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熱い男  作者: もちぞう
1/1

始まり

 俺は檀 玲人(だんれいと)、高校2年生だ。俺はもともと体温が高い。みなより高いのはもちろん高温と言っていいほど高いのだ。なので冬は暖房器具のごとく扱われる。まあそんなに嫌ではないがな、冷たいのが気持ちいいのだ。何とも言えず心地よい、熱い体にとける氷、と言った感じだ。最近男子に紛れて女子がやってくる。どうも他の人間より手が冷えるらしかった。冷え性だろう。今日もやって来た。



「玲人君、良いですか?」ひより

「ああ、別に構わんよ」玲人

「では、失礼して、ほわぁー!これは極楽ーー」ひより

「ふふ、大袈裟だな」玲人

「大袈裟じゃないよ!!これはまさしく極楽なのです!」ひより

「首はもう冷えてきてるんじゃないか?別に奥まで突っ込んでもいいぞ?」玲人

「お、おく!?それは!?だ、だめじゃない?」ひより

「男どもは遠慮なく入れてくるぞ?あ、男じゃないか、悪い・・・・」玲人

「ええと、じゃあ失礼します!」ひより

「つめた!今日は一段と冷えてるな、気持ちいいぜ!」玲人

「大丈夫?嫌だったら言ってね?」ひより

「ああ、大丈夫大丈夫、気にしねーから」玲人

「そういえば玲人君香水付けないんだね?」ひより

「ああ、臭かったか?」玲人

「ううん!全然!いい匂いがするよ!」ひより

「いや、しないから、何も付けてねーし」玲人

「この匂い嫌いじゃないのに(小声)」ひより

「ん?なんか言ったか?」玲人

「あー!!あたしも!!玲人召喚!」明穂

「お前は駄目だ」玲人

「えーーー!!なんでぇ!!?」明穂

「お前まさぐってくるだろ」玲人

「ええー!!減るもんじゃないしいいじゃん!!筋肉ぅ!!」明穂

「飯島なら構わんが、お前はやめて欲しい。興奮してるし、なんか怖い」玲人

「え!私はいいの!?」ひより

「なんでひよりだけいいのさ!!差別反対!!」明穂

「わかったから、じゃあ、あんまり暴れるなよ?」玲人

「は~い」明穂

「は~い」ひより

「飯島もやるのか!?」玲人

「え、良いんでしょ!?玲人君!?」ひより

「いいけどさ、飯島はやらないのかと思ってた」玲人

「ひよりも女の子なのよぉ!」明穂

「どういう意味だ?」玲人

「それは―――――」明穂

「やめやめやめ!!!」ひより

「どうした飯島、何も言ってないぞ?」玲人

「いいの!聞かなかったことにして!」ひより

「ああ、俺は何も聞いてないが・・・どっちかわからんが、なんか手つきエロくないか?」玲人

「あたしは知らないよ!?」明穂

「私もわからないよ!?」ひより

「まあ、ほどほどにな?」玲人

「あ、なんか光った!」明穂

「うぉ!!ほんとだ!!なんだこれ!?」玲人

「魔法陣!?まさか!!?」ひより

フッ

「どこだここ!?」玲人

ざわざわ

「転移かしら・・・」明穂

「転移?異世界か?」玲人

「よくぞおいで下さいました勇者様方、私は王女のマルガレータですよろしくお願いいたします。早速ですが皆様の能力を確認したいと思います。この水晶に手をかざしてください。順番にお願いします。」王女

「ああ、わかりました」玲人

「熱魔法?なんでしょう?」王女

「熱か、ここでも熱かよ・・・まあいいけどさ・・・」玲人

「へ~!!凄そう!」明穂

「強そうだし、それになんかあったかそう・・・」ひより

「ありがとう二人も調べなよ」玲人

「あ!私は剣聖術!強そう!!」明穂

「私は魔導の神髄だって!凄そう!」ひより

「俺だけしょぼくね?」玲人

「「そんなことないよ!」」

ざわざわ

「俺らは離れようぜ?お、涼しく出来んのな?ハァー気持ちいい!」玲人

「ダメダメ!玲人君はあったかくなくちゃ!!ぴとっ」ひより

「あたしもー!!暖かい!ここ寒いもんね!抱き着いちゃお!それ!あったか!!なにこれ!!暖房!?」明穂

「明穂ちゃん・・・・駄目だよ抱き着いちゃ!・・・・私もしたいのに(小声)」ひより

「岸谷あんまり目立つことすんなよ?あっためてやるからほらほら離れた離れた」玲人

「触っててもいいですか?」ひより

「い、良いけど疲れないか?あっためとく、ほら」玲人

「「あったかい!」」

「ふふふ、これが俺の力!思い知ったか!?」玲人

「「すごい!!」」

「いや、あんま凄くなくね!?いいけどさ!まあいいけどさ!」玲人

「「すごいよ!!」」

「ありがと、なんか話が進んでるっぽいぞ、とりあえず魔王を倒すみたいだな、テンプレっぽいな。俺は役に立たなそうだ―――ん?これはそうか、すごいな温度を何℃でも好きに選べるってことか、すげーな!太陽も真っ青だぜ。凍らせるのもできると?ほぅほぅ、なるほどね・・・」玲人

「どうしてわかるの!?」明穂

「自分の能力を意識してみて、何が能力か(さぐ)る感じで、そうすると段々わかってくるはず」玲人

「難しい!!どうやってのよ!!?」明穂

「出来たかも!?」ひより

「飯島は出来たか、やればできる子だな?」玲人

「(*´σー`)エヘヘ」ひより

「狡い狡い!!女の顔して!!何してんの!?あたしだって!!」明穂

「うるさいぞ?こう、自分に問いかける感じだぞ?」玲人

「わかりやすい!!そうそんな感じ!!出来た!!?やった!!」明穂

「能力は人に漏らすなよ?それがテンプレだ、いいな?」玲人

「「うん!」」

「俺は漏らしちゃったがいいか・・・・何とでもなるだろ、あ、各自部屋に移動だってさ、ご飯まで自分の能力を理解するのに努めて欲しいってさ、じゃあ俺らも部屋に行くか、部屋とかでかそうだな?ワクワクするぜ!」玲人

「「一緒の部屋がいいな」」

「俺は無理じゃないか?男だし」玲人

「「わ、分ってる(ます)」」

「そのままあったかくしとくから大丈夫だぞ?寝苦しかったら言ってくれ、じゃあな!」玲人

「「不安なのに行っちゃた・・・」」

「二人で何とかしないとね?でも暖かいからなんか不安が和らぐ気がする・・・」明穂

「ほんとだ、なんかワクワクしてきた!これって玲人君の感情が伝わって来てない!?」ひより

「そうね・・・・可能性はあるね・・・・」明穂

「ん?なんか言ったか?」玲人

「玲人君!!」ひより

「玲人!」明穂

「なんだ?俺は部屋を聞きに来たんだが・・・あ、メイドさん俺の部屋は、どこが空いてますか?」玲人

「はい、何人部屋ですか?」メイド

「ああ、一人部屋で」玲人

「さ、三人部屋で!!」明穂

「そ、そうだね!?仕方ないよね!!」ひより

「おいおい、何が仕方ないんだ?おかしくないか?」玲人

「メイドさん三人部屋でお願いします!!早く案内して!!」明穂

「早くしないと気づかれるよ!」ひより

「おいおい!気づかれるって・・・気づいてるし、それに三人はまずいだろ・・・」

「「ボディガードです!(よ!)」」

「おいおい、シャレにならんだろ?」玲人

「「いいから、メイドさんお願いします!」」

「待てって、おい待って!!待ってくれ、置いてくなよ!!ちょちょ!」玲人



「ふぅ、落ち着いたわね。なんか委員長が人集めてたわね・・」明穂

「ああ、そうだな、置いてくなよ・・・俺も同じ部屋でよかったのか?」玲人

「「それは内緒です(よ)」」

「なんだよそれ、まあいいけど、ベットでけぇ・・・すごい広さだな・・・・俺は角な?」玲人

「いえ!真ん中よ!」明穂

「いやいや!さすがにそれは無いだろ!?なんでだよ!?なんかビビってんのか!?」玲人

「「うん・・・・・」」

「おいおい、まじか・・・・・本気か・・・?」玲人

「「うん・・・」」

「そうか・・・・悪かった・・・まあなんかあったら言ってくれ。トイレなんかも付き合う。遠慮なくな?」玲人

「「うん!」」

「元気になったな・・・」玲人

「いいじゃないですか・・・これくらい・・・」ひより

「そうよ・・・いいじゃんべつに・・・・」明穂

「いいけど・・・・悪かった・・」玲人

「「いいですよ(わよ)」」

「じゃあ俺は寝てるかな・・・どうせ暇だし・・・」玲人

「「ええ!?話さないの!?」」

「なんだ、話したかったのか?」玲人

「「うん(はい)・・・・」」

「そうか、でもなぁ~俺は眠いんだよなぁ~、ちょっとだけ寝ちゃダメか?」玲人

「「いいですよ(わよ)」」

「その代わり近くにいて?背中くっつけるから」明穂

「お願いします・・・」ひより

「ん?ああ、俺が横になってそれを背もたれにして二人が座るってことな?横向きでいいか?ちょっとさすがに一限目は寝ようと思ってたからやばいわ、二人も寝るか?」玲人

「「そ、それは・・・」」

「まあ無理には言わないがな、じゃあおやすみ・・・・・・・・・・・・・・・・・・すうすう」玲人

「「寝ちゃった・・・」」

「あったかい・・・・不安がなくなる・・・・これは薬!?」ひより

「そうね・・・そんな物かしら、なんかずっと頼ってばかりね?なんでこんなに頼りになるのかしら?ここにいれば全然怖くない・・・なんか安心したら眠くなっちゃった・・・」明穂

「明穂ちゃんも?私も・・・・・おやすみ」ひより



「ふぅぁわ、あ、二人も寝てんのか。そろそろ飯の時間だよな、お~い二人とも起きろ」玲人

「「むにゃむにゃ」」

「起きろって!飯だぞ!」玲人

「「ハッ!」」

「起きたか、行くぞ?ご飯だ」玲人

「「はい(うん)」」

「そう言えば、女子集まってなかったか?いいのか?」玲人

「大丈夫でしょ!」明穂

「それは気になるけど不安だったし。どうしようもなかったかな・・・」ひより

「そうか、あとで聞けばいいしな、委員長に聞きに行くか。確か隣の隣の部屋だったな、(コンコン)」玲人

「はい!」委員長

「俺だ、玲人だ、遅れたが二人飯島と岸谷も連れて来た。じゃあ俺は先に食堂に行ってるからよろしく!」玲人

「あ、待って玲人君!玲人君も一緒に話を聞いてくれない?頼りになる男子が少なくて・・・・」委員長

「いいけど、あ、全員集まってんじゃん、俺達寝てたから、悪いな・・」玲人

「俺達?寝てた?一緒に?」委員長

「それはだな・・・・」玲人

「一緒だよ!?ボディガードだよ!!」明穂

「おいなんで言うんだ!?」玲人

「へぇ!それは狡くないかな?貴重な男の子をそうやって二人で囲うなんて」委員長

「なんだみんな不安なのか?」玲人

「「「「「「うん・・・・」」」」」」女子達

「俺から男子たちに言ってやろうか?」玲人

「それは、それで不安が残るのよ・・・」委員長

「なんだ?お調子者たちじゃあ駄目なのか?」玲人

「ええ、しっかりしてもらわないと・・・みんな兵士たちの視線が気になったって子が多いの・・・やっぱり玲人君くらいしか・・・・」委員長

「じゃあ、大部屋でも取ってもらうか?ベットも大きそうだし、まあ何とかなるんじゃないか?」玲人

「そうね、そうしましょう!」委員長

「「「「「「賛成!」」」」」」女子達

「おいおい、男と一緒に寝て良いのかよ・・・」玲人

「「「「「「玲人君だし・・・」」」」」」

「なんだよそれ!!俺も男だろ!!?ふざけんなよ!!一人部屋にすんぞ!!?」玲人

「「「「「「ごめんなさい、そんなつもりじゃないの」」」」」」

「ハァ・・・・まあいいけど、俺は一人で寝るからな?ソファでいいし。」玲人

「「駄目!」」ひより 明穂

「なんでだよ!?いいだろ!?」玲人

「「駄目なの!(です!)」」明穂 ひより

「ハァ、どうすりゃいいんだよ・・・とりあえず大部屋取ってそっちに荷物移動しようぜ?ああ、そうだ多分全員アイテムボックス使える筈だからやって見な?棚とかタンス、収納になんかしまうイメージでやると良いぞ?」玲人

「ほんと!?すごい!出来た!!知らなかった!?」委員長

「ほらほらみんな!さっさとしまって部屋みて飯行こうぜ!!(パンパンッ!!)」玲人

「「「「「「うん!」」」」」」女子達

がちゃ

「メイドさん!大部屋ってありますか?」玲人

「ええ、ありますよ?何人ですか?」メイド

「21人なんですけど・・」玲人

「それはちょっと・・・・10人部屋ならありますよ?」メイド

「それで!お願いします!」玲人

「こちらです。角を曲がったところです。」メイド

「ありがとうございます」玲人

「いえ、何かありましたらお呼びください」メイド

「ありがとうございます。その服似合ってますね」玲人

「あ、ありがとうございます。何なりとお申しつけ下さい!」メイド

「あ、そうだ、食堂の位置はどこですか?」玲人

「階段を降りてまっすぐ行ったところの大きな扉があるところです。わからなかったら呼んでください。一緒に行きますので」メイド

「ありがとうございます、あと、小耳にはさんだんですが、兵士さん方が勇者の女の子を狙ってるって聞いたんですが、本当ですか?」玲人

「え、ええ何でも昔女の勇者様に見初められた人が成り上がったと伝えられています、それで、近衛騎士たちが手に入れようとしているみたいですよ?噂が流れてましたから」メイド

「そうですか、王女様は何も言わないんですか?」玲人

「王女様も、勇者様を狙ってますから・・・」メイド

「ああ、そう言う事か・・・・わかりましたありがとうございます。お名前はなんて言うんですか?さっきも対応してくれましたよね?俺はレイトっていいます」玲人

「私はクラリスと言います、レイトさんありがとうございます、」クラリス

「ん?何がです?」玲人

「何でもありません」クラリス

「あ、トイレってどこですか?」玲人

「ここです。正面なのでわかりやすいと思います」クラリス

「ああ、ほんとですね!ありがとうございます。近くて便利です!あ、手寒そうですね?こうすると暖かいですよ?」玲人

「手を!?そんな駄目です!本気にしてしまいます!?」クラリス

「本気?何がです?あったかいでしょ?俺体温が高いから熱が凄いんです、魔法もかけましたからこれからは暖かいですよ?」玲人

「魔法?そんな魔法あったかしら・・・あったかい・・・・レイトさん・・・・」クラリス

「ん?呼びました?」玲人

「い、いえ!」クラリス

「じゃあまた会いましょう」玲人

「はい!!!」クラリス

「クラリスさんは元気ですね?」玲人

「(かぁ)そんなことないです!」クラリス

「クラリス何騒いでるの?勇者様呼んだの?あ、勇者様ご飯が出来たそうです食堂へどうぞ」メイド

「じゃあクラリスさんまた」玲人

「はい!!!」クラリス

「ちょっとなんでそんなに元気なの?」メイド

「何でもないです、クリスさん」クラリス

「そう、なら他の勇者様も呼ぶわよ頼んだわ、私は男の勇者様やるから!そっちは頼んだわよ!」クリス

「はい!お任せを!(コンコン)勇者様ご飯です!食堂にお集まりください!」クラリス

「はーい!あれ、玲人君がいない、先に行っちゃったのかな・・・・」委員長

「はい、玲人さんなら先に行きましたよ?」クラリス

「そうなんですか?なんか顔が赤いですよ?大丈夫ですか?」委員長

「へ?はい!大丈夫です!」クラリス

「そう、ならいいですけど、ありがとうございます」委員長

「行ってらっしゃいませ!階段を降りてまっすぐの道を行って大きな扉の所が食堂です!」クラリス

「はい、みんな行きましょう、玲人君を捕まえなきゃ!」委員長

「「「「「「ええ!」」」」」」女子達



























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