7話
「ところでバーバンさん、さっき話したバグってなんですか?」
バーバンは目を大きくさせ驚いた。
「お前本当に言ってるのか?モンスターとして生まれたときチュートリアル受けてないのかよ」
ルークは言い訳を考えた。
「あ、ぼくすごい馬鹿で、受けたんですけど忘れちゃいました、ははは」
「お前ほんとに変わってるぜ、バグってのはこの世界に生まれた失敗作のことだ、突然動かなくなったり、攻撃が急にワンパターンになったり様々だ、これらの事故をバグって言うんだ」
へぇ〜〜〜。
たしかに今まで戦ってきたモンスターにいたな。
「そのバグになってしまったモンスター達はすぐ抹殺されることになってるんだが、一部例外もある。」
「え?それはなんですか?」
「バグによって強くなりすぎてしまったモンスターだ、こいつらは誰も対処できずにいる。」
こわ……そんなモンスターがいるのかよ。
「これも有名な話だが、魔王様もバグモンスターだ。」
!!!!!!!!!!!!!!
魔王がバグだって!?
「それって、誰も倒せないんじゃ…」
「そう、だから魔王になったんだよ」
ぼくは落胆した。
それはつまりぼくはゴブリンのままってことじゃないか!!!!!