お帰りは何時になりそうですか?


わかりました。その時間に合わせてご夕食を準備しておきます。


午前中は買い物に行かれるのですか。荷物持ちとして私もご一緒したほうが良いでしょうか。とても重いものは難しいかもしれませんが、普通の物でしたらご主人様の代わりにお持ちしますよ。


荷物は持たせないけど一緒に?それは構いませんがご主人様、荷物も持たない私なんかが一緒に行ってなんになるのでしょう。ご主人様の買い物の邪魔になるだけだと思いますが……


いえ、ご主人様が望むのでしたら私もご一緒します。早速今から出られるのですね。わかりました。



わぁ……今までほとんど見たことがなかったのですが、お買い物をする場所というのはこんなに賑やかなんですね。あちこちにいろいろなお店があります。

ご主人様はどのお店に用があるのですか?


ここは……日用品のお店ですか。日用品だけでもこんなに種類があるのですね。


ところであの、ご主人様。先ほどから買おうとしているものが全て女性向けのもののような気がするのですが気のせいでしょうか。ご主人様の家にはご主人様と私しか住んでいないはずですが、もしかして……


や、やっぱり私のものでしたか……ご主人様、私は奴隷なのです。奴隷にここまで気を使う必要な全くないのですよ?私はもう十分すぎるほどご主人様に色々よくしてもらっています。その上新品の日用品など……奴隷の身に余りすぎます。


それは……もちろん嬉しいですけど、ですけど……

……わかりました。ありがとうございます。ご主人様。



いろいろなお店を回りましたけど、ご主人様はほとんど私のものしか買われてません。ご主人様からのご厚意は受けることにしましたが、流石になんだか申し訳ないです……


……はい。気にするなとご主人様がおっしゃるのでしたら、もう気にしないとこにします。改めてありがとうございます、ご主人様。


次はお昼ご飯を買われるのですね。どこのお店で買われるのですか?


行きつけのパン屋、ですか。わぁ、なんだかとても可愛い見た目のお店ですね。外から見えるパンもとても美味しそうです。それになんだかいい匂いもしてきました。


えっ、この中から私が好きなものを選んで良いのですか?あの……本当に?私が食べたいものをご主人様が買ってくださるのですか?


あ、ありがとうございますご主人様。実は私、あそこに置いてある丸いパンが気になっているのですが……よろしいですか?


これはメロンパンと言うのですね……初めて見ました。なんだかとっても美味しそうです。


このパン屋さんはお店の中に食べられる場所があるのですね。ここを使うのですか?わかりました。お水を注いできます。


それではご主人様、いただきます。


っ!ご主人様、このメロンパンというパン、ふわふわしてます!ふわふわしているのに外は硬くて、なんだか不思議な食感です!それに味も美味しいです!


ごちそうさまでした。とっても美味しかったです!ご主人様……って、す、すみませんご主人様、なんだかはしゃいでしまって……

このメロンパンというパン、美味しいですね。なんだか優しい味がしました。


ま、また連れてきてくれるのですか!ふふっ、楽しみにしておきますね、ご主人様。



あ、もうお家につきましたね。今日の買い物は楽しかったです。ご主人様がお暇な時にでも、気が向いたらまた連れて行って欲しいです。

ご主人様はこれからお仕事があるのでしたね。時間がないからもう出られる、と。わかりました。夕食をご用意して帰りをお待ちしておきます。ご主人様、行ってらっしゃいませ。



おかえりなさいませ、ご主人様。お仕事お疲れ様でした。夕食の準備はできていますが、先にお風呂に入られますか?


はい、わかりました。すぐ食べられるように準備して待っていますね。



今日の夕食は、朝買ってきた魚を焼きました。味付けは朝聞いたご主人様の好み通りに仕上げています。お口に合うと嬉しいのですが……


美味しい、ですか。よかった……ありがとうございます。それでは私も、いただきます。

……あっ、美味しい……


ごちそうさまでした。後片付けは私が……ってご主人様、なんで自分でやろうとしてるんですか。それは私の仕事ですよ。


え?お風呂?確かに私はまだ入ってませんが……後片付けは任せてその間にお風呂に、ですか。い、いえ後片付けはすぐできますし、そんなことにご主人様の手を煩わせるわけには……


は、はい。わかりました。ではお風呂をいただきますね。



お風呂いただきました、ご主人様。とてもいいお湯でした。後片付けはもう終わったのですね。ありがとうございます。


もうお休みになるのですか?今日はお疲れのようですし、確かに早く休んだほうが良いかもしれません。

私も今日の家事は全て終えましたし、今日はこれで休ませていただきますね。


それではご主人様、お休みなさいませ。



〜〜〜



今日ご主人様と行った買い物、楽しかった……


メロンパン、あんなに美味しいもの初めて食べたし、それに……


ふふっ、シィナ。私の名前。ふふ……


こんなに優しい人、初めて。


信用……したいけど、もし裏切られたらって考えると、まだ怖い……


こんなの、ご主人様にも失礼なのに。


私って、なんでこうなんだろう。

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