1話
あと少し。
魔王はきっとあと少しで倒れるはずだ。
、、、倒せるよな?
味方は魔法使いのシェリー以外みんな倒れてしまった。
だがおれとシェリー2人の攻撃力なら魔王は必ず倒せる!
しかも今は俺たちの攻撃ターン!!
「どりゃあ!!!」
「ぐああぁぁぁ」
よしかなり効いたぞ。
トドメは僕じゃないのが気にくわないが。
、、、まあいいか。
「よし!トドメだ!シェリー!!」
ん、返事がない。
シェリーの方を見る。
遠くからでもわかるほどの冷や汗をかいていた。
僕の方を見て小さな声で話す。
「すまん、攻撃対象をルーク、君にしてしまった」
「え、え?今間違える?何万回攻撃選択してきたの?嘘でしょ?え?いやまてまて、その杖をこちらに向けるでない、やめなさい今すぐキャンセルしなさ痛ええええええ!!!!!!!」
くそぅ、ラストターンにイージーミスするとは、、、
ああくそ、魔王のやつにやけてやがる。
HPは残り2だ、、そして次は魔王のターン。
あ、これ終わった。
あーまた魔王の城の入り口からスタートかよ。
早く魔王倒して姫とまったり生活したかった…
「ルーク!諦めるな!」
シェリーがこちらを見ている。
いや、ミスしたばかりなのになんでそんな
自信満々なんだ。なんだこいつは。
次絶対パーティから外してやる。
「ルーク忘れたか?先程魔王の右腕を破壊しただろう?つまり奴の攻撃対象は1人だけだ!まだ可能性はある!」
!!!!!!!!!!
そうだ。忘れていた。まだ可能性はあるじゃないか!
僕ら2人ならどっちが残っても倒せる確率は十分ある!!
まだ希望の光が残っていた。
しかしなんだろうこの気持ち。
ガッツポーズをしてこちらを見てくる
シェリーに僕は少しイラついた。