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魔法入手から。

ぜひ読んで下さいお願いします。

どんな罵倒でも良いので感想欲しいです。

魔法。それはこの国においてお金を稼いだり生活に活用したり、地球で言うところのインターネットのようなもので、生きて行く上では欠かせないものである。その中でも冒険者にとっては特に必要なものでもある。そしてこの良心的な世界には一人に一つ以上必ず魔法適性があるのだ。この世界が誕生してから適性がなかった人間など存在しない。勿論この物語の主人公である(ささめ)にも魔法適性はあるはずだ。

細は今年で十七の年になる。この国では十五から魔法の適性検査が行えるが、細の家である、六瀬家は家訓により十七と半年以降でないと検査を行ってはいけないとなっている。細にとってその適性検査の日が今日に当たる。同い年の者たちと二年半もの差をつけられ、自分の魔法を知らないことを散々馬鹿にされたが、その日々も今日でおさらば。元々六瀬家は良い血筋なので細もなかなか良い適性があるはずと周りの期待は大きかった。勿論当人もその期待に応える気満々で、周りに馬鹿にされた際は


「今に見てろよ、お前らみたいな平凡な能力とは違う、特別な力を手に入れてお前らのこと鼻で笑ってやるよ」


と、そう言い返すことで自分を励ましてきた。


「それでは、そろそろ始めますね。」


ここで細の過去回想に割り込んできたのはこの街唯一の神官である。素敵な女性だ。


「はい!よろしくお願いします!」


期待に満ち満ちたその表情と声音には神官も思わず頬が緩んだ。しかし神聖なるこの儀式では、ミスは許されない。今一度気を引き締めて神官はいよいよ呪文を唱え始めた。

ナムナム

しばらくして神官は聖紙と呼ばれる紙にナムナムし始めた。それで検査は終了である。


「無事終了です。お疲れ様でした。」


そう言って聖紙を細に手渡す。意外にあっけないものであった。細はしばらく紙に書かれた内容を見るのをためらっていたが、深呼吸をして一思いに紙を開いた。まるで定期考査返却時の中学生のように。

ーーーーーーー

名:六瀬細

姓:男

年:十七年一八三日

適正魔法:

反動型強魔法全



ーーーーーーー


「え?」


期待とは裏腹に聖紙には予想もつかないことが書かれていた。


「本当にこれだけですか?」


勿論わかってはいる。聖紙にミスなどあり得ない。それでも確認はしておきたい。


「えぇ、残念ながら、ともいえませんが……」


神官も複雑な表情である。


「それはつまり、どう言うことですか」


馬鹿にされてるのか、それとも別のものなのか、細の頭にはこの二択が浮かんだが、神官の答えは後者であった。


「あなたのお父様は六瀬家の中でも最高の実力者と言われてます。全種の魔法に適性があると、皆が知っていますね、勿論あなたも。」


その通りである。だからこそ細は一種類しか使えない事に驚きが隠せないのだ。


「では、お父様が使える魔法を言ってみて下さい。」


そんな事になんの意味がと思いつつも神官の言うことである。きっと何か意味があるのだ。細はそう思い、二六種言い始めた。そして言い終わってからこうも付け加えた。


「……俺の魔法、ないですね、」


正直一五番目位から気付いてはいたが、細の魔法はこの世界に存在する二六種の魔法に該当しないのである。


「細さんの魔法は今のこの世界には存在しないもののはずなのです。と言うのもその魔法は五千年周期で一人にのみ宿るとされている魔法で、次は大体三千年先ですので、そもそも存在自体を公表しないのです。別に隠してもいませんが。」


つまり約二千年の間に反動型強魔法は人々の記憶から消えてしまったと言うことである。

神官様はこの魔法のメリットやデメリットを教えてくれていたが、俺はあることが気が気でなくその話をまともに聞いてはいなかった。唯一最後の


「決してこの魔法を無闇に使わないで下さいね。最悪の場合あなたの命は一年と持たない事になってしまいますから。」


という忠告だけはその場でしっかりと頭に残った。


家に帰るのが辛い。帰ったら父親に聖紙を渡さなければならない。渡せば最悪の場合、即勘当というのもあり得るだろう。細が悩んでいるのはつまり、こういうことだ。そんなこんな考えていても街は狭い。歩いて入れば六瀬家の前に着いた。細は重い足取りで家に入った。


「……ただいま」


扉の音と細の声につられて出迎えに来たのは、姉と弟だった。両者とも期待の眼差しでこちらを見ている。何か喋る前に今度は母がきた。


「おかえり。お話は中でしましょう」


母も何か聞きたげな表情だか、大人なだけあって落ち着いている。姉と弟も母に続いて奥の部屋に入っていった。

仕方なし、細もそれに続く。

部屋に入ると皆が揃っていた。

父、母、姉、弟、そして三人の女中である。


「やあ細、おかえり」


父も機嫌が良さそうだ。


「ただいま。」


躊躇ってもいつかは見せないといけないものなので、早めに聖紙を渡した。

しかし、その行動が皆には余計に良い結果だったと錯覚させたようで、皆んな顔にはさっきよりも増して笑顔の花が咲いていた。そして受け取った父の表情だけが変わった。しばらくの間ができ、


「……何か言いたいことはあるか。」


冷ややかな視線を送る。

細も悟る、もうダメだと。それでも足掻く。


「この魔法は五千年に一人しか得られない魔法で…


「そんな言い訳が通じるとでも思ってるのか?」


少しづつヒートアップしていく。


「神官様は最強だって」


「あいつまで巻き込むのか、そうかそうか。そこまでいうなら私も鬼ではない。私を倒すことができたらお前は六瀬家だ。しかし倒せなかった場合は六瀬家を永遠に名乗らないでくれ。」


ついにきてしまった。


「……」


「勝負は明日の朝だ」


この日最後の父の言葉はこの一言だった。

細はそのまま自室に帰り、話を理解できてないものには父から説明があった。


「魔法適性がほとんどない()()()()()だ」


と。

もしここまで読んで頂けたのならありがとうございます。面白くないと思ったかもしれませんが、いつかは面白いと思われる作品を書きたいです。頑張ります

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