表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皇国の精霊姫  作者: 雨野
訣別編
97/102

「身体の力を抜いて…ボクを受け入れろ」



 大会後は休日。

 まさか己の知らぬ間に秘密がバレたなどと露知らず、セレスタンは教会で仕事をする。

 ノルマの札を書き終え、皇室に卸す分は確保できただろう。


「ふんぬぅ〜…!」


 ペンを置き、ぐぐぐ…と腕を伸ばして一息。

 間近に迫るスタンピード…古くは魔物の大群が多くの国を飲み込んだという。


「…………」


 窓に手を突き外を眺める。

 西の空に太陽が沈む様子をじっと見つめ…


「……犠牲は…避けられないのかな?」


 最上級精霊全てで迎撃すれば。僕が召喚すれば…

 最後に、この国に貢献して。それから旅に出よう…


 彼女はぐっと拳を握り、再び椅子に座った。




 ※※※




 週明け、パスカルは目に隈をこさえて寮を出た。


「…シャー…リィ…」


 寝ても覚めても愛しい彼女を思い浮かべてしまう。

 一度は恋心を諦めた。このままであれば、ただの友人として振る舞えたのに。



 もう一度…自分にチャンスはあるだろうか。

 理由は知らないが男性として振る舞っている以上、婚約者はいないと思う。


 だが魅力的な彼女のこと、恋人がいてもおかしくない…いや、婚約でなければ自分にも…

 そうだセレネ、あいつに聞いてみよう。

 いやでも…セレネは「お前は遅かった」と言っていた。友達()()なれるだろう、とも。

 それはやはり、男として手遅れ…?



 そんな事をずっと考えていたせいで食事も喉を通らず、窶れた顔で登校する。


 ふと、セレスタンの義父が浮かびふらりと医務室へ向かう。



「うおっ、顔色酷えな」


 オーバンはとりあえず座れ、とパスカルに椅子を進めた。

 貧血か?寝不足か?朝飯食ったのか?と質問に答えながら、この人も変わったな…とパスカルは考える。


 以前だったら具合悪いんなら帰れ、で終わっていたはず。更にオーバンの服装も気になった。


「先生…最近黒くありませんね?」


「ふっ、毎朝息子がコーディネートしてくれるからな。「パパ格好いいんだからオシャレしようよ」って言われちゃあなあ」


 オーバンは得意満面に語る。

 その通り、セレスタンと暮らすようになってから真っ黒コーデはやめている。

 服装を考えるのが面倒で無難な黒を着ていただけ。今は愛娘が楽しげに選んでくれるのだ、拒絶する理由がない。


「このジャケットとか、ちと若すぎる気がすんだけどな~。ははっ」


「そう…ですか…

 では、俺はこれで…」


「?」


 幸せそうに語る姿に、益々落ち込むパスカル。

 形容しがたい感情を胸に教室へ歩を進める。




「セレス、何を読んでいるんだ?」


「シャンムレイ建国記っていう小説だよ」


 教室にて、向かい合って座るセレスタンとルシアンの姿が。彼女の笑顔に胸が締め付けられ、顔を背けて席へ…



 と思ったのだが。パスカルの席はジスランの隣…必然的に近付いてしまう。


「お…おはよう」


「………」ぺこり


 ルシアンは無反応、セレスタンは軽く会釈で挨拶を返す。



「…こほん。ここを僕の国とする」


「(ブラジリエの机だがな)」


「王様は僕、ルシアンはお姫様にしてあげよう」


 机をトントン叩き妄想して遊ぶ。パスカルは読書のふりをして聞き耳を立てる。


「(殿下が姫…?2人はとても親密な関係のようだな…

 もしかして付き合っているのだろうか…)」


「パパは摂政、おじいちゃんはなんかの大臣」


「適当だなぁ(旦那枠は多分グラスなんだろうな…)」


「精霊も一緒だから、自然豊かな土地がいいなあ」


「うーん…私は海の近くがいいな」


「ふむ、いっそ島国にしようかな?こっから全部海ね。ここにはおっきな山」


「じゃあ首都はこの辺で…」


「特産物は…」


 盛り上がる2人。

 空想の世界なのだが、こうだったらいいなと楽しげに意見を出し合う。



「シャーリィ。国を作るのか?」


 そこへセレネが割って入る。

 冗談でそうだよー、なんて返事をしてしまえば…


「ふむ…未開拓の無人島か…

 よし!セレネに任せるんだぞ!!」


「「待って!!?」」


 本当に建国するつもりはない!!と窓から飛び出す寸前のセレネを阻止。



「(俺も…彼女の国に住みたいなぁ…)」


 パスカルは談笑を横目で眺め続けた。




 ※※※




「本日は合体魔術を学びます」


 教室にクレールの声が響く。

 合体魔術とは、2人以上が魔力を合わせて行使する技術である。

 成功すれば素晴らしい効果を発揮するが、難易度はそれに伴って高い。


 これは互いの魔力量が近くないと不可能な技。

 クレールからペアが発表されるのだが…


「「……………」」


 セレスタンの相手はエリゼ。天才の彼に見合うのがセレスタンしかいなかった。

 彼らは隣に座り授業を受ける。

 大体の説明後、協力して魔方陣を描き始めた。


 基本的に魔力が少ない側が術を行使し、多い側がサポートに回る。

 この場合、エリゼがセレスタンのブースト役としてリードするのだ。


「僕がこの部分を描けばいいんだね?」


「そうだ。ボクが外周を担当する」


「…普通魔力が多い人がメインじゃないの?」


「多いほうに合わせると、少ないほうが魔力切れで倒れる可能性があるんだ。消費する魔力量は同等だからな」


「なるほどー」


 彼らは雑談をしながら作業を進める。


「(なんで…私とお兄様でペアじゃないのよ…!!)」


「(いいなあ…シャーリィと共同作業)」


「……?背筋が…」ぞくり


 シャルロットは恨めしそうに。

 パスカルは羨ましそうにエリゼへ視線を送るのであった。




 翌日は早速、屋外で実技に入る。

 エリゼ&セレスタンペアはお手本として先にやる事になってしまった。

 皆の前に立ち、セレスタンは若干緊張気味だ。


「…仕方ない、さっさと済ませるぞ」


「ん……」


 エリゼはため息をつき、スッと両手を前に出す。

 セレスタンは正面に立ち、指を絡ませて繋ぐ。しっかりと掴んでいないと上手く魔力が融合しないのだ。


 魔法陣を地面に置き2人で上に乗る。

 クレールの合図と共に魔力を流すと、セレスタンの体内にエリゼの魔力が流れ込んできた。

 

「…っ、キッツ…!」


 彼らの周囲に風が発生し、ふわりと衣服や髪を浮かばせる。


 セレスタンは苦痛に顔を歪め、目尻には涙が浮かんでいる。

 対するエリゼは呼吸は荒く頬を紅潮させ、額から汗を流している。


「あう…エリゼ、あつい…!待って、苦しい…ゆっくりお願い」


「セレス、深呼吸をしろ。身体の力を抜いて…ボクを受け入れろ」


 ※彼らは魔力の話をしています。


 エリゼは額を突き合わせ、互いの吐息が掛かる距離まで接近した。

 この方が安全だからそうしているだけ、他意はない。本当の本当に。

 生徒達は「一体何を見させられているんだ?」と困惑気味。



「ひゃあっ!?お願い、一気に流し込まないでぇ…

 僕、初めてなんだから…」


「あ、すまん。ボクも初めてだから…

 自分でコントロールできるモノじゃないんだ。堪えてくれ」


 ※彼らは魔術の話をしています。


 ギャラリーは渋い顔で2人から目を逸らす。

 ジスランやシャルロットは今にもエリゼに襲い掛かろうとする寸前、バジルとルネに止められていた。



「あうぅ…」


「今、ボクとお前は(魔力が完全に融合して)1つになった」


「これが…変な感じだね…」


 セレスタンはハアハアと肩で息をして、エリゼに凭れるように身体を預ける。


「知覚出来たか。じゃあ…そろそろいけるか?」


「ん…がんばる…」


 エリゼは左手、セレスタンは右手を繋いだまま。

 繋いだ手を前に…10m離れた的へ向けた。


 セレスタンは空いてる腕をエリゼの腰に回し、エリゼは彼女の肩を抱く。


 コオォォ… と風が勢いを増し、彼らを光が包む。



「「……はっ!!!」」


 バシュウッ!!

 突き出した手から、光の矢が発射される。

 吸い込まれるように的へ命中、粉々に砕け散った。

 尚も威力は衰えず、後方にある練習場全体を包む結界にぶつかって矢は消滅した。



「ハア…ハア…魔力、半分持ってかれたあ…」


「大丈夫か?」


「そこまで!!!はい成功ね満点やるから離れなさい!!」


「「?」」


 クレールが半ギレ状態で割って入る。

 ここで彼らはようやく、練習場の空気がおかしい事に気付いた。

 誰もが顔を逸らすし、続いて実技をやりたがらない。

 結局授業にならず…各々自習となってしまった。



「ボク達は変なことしたか…?」


「いや…?」


 ピュアボーイとピュアガールは曇りなき眼で首を傾げる。

 皆「自分の心が汚れているのだろうか…」と葛藤しつつ、授業の終わりを告げる鐘が鳴る。


「(エリゼめ…!まさか奴は、シャーリィを…!?)」


 パスカルはエリゼに激しい嫉妬心を抱く。

 流れるようにエリゼを拉致、校舎裏に連行。ジスランもついて来た。



「なんだ一体、お前らどうした!?」


「エリゼェ!!おま、お前!!セレスとあんなに近付く必要あったのか!?」


「あったからやったんだよ!!」


 特にジスランは怒りを露わにし、エリゼをがっくんがっくん揺らす。

 彼は真面目に授業を受けただけなので、言いがかりも甚だしいわ!!と憤る。


「じゃあ相手が俺でもやったってのか!?」


 男相手ならやらんだろ!!セレスが女性だからだろ!!とジスランは噴火寸前だったのだが…



「やるけど。必要なら」


「「…………」」


 それがどうした?と言わんばかりの澄んだ瞳。

 3人に沈黙が落ち…パスカルが震える声で問い掛ける。


「え…じゃあお前、俺とペアでもやったの?

 指を絡めて手繋いで。

 額を擦り合わせて。

 腰や肩を抱いて密着すんの?」


「言葉にすると酷いが…

 するに決まってんだろ。

 魔法陣が安全装置(セーフティー)の役割を果たしているとはいえ、本来魔力を融合したり他者に流し込むのは非常に強力だが危険なんだ。

 接触していればかなり制御が効くんだから、相手がお前らでもお祖父様でも同じことするわ」


「「………………」」


 エリゼは魔術に関してはいつだって大真面目な少年だ。


 セレスタンを汚れた目で見ていたのは自分達だった…

 2人は肩を落としてその場を立ち去った。




 ※※※




 本日、女子は調理実習の日である。

 男子は剣術の時間だったのだが…女性教師がセレスタンを呼びに来た。


「え…僕が、女子に混じって調理実習?なぜ…」


「その…ラサーニュさんとヴィヴィエさんを制御して欲しくて。

 貴方の言う事なら聞いてくれそうだし…」


「…………」


 教師にここまで言わせるなんて…あの子ら何してんの?と遠い目をするセレスタン。


 毎回犠牲者が出ていることもあり、ストッパーとして参加。

 渋々着替え直して調理室へ移動した。




「それでは本日はパンプキンパイを作りましょう」


「……………」


「「…………」」


 セレスタン、シャルロット、ルネは3人纏めてチームにされた。

 気まずいがそこまではいい。


「なんで…僕だけフリフリなの…」


「「うぶっ!!!」」


 自分のエプロンをつまみ、周囲を見渡す。

 セレスタン以外は皆シンプルなエプロン、三角巾を着用している。


 僕だけレースやリボンたっぷり…恥ずかしい。でも可愛い…

 笑いを堪えている2人は放っておいて準備を始める。



「なんだあの可愛い姿は…!」


 調理実習を覗くのは…お馴染みの男共と精霊達。

 エリゼ以外は微笑みながらセレスタンのエプロンを堪能している。


「あ、俺が用意した」


 答えたのは、一緒に覗きをしているオーバン。

 皆言葉にはしないが、心の中でグッジョブ!と称賛した。




 さて、まずカボチャを切るのだが…


「かったいわね。ルネ、押さえてちょうだい」


「わかりましたわ!」


「わからないで!!!」


 シャルロットが包丁を握り、剣のように両手で構える。

 ルネが正面から腕を伸ばしてカボチャを支え…セレスタンが絶叫した。

 悩んだ結果シャルロットと手を重ね、右手はこう!左手がここ!!と指導。



「(ラサーニュ君…!やはり貴方を呼んで正解だったわ…!)」


 教師は涙を拭きながらその光景を眺める。



 シャルロットは兄との触れ合いに、全身からハートを撒き散らして喜ぶ。

 その間ルネは、計量を任されていた。


「これかしら?えーと…結構多いですわ…」


「ん…?それ塩!!砂糖はこっちだよルネ()()()!!」


「えっ?」



 今なんて?部屋中の全員がセレスタンに目を向ける。


「…ごめん…ルネさん…」


 久しぶりに幼児化の影響が出てしまい、もにょりと謝罪する。


「うふふっ、嬉しいですわ!私もセレスちゃんとお呼びしてもよろしくて?」


「お好きになさって…」


 色々諦めたセレスタン、嫉妬から歯軋りをするシャルロット。


「(ルネ…羨ましいいぃ…お兄様可愛い!

 ………ん?)」


 ふと手元を見る。今まで気付かなかったが……



「(お兄様…手、小さくない…?)」


「さ、こんな感じで切ってみて。…シャルロット」


「あ…うん…」


 離れてしまったが、兄の手は自分とそう変わらない。

 男性であれば、身長が同じでも手は女性より大きいはず。


 それだけじゃない…そっと足元を見遣る。

 靴も、自分と同じくらい…身長も。

 お兄様の成長期はこれからかしら?と首を捻った。


「シャルロット?」


「っ、ごめんなさい」


 今は刃物を持っているのだ、集中しなければ。

 ゴン!! ガンガンガン!! メシャッ と包丁からとは思えない音がする。

 大きさはバラバラだが、なんとかカット終了。


「茹でるんだよ!!」


「「あらっ?」」


 2人は生のまま潰そうとしていた。

 なんでレシピ見ないの!とセレスタンはプンスコ怒る。

 怒ってるお兄様/セレスちゃん可愛い〜、と思われているが。



「料理出来ないやつって、なぜかレシピ見ないよな」


「アレンジもお好きですよね…」


 廊下では男子がしみじみしていた。



 暴走寸前でセレスタンが先回りして、なんとか授業は進む。


「これを塗ればいいのかしら?」


「そう、パイ生地に」


「オーブンあっためましたわ〜」


「あっっっつ!!?火山か!!」


 わいわいと作業する様子は…完全に女の子同士。



「……シャーリィ、可愛いな」


「だろう?」


 パスカルの呟きに、頭の上にいるセレネが反応した。


 彼はこの数日セレスタンを観察していた。

 何度も胸を締め付けられ、好きだ!!と叫びたくて堪えて。


 今、数メートル離れた所にいる彼女は。

 シャルロットとルネに振り回されるも、楽しげに笑う彼女は。


「……………」


 初めて会ったあの日の、自分が見惚れた笑顔そのもので…


「(どうして…もっと早く気付かなかったんだ…!)」


 込み上げてくる涙を、唇を噛んで耐える。

 その様子にセレネは小さくため息をつく。


 パイを焼いている間、シャルロットとルネは大人しく座っているよう指示された。

 セレスタンは洗い物。2人は食器を割るので手出し無用と判断。

 段々といい匂いがしてきて、皆完成を心待ちにしていた。



 ※



「「「できたー!!」」」


 彼女らの目の前には、美味しそうなパイが2つある。

 姉妹は蟠りも忘れ、喜びに手を取り合ったが…すぐハッとなったセレスタンが距離を取った。


「そ、そっちは皆で分けなよ。僕こっち貰うから」


 ルシアンとアリス君、パパとお茶にしよ〜、とセレスタンはパイを包む。


 一緒に食べない?と言いたいシャルロット。

 断られるのは目に見えているので口にはしなかったが…


「…ありがと、お…


 ……()()()


「え……」



 怒られてしまうと思っていたけれど。

 先程からずっと、そう呼びたくて仕方がなかった。


 授業中感じた違和感がどうしても拭えなくて。

 エプロン姿も相まって、兄が女の子にしか見えなくなってしまった。


「ふざけないで!」とか「僕を馬鹿にしてるの…?」と言われる覚悟だったが…



「……………」


 セレスタンは微妙に眉間に皺を寄せ、みるみる瞳が潤んでいく。

 ルネはその横で、どうしていいかオロオロ。

 男子は会話内容までは聞こえず、何があったのかと騒然とした。


 だが一番困惑しているのはシャルロットだ。


「え、え?おに、お姉さ…セレス?」


「……っ!」


 セレスタンの頬を涙が伝う。

 パイも置き去りに、エプロンを脱ぎ捨てて調理室を飛び出した。



「「「わっ!?」」」


 廊下にいる面子には目もくれず走り去る。


「シャーリィ…!」


 パスカルは居ても立っても居られず後を追った。

 オーバン、ルシアン、ジスランも続こうとしたのだが、セレネが廊下を塞いで妨害する。


「なっ!?何をするのですか!」


「気分。ま…一度くらいチャンスをやるんだぞ」


 全く意味が分からないが、彼に楯突けるはずもなく。

 仕方なく調理室に入り、驚く女子生徒達を無視してシャルロットに説明を求めた。



「……お兄様があんまりにも可愛いから。

 つい…「お姉様」って呼んだの」


「「「え……」」」


 シャルロットは扉から視線を外さず言った。


「まさか…まさか、よね?

 ねえバジル。ジスラン。ルネ。エリゼ。先生…」


 皆言葉に詰まり、唇を結んで顔を逸らす。



「お願い…何か、知っている事があったら教えて。

 嘘よね?本当は…お兄様は…


 本当は…女の子だった、なんて。違うわよね…?」



 彼女は小さな声で呟いた。

 その問いに答える者はおらず…授業終了の鐘が、やけに大きく響き渡った。



「パパ…何このエプロン」

「いやー。あの先生職員室で、すんげえ憔悴しきって愚痴ってたから。セレスタンの言う事なら聞くと思いますよーってアドバイスしたついでに用意しといた」

「はぁ…授業ずっと覗いてたの?」

「まさか。最初と最後だけ」

「ほーん」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ