召喚
<伝えたいこと>
書き溜めは……いつも0です!(唐突)
だから不定期なんですけれども…。
追伸:いつもの事ながら見直しもしてないです。
先生は異世界に行くというクラスの総意を聞いて謎の呪文の様なものを唱え出した。
すると……教室の床に大きな幾何学模様が現れる。
『これが所謂魔法陣ってやつか』
なんて他人事の様に考えている内に次第にそれは光出し、僕たちを光で包み込み――
――少しの浮遊感と共にこの世界から消した。
◇ ◇ ◇
目を開けるとそこは……宮殿だった。
たまに読んでいた異世界転移系の小説知識だと、多分僕たちを召喚した国の王宮というのがよくあるが……
「勇者様方、ようこそおいでくださいました。ここは我がリュピュトーネ王国の王宮でございます。
皆様には今すぐにでも魔王を倒していただきたいのですが……流石にそれは酷というものなので、しばらくここで技術を積んでいただきたいと思っております」
どうやら正解だったようだ。国王らしき人物が言うのだから間違いはないと思う。
……それにしても、僕たちより今まで修行を積んできたであろう兵士たちの方が強いと思うのだけど、僕たちを召喚するメリットはあったのだろうか?やっぱり『勇者だけが持つ力』的なものだろうか?
だがその力があまりに強い場合、国が勇者をまとめきれず勇者によって国が滅ぼされかねない。
特にこのクラスならなおさらだ。
「少し質問してもいいですか?」
「別に構わないが」
「僕たちを召喚したメリットって何なんですか?」
「グラスから説明を受けなかったか?」
説明?先生から聞いたのはこの国の危機というものと魔国というものについてだけのはずだが……。
「いいえ」
「そうか……明日から技術を積むと先程も言ったが、その中に座学の時間があってな。その時間にでもグラスが教えよう」
「そうですか、ありがとうございます」
つまり授業があるってことか……またいつもと変わらずいじめられるのだろうか。
……はあ、こんな事になるなら学校なんて来なければよかったのになあ。
というか、所々で
「冗談だと思ったのにまさか本当だなんて……私もう家族と会えないの?……そんなの嫌!!」
とか、
「俺は元々異世界なんか行きたくなかったのに……」
なんて聞こえてくるのだが……正直、五月蝿い。
僕が『行きたくない』って言った時は何も言わなかった癖にそんなことをよく言えるものだ。まあ……別にいいか。
ところでこれからどうするのだろうか?明日からの事については分からないことも多いけれど多方簡単に説明を受けたが、今日、これからの事についてはあまり説明を受けていないぞ。
「おっと、我としたことが今日の事について伝えるのを忘れていた。
説明が遅れてすまないが勇者様方にはこれから寮棟にある個室に移動してもらい休んでもらう。
いきなりの事で驚いている方もおるようですし、明日から色々あるからな。
あと寮へはグラスが案内しよう。部屋割は……好きに決めてくれ」
なるほど……。流石は一国を纏めるだけはある。まるで人の心を読んでいるかの様に分かっている。
それにしても個室か……まさかプライベートな空間を貰えるとは思ってもみなかった。別にやることはないのだが安心できる空間があるというのはいいものだ。
◇ ◇ ◇
まさか自分の部屋が完全に物置の様な……というか完全に物置だとは……。まあ国王も全てがいい部屋だとは言っていないが。……というか国王が
『部屋割は……好きに決めてくれ。』
と言ったことに悪意を感じる。あんなに人の心を分かってしまう国王はいじめっ子達の性格を知ってしまったからこんなことを言ったのではないか?
……そう考えると『部屋割は』と『好きに決めてくれ』のあいだの間がとても怪しく感じる…。
まあここで愚痴ばっか吐いていても何も始まらない。そうだな……この寮に来る間にこの後の日程について少し聞いたしちょっと頭の中で整理するか。
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(今日の日程)
〜20:00 自由
20:00〜20:50 部屋or食堂で夕食・休憩
20:50〜 自由・睡眠
(今後の日程)
〜7:20 睡眠・自由
7:20〜7:45 部屋or食堂で朝食・休憩
7:45〜8:00 座学の準備
8:00〜11:00 座学(途中休憩あり)
11:00〜12:00 食堂で昼食・休憩
12:00〜15:00 騎士学など…(途中休憩あり)
15:00〜20:00 自由
20:00〜20:50 部屋・食堂で夕食・休憩
20:50〜 自由・睡眠
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こんなところだったと思う。謎に休憩が多い気がするのだがこの世界ではこれが普通なのだろうか?
まあその空いた時間に何か宿題的なものを終わらさなければならないのだろうけど。
でも、もしすぐ終わりそうだったら敷地内なら外に出られるらしいし行ってみようかなあ。やることないし。
というか、今の時間って聞いた話によると夕方の18時らしいんだよな……。こちらの世界へ転移した時にかなり時間がずれたということか……。
閑話休題
しかしだ、まだ夕食まではかなり時間があるんだよな……。どうしよう、やることがない。
他のクラスメイト達は今頃集まって色々してるんだろうけど……。うーん、…………目覚まし時計の様な機能の付いた魔道具?みたいな物をさっきそこの棚で見つけたし……ちょっと寝るか。
ある意味物置生活も悪くないのかも……?
今までこんなことは言ったことがないのですが……
「この作品をぉぉぉぉ!評価ぁぁぁぁぁ!してくれるとぉぉぉぉ!嬉しいぃぃぃ!ですぅぅぅぅぅ!!」
はっ!今、『だからなんだよ!』ってどこからか聞こえた気が……。