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テーマ詩集:わたし

わたしはまっぷたつ

作者: 歌川 詩季

 残酷な描写はありません。

 稲光(いなびかり)と雷鳴が かけっこして

 ひらいてく距離を 雲が埋めた暗い空


 こころとからだの足なみがそろわずに 悲しいね

 おいてかないでと そでつかんでも


 こころのこりの指を ふりほどく背中なら

 他人事(たにんごと)のようだけど

 見送れば裂かれて わたしは まっぷたつ


 こころとからだとで



 稲光(いなびかり)と雷鳴を ひっぺがして

 光には音と べつの名前つけてみた


 こころとからだの歩幅は同じじゃない 悲しくも

 まるで飛ぶ鳥と()うミミズだよ


 こころここにあらず 立ちすくむ背中なら

 つれていけなくてごめん

 見限ればもどらず わたしが またふたつ


 こころとからだとで

 本人にとっては、残酷かもしれませんが。

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― 新着の感想 ―
[一言]  こころとからだは共にあるけど、同じ動きをするとは限りませんよね。  感情と行動。  統一できれば穏やかに過ごせるのですかね。
[良い点] ウーン、タダタダ、凄い誌です。 私は、人体切断の小説、投稿しましたが、この作品のほうが、心に染みます!!!
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