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第16話 五十日目

小説というよりは音声作品の台本をイメージして書きました。

小説だと思って読むと文がぐちゃぐちゃなので台本だと思って読んでください。

気分が乗ったら続きを書きます。

……ん……ふぅ。


今日はご主人様のお仕事はお休みですけど、ずっと寝ているのは健康に良くありませんよね。ふふん、ここは私がご主人様の奴隷として、しっかり起こしてあげませんと。



〜〜〜



ご主人様〜、朝ですよ〜……って、あれ?


ご、ご主人様が起きています……い、いつもなら私が起こさないと絶対に起きて来ませんのに……


ご主人様、どうされたのですか?今日は何か特別なことでもあったのでしょうか。久しぶりのお休みで気分が上がってしまったとかですか?


……え?布団の下、ですか?布団の下に一体何が……


あっ!あめちゃんがいます。ご主人様のお腹にもたれてまだ寝ていますね……もしかしてご主人様、昨日はあめちゃんと一緒に寝ていたのですか?


へぇ、気づいたら布団の中にいた、と。ふふ、あめちゃんももうすっかり私達に慣れてくれましたよね。それでも、布団に潜り込んでくるのは珍しいですけど。


私の布団には来てくれたことがないのに、ご主人様だけずるいです。私もあめちゃんと一緒に寝たいのに。昨日はご主人様の部屋に来たんですし、今日は私の部屋に来てくれるでしょうか。


……な、なんですかその得意げな顔は。そんな顔をされるとなんだか悔しくなるじゃないですか。ご主人様はたまにいじわるになりますね。


そんなことより、もう朝ですよご主人様。これから朝食の準備をしますから、そろそろ起きて着替えておいてくださいね。


えっ?2度寝する?


せっかく自分で早く起きたのに、なんで2度寝なんかするんですか。早く起きた方が気持ちがいいですよ。それに今日はせっかくのお休みですし、寝ていてはもったいないです。


あめちゃんがいるから……?


確かに今ご主人様が動くと、あめちゃんは起きてしまいますけど……でも、しょうがないじゃないですか。あめちゃんは猫なんですし、すぐまた別の場所で寝始めると思いますよ。


そういうことじゃない、って、まあ確かにお腹で寝てくれていて嬉しい気持ちはわかりますけど。


もう、今日だけですからね。あめちゃんが初めてお腹で寝てくれている今日だけです。明日からはもしあめちゃんが寝ていても起こしますよ。


はぁ……じゃあご主人様の分の朝食はテーブルの上にでも置いておきますから、起きた時に食べてください。全くもう……



〜〜〜



ごちそうさまでした。少し遅くなってしまいましたね。


ご主人様、まだ起きてきません。まぁ、あの時間から2度寝したら、まだ起きてこないのは当然ではありますけど。


せっかくのお休みですのに。デートの約束はしていませんけど、お部屋で一緒に過ごそうと思っていましたのに。


あんなに嬉しそうな顔、私には滅多に見せてくれません。あめちゃんと一緒に寝ただけであんなに嬉しそうにするなんて。


……私なら、いつでも一緒に寝てあげますのに。


とりあえず本でも読みながらご主人様とあめちゃんが起きてくるのを待ちましょうか。ご主人様はともかく、あめちゃんはお腹が空いていないんでしょうか。



そろそろお昼です。


ご主人様とあめちゃん、まだ寝ているんでしょうか?こんなに長く2度寝するなら私も一緒に寝ればよかったです。


流石にもう起こした方がいいですよね。とりあえずご主人様の部屋に行ってみましょう。



〜〜〜



ご主人様〜?もうそろそろ起きないとダメですよ……って、起きてるじゃないですか。


あめちゃんも起きていますし、一緒に遊んでいたんですか?


流石にもうお腹が空いたでしょう。朝食がまだ残っていますし、私がこれから軽く昼食を作りますから、少し待っていてください。ほら、あめちゃんはこっちです。すぐにご飯を入れてあげますからね。



いただきます。


ご主人様は朝食が残っていたので、かなりあっさりした昼食になってしまいましたけど、いかがですか?


ふふ、それはよかったです。薄いものばかりでは飽きるでしょうし、夕食は少し味の濃いものにしましょうか。


あっ、ところでご主人様はいつ起きられたのですか?私が部屋に入った時にはもう遊んでいる最中でしたし、もしかしてかなり長い間遊んでいたのでしょうか。


やっぱりそうなのですね。もう、起きていたなら言ってください。ずっと寝ているのかと思ったじゃないですか。


それで、その、ご主人様。今日のお昼からは何か用事はあるのですか?


ないのでしたら、お昼からは私と……


……あっ、あめちゃん。もうご飯は食べ終わったんですね。


そんなにご主人様の足に擦り寄って、今日のあめちゃんはご主人様にべったりです。


えっ、お昼からもあめちゃんと遊ぶ……のですか?


い、いえ。私も特に予定はありません。一応買い物に行こうとは思っていましたけど、それだけです。


言いかけたこと、ですか。いえ、何でもありません。買い物に行くことをお伝えしたかっただけですので……


はい、本当に何でもありません。ごちそうさまでした。私はすぐ買い物に行ってきますね。あめちゃんのこと、よろしくお願いします。



〜〜〜



はぁ……


なんというか、無理に急いで家を出てきてしまいました。さっきの私、かなり変な態度でしたよね。


一言、お昼からは一緒に買い物に行きませんか、と言うだけですのに。なんでそんな簡単なことが言えないんでしょうか。


でも、ご主人様もご主人様です。せっかくの休みなのに私をほったらかしてあめちゃんとずっと遊んでいるなんて。少しは私に構ってくれてもいいじゃないですか。


私に構わずずっとあめちゃんと遊んでいるなんて、ご主人様はもう私に飽きてしまったのでしょうか……


……


……って、そんなわけありませんよね。何を考えているんでしょう。今日はたまたまあめちゃんがご主人様にくっついているから、ご主人様も嬉しくなってしまっただけですよね。


ですが、このまま買い物だけを済ませて家に帰ってはまた変な態度をとってしまいそうです。とりあえず買い物は後回しにして、気分転換に少し知らない道をお散歩してみましょうか。


こっちの道はこの間行きましたし、今日はここを曲がってみましょう。まっすぐ進むだけなら、迷子にはならないはずです。もしお店があれば、今日の買い物はそこで済ませてしまいましょう。



……色々なお店がありますけど、私が入るようなお店はあまりありませんね。


そこそこ歩いていい気分転換になりましたし、逆方向ですけど買い物はいつものお店でしましょう。


……?


あそこはなんのお店でしょうか。


服屋さん、でしょうか。それにしては服の種類が独特なような……お仕事用の服屋さん?衣装屋さん?


もうここで引き返すんですし、最後に少しだけ入ってみましょうか。なんだか面白そうなお店です。



あっ、外から見たら分かりませんでしたけど、入ってみると意外とお店は広いですね。


わぁ、色々なお仕事の服がたくさんあります。お医者さんの着ている白い服に、これは古い冒険者さんの服……でしょうか。


どう考えても普通の服屋さんではないですよね。このお店は一体どういうお店なんでしょう。


まあ私は特に欲しい服はありませんけど、変わったお店ですし、まだ少し服を見てみたいです。



あれっ、この服は……もしかして給仕服でしょうか。


わぁ、本では何度も見ていますけど、本物の給仕服は初めて見ました。私も1人のご主人様に仕える身です。ご主人様は普通の女の子のような可愛い服を私に着せて下さりましたけど、給仕服にはなんとなく憧れがあります。


もちろん今の服は可愛くて私も気に入っていますから、わざわざご主人様に言ったりはしませんけど。実は少しだけ着てみたいと思っていました。


でもこの給仕服、少しおかしいです。なぜ頭に大きな耳がついているのでしょうか。あっ、よく見たら後ろには尻尾も付いています。


私が知っている給仕服にはこんなものはついていなかったと思うのですけど、こういう給仕服もあるのでしょうか。給仕の邪魔になるような気が……


えぇと、商品名は「猫耳給仕服」、ですか。なるほど、確かにこれは猫さんの耳と尻尾ですね。耳と尻尾の別売りもしているみたいです。


……


……猫耳。


これを私がつければ、ご主人様は私に構ってくれるでしょうか。


なんというか、自分でも何かが間違っている気がしますけど、今日のご主人様はあめちゃんに夢中ですし、私もあめちゃんみたいになればご主人様の態度も変わるかもしれないですよね。


猫さんが気分屋なのは私も知っていますし、もちろんあめちゃんは悪くありません。それにデートの約束をしていたわけではないのですから、ご主人様が悪いわけでもありません。


今のこの気持ちは私のわがままです。わがままなのは分かっていますけど……


やっぱり私はご主人様に構って欲しいです。さっき変な態度で家を出てしまったことも含めて、この猫耳をつけて挽回しましょう。


値段は……うっ、耳と尻尾だけとはいえ、意外とお高いんですね……



〜〜〜



ただいま帰りました。


……?


大丈夫、とはどういう意味でしょうか。買い物ついでに少しお散歩をしてきただけですよ。少し遅くなってしまったのはそのせいです。


私の様子が変だった、ですか。い、いえ、大丈夫です。何もおかしなところはありませんから、ご主人様は心配なさらないでください。


ところでご主人様、もうあめちゃんと遊ぶのはやめたのですか?


あぁ、あめちゃんが寝てしまったのですね。確かに、あれだけ一緒に遊んでいては疲れて寝てしまってもしょうがないです。元より猫さんはよく寝ますから。


そ、それではご主人様はもう今日のご予定はないのですか?


そ、そうですか。分かりました。


えぇと、その、ご主人様。あの、少し見て欲しいものがあるのですが、よろしいですか?


はい、少し準備をしてきますので、少々お待ちください。



……お待たせ、しました。


……


……


……


……な、何か言ってください。


は、はい、猫耳と尻尾です。今日のご主人様があめちゃんに夢中でしたので、私も猫さんになってみました。


か、かわいい、ですか。よかった……


自分で買ってきておいてなんですけど、この格好、かなり恥ずかしいんです。これでご主人様のお気に召さなかったら目も当てられないと心配していました。


ポーズ、ですか?確かに今は棒立ちですけど、猫さんはそもそも立ちませんし、ポーズと言われましても何も思いつかないのですが……


腕を曲げて腰を少し屈める……?こ、こんな感じ、でしょうか?


もう少し曲げる……?こう、ですか?わかりました。これが猫のポーズなのですね。


猫のポーズ、と言われてもあまりしっくりはきませんけど、ご主人様にかわいいと言っていただけるなら、私はどんな格好でもいたしますよ。


……ご主人様、本当に嬉しそうです。買ってきて正解でした。


実は今日、ご主人様がずっと朝からあめちゃんにばかり構っていて、恥ずかしいですけど少し寂しかったんです。あめちゃんに私のご主人様が取られてしまったような気がして。


嫉妬……?言われてみれば確かに、私はあめちゃんに嫉妬していたのかもしれません。ふふ、自分が拾ってきた猫さんに嫉妬するなんて、おかしな話ですね。


あっ、いえ。ご主人様が謝るようなことではありません。気まぐれなあめちゃんが自分から寄ってきてくれたんです。嬉しくなる気持ちもわかります。そもそも今日は私と一緒にいる約束もしていませんでしたから。


ですけど、その、ご主人様、さっきまであめちゃんにしていたみたいに、私のことも撫でてもらえませんか?私、ご主人様になでなでして欲しいんです。ご主人様に撫でられると私、とても安心できますから。


はい。ありがとうございます。ふふ、ご主人様のなでなで、どうしてこんなに安心できて気持ちいいんでしょう。ご主人様はきっと手のひらまでお優しいのですね。


ご主人様、もっともっと撫でてください。あめちゃんより、もっとたくさんなでなでしてください。


えっ?喋り方、ですか?もっと猫っぽく……?


猫っぽくと言われましても、猫はにゃーとしか言いませんし……


……


……!


なでなでしてほしい……にゃん?


……い、いまのはナシです。思っていたよりずっと恥ずかしい台詞でした。なんでこんなことを口走ってしまったのか、自分でも分かりません。忘れてください。


かわいかった、って、からかわないでください!も、もう、ご主人様、いじわる言わずに早く撫でてください。この格好をしている時点でもうすでに恥ずかしいんですから……


えっ?膝枕をしてくださるのですか?


た、確かに猫さんは膝の上でよく寝ていますけど、そこまで私を猫扱いしなくても……


い、いえ。久しぶりの膝枕、嬉しいです。それではご主人様、失礼しますね。


……ふぅ。


ふふ、まだなでなでしてもらっていないのに、ご主人様に膝枕されているだけでなんだかとっても気持ちいいです。


あの、ご主人様。それではなでなでもお願いします。


……えっ?もう一度あの台詞を言うのですか?


も、もう、忘れてくださいって言ったじゃないですか。あの喋り方、そんなに気に入ったんですか?


……


なでなでしてほしい……にゃん♡


や、やっぱり恥ずかしいです!ご主人様、早く撫でてください!


……


ふぅ……全くもう、ご主人様ったらすぐ私にいじわるするんですから。まぁなでなでは気持ちいいですけど……


そんなに私がにゃあにゃあ言うのが良いんですか?


ちゃんと撫でてくれましたし、も、もう少しくらいならご主人様の言う通りにしても良いですよ。その代わり、それをした後はまた私のことを撫でてくださいね。


そ、そんな急に目を輝かせないでください。あっ、先に言っておきますけどえっちなのはダメですからね。


四つん這い……ですか。なんだか意外と普通な感じですね。猫さんは普通四つん這いですし。


よいしょ……これで良いですか?


この格好にさっきの手を組み合わせる、と。こんな感じでしょうか。


鳴き声も、ですか?やっぱりそこが大事なんですね。


え、えぇっ!?このまま、ご主人様に好きって言うんですか!?


た、ただでさえ改まって言うのは恥ずかしいのに。こんな格好で、猫さんの語尾をつけて……?


……ご主人様、私を恥ずかしさで殺す気ですか。


はぁ、もう。わかりました。ご主人様に少し変なところがあるのは今に始まったことではありませんから。


その代わり、ご主人様も後からちゃんと言ってくださいね。猫さんの語尾は要りませんけど、その、好きだって。


それではいきますよ。一回しか言いませんからね。


……


……ふぅ……


ご、ご主人様♡


私は、ご主人様のことが大好きだにゃん♡


んっ!ご、ご主人様!?急に抱きつかれてはびっくりしてしまいます!


もう、私の告白を聞いて、抱きしめたくなってしまったんですか?


抱きしめられるのも嬉しいですけど、ちゃんと頭も撫でてくださいね。


ぎゅーってされながら頭をなでなで、気持ちいいです。いい匂いがして、安心できて。全身がご主人様に包まれているみたいです。


……ご主人様に包まれていると、なんだか暖かくて眠くなってきてしまいました。


今の私は猫さんですし、ご主人様、このまま一緒にお昼寝しませんか?ご主人様は朝ずっと寝ていたので、まだ眠くないでしょうか。


そうですか、それはよかったです。ご主人様に抱きしめられて、ご主人様になでなでされながらだとすごくよく眠れそうです。


ご主人様、おやすみにゃさいませ。


……大好きだにゃん♡

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