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決意と意志

そろそろ幕開を書き切れそうです!…幕開が、、、


(2021/9/23追記 昔はここ幕開だったんです!章を設定し直す事で30話まで幕開という悪夢は回避できましたが……)

「そんな事があったんですね……なんかすみません!」

「いえいえ、私から話したことですし、それに彼女との思い出は素晴らしいものだったと言ったでしょう。

 なのでこちらからお礼を言いたいくらいですよ」


 そう言うミサーナさんはいつもより表情が明るかった。


 きっとこの人はずっと我慢して我慢して生きてきたのだろう。……心の叫びを押し殺してまでも。


 ミサーナさんにはそんなつらい経験の分、いやそれ以上の楽しい経験があって当然だと僕は思う。

 だから僕は彼女……いや彼に力を貸す。


 ミサーナさんが幸せになれるように。


 未だに自分の強さを知ることが出来ていないが、たとえ弱くても……今まであんなに生きることに興味の無かった僕にこんなにも楽しい思いを教えてくれたミサーナさんに恩返しがしたい


 ……僕は素直にそう思った。



 と、ここで今の自分の状況を思いだす。


 そういえば今ミサーナさんと同じ風呂に入ってるんだったっ!


「僕そろそろ上がりますね。ちょっとのぼせたみたいなので……」

「ちょっと待ってください!今少しお伝えしたいことが」


 この状況で……!?


 いくら本質的には男だとしても……外見がっ!

 ちょっと純粋な一般中学生にはきついものが……。


 いやまあ異世界召喚されてる時点で一般ではないのだけれど…………。


「今ですか……?」

「はい」

「…………分かりました。それで、伝えたいことって何ですか?」

「お願いがあるんです」


 え!?このタイミングで!?


「あっ、普通の方です」

「は、はい。それでお願いって何ですか?」

「私のことをミサって呼んでくれませんか?そっちの方がこう、しっくりくるかなーと思いまして」


 ……確かにミサーナさんと呼ぶよりはいい……のか?


「まぁ分かりました。これからもよろしくお願いしますミサさん」

「はい、こちらこそよろしくお願いします翔さん!」



 ………………。


「じゃあ上がります」

「ちょっとまったぁぁ!」


「……え?ま、まだ何かあるんですか?」

「……本命の方のお願いです。人の少ないここくらいしか話せる場所が無かったので」

「本当に……本命ですか?」

「はい、本当の方のです。…………それで、願いというのはですね

 …………この国を潰してくれませんか?」


 ……えっ?


「何故かというとそれは……復讐したいからです」

「復讐……ですか」


 この話を聞いた時点で予想外……では無かったけれどまさか本当にお願いされるとは。


「ええ、この国は私以外にも沢山の人を陥れ、そして自分の好きなように使ってきました。そして……彼女の様にイレギュラーが発生した場合直ぐに事実をもみ消そうとします……。

 なので翔さん達は表向きには初めて異世界から召喚した勇者ということになっています。私は……そのようなことが許せないのです。彼女が元からいなかったことになるなんて……!

 なのでどうか……お願いします」


 あの時何でも聞くって言ってしまったからやるしかないんだろうな。というか泣きそうな顔で頼まれたら誰だって引き受けるだろ……。


 でも、復讐にはそれなりの覚悟が必要だと、僕はそう思っている。


「……覚悟は出来ているんですか?

 やれと言われたら僕は自分のできる限りやります。

 まだ、自分の力量というものがどれ位か分かっていない今、それを完遂できるとは言いませんが……というか多分僕主人公体質じゃ無いので無理だと思いますけど。

 ……それでもいいんですか?」


「ええ、勿論。もし無理だったとしても来世でも何でも完遂してもらうので……そのつもりでよろしくお願いします」


「やっぱり悪魔だった………!」


「え?今何か言いましたか?」

「いえ何も!一生懸命頑張らしていただきますっ!!」

適度に(/・ω・)/頑張って(/・ω・)/いきます(=゜ω゜)ノ

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