第12話 三十一日目
小説というよりは音声作品の台本をイメージして書きました。
小説だと思って読むと文がぐちゃぐちゃなので台本だと思って読んでください。
気分が乗ったら続きを書きます。
ふぁぁ……ん。
もう朝ですか。早く起きてご主人様の朝食を作らないといけませんね。
えっと、今は何時でしょうか。今日はご主人様がいつもより早くお仕事に行かれる日ですし、少し急いで朝食を作った方がいいかもしれません。
…………
……あ、あれ?
も、もうこんな時間じゃないですか!もしかして私、寝坊してしまいましたか!?
えっと、大急ぎで朝食を作って……って、よく見たら朝食を作る時間も食べる時間もないです!これじゃあお弁当の用意もできません!
とにかく急いでご主人様を起こさないと……!
〜〜〜
し、失礼しますご主人様!
ああっ、やっぱりまだ寝てる……
ご主人様、起きてください!遅刻です!このままではお仕事に遅刻してしまいますよ!
ご主人様〜、起きてください〜!
お、起きられましたか。本当に申し訳ありませんご主人様。私が寝坊してしまい、つい先ほど目が覚めたんです。
朝食を準備する時間も、食べる時間もありません。急いで準備をして出かけないと、お仕事に遅刻してしまいます。
お弁当は後で私が届けに行きますから、とにかくご主人様は急いで準備をしてください!
〜〜〜
ご主人様、準備は終えられましたか。
朝食は作れなかったのですけど、ひとつだけパンが残っていました。これならすぐ食べられますから、今日の朝食はこれを食べて下さい。
いえ、私はご主人様が出られた後に簡単に何かをして食べますから大丈夫です。ほら、急いで下さい。
この分だとなんとか遅刻はせずにお仕事へ行けますね。……ふぅ、よかったです。
もし奴隷である私のせいでご主人様がお仕事に遅刻してしまっては、完全に奴隷失格です。
はい。出かけるまでにお弁当を作る時間がありませんから、私が後でご主人様の元へ届けようかと思います。
いえいえ。元はと言えば私のせいなのですから、これくらいはさせて下さい。今日は特に用事もありませんし、ちょっとお散歩するだけです。
って、のんびり食べている時間はないんですよ。すぐ食べて家を出ないと、それこそ遅刻です。
はい。ご主人様、行ってらっしゃいませ。急がれるとは思いますけど、どうかお気をつけて。
〜〜〜
……はぁ……やってしまいました……
ご主人様へのご奉仕にもう完全に慣れて、気が抜けてしまっていました。朝寝坊なんて、今まで一度もしたことがなかったのに。
遅刻、はしていないでしょうけど。朝食も準備できず、ご主人様をあんなに急がせてしまいました。お仕事に向かう途中で何か事故に遭ったりしていないでしょうか。
ご主人様はお優しいですから、気にしないで、なんて言っていましたけど。やっぱり気になります。
……はぁ……とりあえずお弁当を作りましょう。ご主人様の仕事場まで行くには少し時間がかかりますし、早めに家を出たほうが良さそうです。
今日のお弁当は何にしましょう……?そうです。せめてものお詫びとして、ご主人様の好きなものをたくさん入れておきましょうか。
〜〜〜
ご主人様の仕事場に着きました……
よくよく考えたら私、一度も入ったことがないです。ご主人様にお弁当を渡すだけですし、大丈夫だとは思いますが、やっぱりちょっと緊張します……
あっ、ご主人様がいなかったらどうしましょう。受付の方に言えば預かってもらえるでしょうか。
と、とりあえず入ってみないとわかりませんよね。
……すー、はー。
……よし。行きましょう。
こ、こんにちは……失礼します……
わっ……人がたくさん……この中からご主人様を見つけられるでしょうか……?
ご、ご主人様〜?私が、シィナが来ましたよ〜?
ご主人様〜?
……きゃっ、す、すみません。
えっ?いえ、その。私は迷子ではなくて、人を探しているんです。
て、手伝っていただけるのですか?
あ、ありがとうございます。このままでは見つからないと思っていたところだったんです。探しているのは私のご主人様で、名前と特徴は……
……はい。今言った通りの人を探しています。今日は朝早くからここに来ているはずなのですが、もしかしたら今は外で仕事をされているのかもしれません。
……えっ?ご主人様をご存知なのですか?
よく一緒に組む仲間……?そ、そうだったのですか。ご主人様のお仲間さんだったのですね。
……こんな綺麗な女の人が、ご主人様のお仲間……
い、いえ。なんでもありません。
あの、それではご主人様が今どこにいるかはわかりますか?私、ご主人様にお弁当を届けに来たんです。
多分もうすぐ帰ってくる、ですか。わかりました。ご主人様が帰ってくるまで少しここで待たせていただきますね。
あの、よろしければですけど。ご主人様が帰ってくるまで、ご主人様のお仕事のお話を聞かせていただいてもよろしいでしょうか?ご主人様、あまり家ではお仕事の話はしてくれないんです。
良いのですか?ありがとうございます。あっ、自己紹介がまだでしたね。失礼いたしました。私はシィナと申します。ご主人様と一緒に暮らしています。
はい。マイリさんと言うのですね。よろしくお願いいたします。
それではその、ご主人様のお仕事について……
〜〜〜
あっ、ご主人様。おかえりなさいませ。
少し遅かったのですね。朝に言った通り、お弁当を持ってきましたよ。一緒に食べましょう?
……ご主人様、どうされましたか?何をそんなに驚いているのでしょうか。
なんで一緒にいるのか、ですか。あっ、そうですね。マイリさんとは先ほど偶然知り合いまして、ご主人様を待っている間、ご主人様のお仕事について教えてもらっていたんです。
そうしたらご主人様のお仲間さんがどんどん集まってきまして、みなさんからお話を聞いていたんです。とても賑やかで、楽しい時間でした。
あっ、みなさんもまだ昼食を食べられていないのなら、私のお弁当、少し食べますか?今日は少し作りすぎてしまったんです。お口に合うかは分かりませんけど……
ふふ、それではみなさんで一緒にいただきましょうか。
……ご主人様、そんなところで立っていないでお座りになって下さい。寝坊のお詫びといってはなんですけど、ほら、今日のお弁当はご主人様の好きなものばかり入れてきたんですよ。
たくさん食べて、午後からのお仕事も頑張って下さいね。
はい、お粗末さまでした。
みなさんのお口に合ったようで良かったです。
それでは私は帰りますから。ご主人様、この後のお仕事も頑張って下さいね。
マイリさんも、他のお仲間さん達も、今日は色々とありがとうございました。これからもご主人様のことをよろしくお願いします。
……恥ずかしいからやめてくれ、と言われましても、ご主人様のお仲間さんならやっぱり挨拶はした方が……
は、はい。わかりました。それではみなさん、さようなら。ご主人様も、気をつけて帰ってきて下さいね。
〜〜〜
お帰りなさいませ。ご主人様。今日もお仕事お疲れ様でした。
今日は少し早かったのですね。もう少しで夕食の準備ができますから、先にお風呂に入ってきて下さい。
出られましたか。夕食の準備もたった今終わりましたよ。冷めないうちに早くいただきましょうか。
いただきます。
……あの、ご主人様。ご主人様はおそらくもう気にしていないとは思いますが、改めて謝らせて下さい。今朝は寝坊してしまい、申し訳ありませんでした。
はい。気にするなとは言われていましたが、やっぱりちゃんと謝らなければ私が気になってしまいまして。
……どうされましたか?ご主人様。もしかして実は怒ってらっしゃったのでしょうか。
私の姿勢が低すぎる……?謝りすぎ……?
そ、そうでしょうか。今回悪いのは全面的に私ですし、謝るのは当然のことだと思うのですが。
恋人同士だから、自分を下に見る必要はない……と。
そ、そう言われましても。事実私はご主人様の奴隷ですから。恋人とはいえそこを履き違える訳にはいきません。
出会ったばかりの頃のような卑屈にはなっていないつもりですが、まだ意識が足りないでしょうか。
……よく分かりません。そもそも私はご主人様以外の方と関わりがほとんどありませんから、ご主人様の言う”普通”がなんなのか、分からないんです。奴隷商人の元では、ご主人様に誠心誠意尽くし、他には何も求めないのが普通の奴隷として教えられましたから。
い、いえ。ご主人様が謝らないで下さい。
ほ、ほら。変な空気になっちゃいました。早く食べないとご飯が冷めてしまいますよ。私はもうちょっと自分に自信が持てるように頑張りますから。とりあえず今は早くご飯を食べましょう?
ごちそうさまでした。はい。それでは後はよろしくお願いしますね。
……はい。今日は楽しかったです。ご主人様のお仕事のことも聞くことができましたし、ご主人様が普段どんな方と一緒にお仕事をしているのかも前々から気になっていましたから。
あんなにたくさんのお仲間さんがいるんですね。男性が多かったですけど、女性の方も。
…………
……ご主人様は、マイリさんとの付き合いは長いんですか?
いえ、別に。ただなんとなく、マイリさんと話している時のご主人様は他の人の時と比べて楽しそうに見えましたから。
とても綺麗な方でしたし、胸も大きかったです。
ご主人様は私の身体も好きって言ってくださりましたけど、男性はなんだかんだ言って胸は大きい方が好きだって聞きますし、少し心配です。
……え?私も?
わ、私も一緒とはどういう意味ですか?
確かにご主人様のお仲間さんには男性が多かったですから、今日はそれなりに男性と話す機会が多かったですけど……
楽しそうだった、って……それはあの方達からご主人様のお話を聞くのが楽しかったからで、変なことは何も……
…………
ふふふ、こんなところも似ていますね、私たち。
こんな小さなことで不安になって、ちょっとだけ嫉妬して。
本当はこんな心配必要ないって、わかっているのに。
……ご主人様、キス、しましょう?
この心配が必要かどうかなんて、キスをすれば全部わかりますよ。
ほら、ご主人様。
…………んっ……
ふふ、こんな心配、必要ないですよね。
だって私、こんなにご主人様のことが大好きなんですから。
……んっ…
ご主人様も、ですよね。ご主人様も、同じことを思ってくれていますよね。
……んっ…
さっきは変なことを言ってごめんなさい。ご主人様とのキスが気持ちよくて、さっきのことなんてもうどうでもよくなってしまいました。
ご主人様、安心して下さい。
私は、シィナは、ご主人様だけを愛していますよ。




