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辺境での日々

「ん~、今日も天気が良いわね」


 軽く背伸びをしてベッドから起き上がり着替えて朝食の準備をする。


 今日の朝食は手作りパンと畑で取れた野菜で作ったサラダとスープ。


 食べ終えた後、外に出て畑の様子を見に行った。


「うん、トマトやキュウリがかなり育って来てるわね」


 作物の育ち具合をチェックしながら水をやる。


「そろそろ果物を育てようかしら? イチゴとか使ってジャムとかケーキとか作れたら最高だわ」


 うんうんと1人頷いて私は次の畑に向かった。


 野菜とは別に麦畑がありそこで取れた小麦粉を使ってパンを作っている。


 作り方は学園の家庭科の授業で教えてもらったり旅の途中でお世話になった人達から習った。


 その他にも自分で考えたりもするのでこの1年間で料理の腕は間違いなく上がった。


 畑を回った後は自宅に戻り寛いでいる。


 この家も元々空き家だった物を改良した。


 最初は家中穴だらけで人が住める状態ではなかった。


 でも村人の協力で家を住める状態にして家具はいらない物を頂いた。


 まぁ、ブランドなんて関係無いし使いやすいかが大事なので問題はない。


 コンコン


「はい?」


 私は扉を開けた。


「リディアちゃん、これ昨日の残り物なんだけど良かったら食べる?」


「ありがとうございます、ミネアさん」


 この人、この村で初めて仲良くなったミネアさん。


 何かとお世話になっていてよく相談もするし逆にされたりもする。


 30代でしかもお子さんがいるらしいんだけどそうは見えないぐらい若く見える。


「良いのよ、昨日、王都に出稼ぎに行ってる息子が久しぶりに戻って来てちょっと作りすぎちゃって」


「へぇ、息子さん王都で働いているんですか」


「そうなのよ、そういえば息子から聞いたんだけど貴族は今ごちゃごちゃしているみたいよ」


「何かあったんですかね?」


「うん、今王家が跡目争いで揉めてるらしくてどっちにつくか貴族も対立してる、って聞いたわ」


 はい? 揉めてる?


 王太子がいるんじゃなかった?


     


 

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