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不遇(1)

更新は不定期です。急に途絶えるかもしれません。それでもよければお付き合いください。


追記


一話と二話が読みにくかったので改善しました!


読み返してみて


「なんだこれ」(笑)


と思ったので……( ̄∇ ̄)

「ちょっと魔王さん?どういうことですか?」

「そんなに怒るなって、あれは事故だろう?」


 そう言われても……。僕は魔王討伐に人生がかかっていたんだ!あの日()()が変わった日から僕が認められるには……あいつらを見返すにはこの道しか無かったというのに……。


「事故って…流石にそんな理由で僕は納得しないからね!」

「だが、元々我らは命をかけて戦っていたんだ。死ぬのはお互い覚悟の上だったろ?」


 そう言われればそうなのだけど……。何というか事故死って勇者の死因として恥ずかしいじゃん。


 とりあえず回想ドンッ!



 ◇ ◇ ◇



 あれは一年前の事だった。


 中学二年の新学期、僕、日野(ヒノ) (カケル)


『入学式の時(正確には小学校時代)からずっと続いているいじめも二年になれば終わるかな』


 なんて淡い期待を抱いていたのだが

 新学期初日から机にネームペンで落書きをされたり、椅子の所へ画鋲を仕掛けられたり……(これでもかなり軽い方なのだが)

 やはりそう簡単に終わるはずもなく、またいじめを受けて


『結局一年の頃と変わりのない生活を送るんだなあ』


 と、少し憂鬱な気分になっていたあの日のこと。




 今年()運悪くこの学校に配属された新人教師が僕の新しいクラス2-3の担任になることとなった。


 唐突だが僕はこの教師はいじめられると思った。

 いじめられたことがあるから分かるのだが、この学校、特にこのクラスに集められたいじめっ子達はかなり特殊な存在で、教師ですらいじめられると判断すればいじめてしまう。


 ましてや相手は新人教師、彼らからしたら絶好の獲物か何かなのだろう。


 さらに、この学校では恐るべき事にいじめが黙認されている。何故かというと、いじめの主犯たちは皆学校に影響力のある人物ばかりだからだ。

 

 例えばPTA会長や、学校に寄付金を大量に出す大手企業の社長や重職に就く人、政治家などを親に持つ人だ。

 この学校は超進学校とかじゃないっていうのになんでこんなにって程いる。(たぶん学校側が裏で何か手引きしてるんだろうけど)


 まあいじめを黙認するっていう学校の方針が方針だから当然それに反発する人(特に弱い立場の教師や、弱い立場の息子を持つ親)が出てくる。


 まあその人達のほとんどが社会的に抹殺されたけど……。

 因みに自慢じゃないけど、その中の『()()()()』に含まれる人達は「そうするように僕が仕向けました」と訴える事によりなんとか助けることができた。


 元々いじめられてる僕がそういう事をするっていう可能性は0じゃないから信じてもらえたってことが事実なんだろうけど。



 とにかく、そんな対応を学校側がとるものだから、現状いじめをすることは悪いことでは無いっていう風潮が学校中に広まっている。

 だからこのクラスの担任になった新人教師はいじめられると思った。


 どうせまた


「この学校の風習だ」


 とか言われてね。出来るだけそれは防ごうとは思うけど。



『そんなことをしたらもっといじめられるんじゃ?』と思った方、正解です。


 でも、もういい。いじめられるっていう事実は変わらないし、もう何回救おうとして学校側に有りもしない事実を並べられて内申点やらを落とされたか分からないし。


 最底辺の高校にすら進学出来るのか怪しくて、バイトすらもすることが出来ない内申点に意味なんてある訳が無い。


 だからこれ以上下がってもいい。悲しいなんてもう思わなくなるほど落ちるとこまで落ちたんだから好きにやらせてもらおうって魂胆。


 それに今思えばあの時は、


『内申点なんてあと二年後位には意味をなくす。

 小さい頃に交通事故で両親を亡くしてしまったから悲しんでくれる人がいないって思うと気は楽になる』


 なんて考えてたし、今思うとある意味本当に自由だったと思う。


 まあ守るって決めた訳だから先生用のトラップを全部わざと引っかかってやった。

 まあこういう事をするのも四回とか五回目だから色々といじっめ子達(主に主犯格)にされるんだけどね。


 例えば田島 鉄哉(タジマ テツヤ)って奴には


「お前、これ以上俺たちの邪魔するんだったら殴るぞ?」


って言われながら殴られたり蹴られたりする。言葉と行動が矛盾してるんだが?


 他にも中野 勇気(ナカノ ユウキ)って権力をすごい持ってる奴に


「お前、本当にウザイよな。これ以上やったら間接的に殺すぞ?」


 とか言われてる。他のクラスメイトの前では絶対にそんなこと言わないのに……。


 こんな姿他の人が見たら『頼れる』とか『正義感強い』とか『優しい』っていうイメージが崩れるだろ。


 ――ああ、別に僕が相手だからみんな気にしないか。



 まあ他にも言葉と暴力でいじめてくる奴や、稽古とか言って竹刀を打ち付けてくる奴、権力を使ってデマを流して貶めてくる奴とかがいた。


 血気盛んなクラスメイト達は置いておいて、何より()()()()()傍観者もひどかった。

 おかげで心とか体の痛みにはなれたんだけど……。


 まあ、なんやかんやで担任の教師を無傷で教室へやって来させる事ができた。


 教師にも知られなかったのは今までの経験の賜物かな。


 まあここから気を一段と引き締めなければ。もうすぐ今までの経験上一番守るのがきついとされるHRが始まる。


 確か今日のHRは自己紹介だった気がする。これは……僕の精神にもちょっときついかもしれない。

どうしても短くなってしまう…。すみません許してください!これから先も短いとは思いますが…

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