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第77話 みんなの力

「シャルさん、右手は大丈夫ですか?」


 No.7はシャルのもとへ行き、【女神の涙】を使用し、凍った右手を治した。

 ブルーノはNo.7をかばい、凍った身体を治したものの眠ったままだ。

 今はレナとクラリスがブルーノを安全な場所へ運んでいる。


「これは……」

「私のスキルです」

「ありがとうナナちゃん」

「どういたしまして。シャルさんはこれを持って下がっていてください。後は私が氷竜を仕留めます」


 そう言って、No.7は氷竜を弱体化させるアイテムをシャルに渡した。

 

「分かった」


 一緒に戦うという判断もできたが、No.7は一人で戦うことを選んだ。

 しかし、それは良い判断だったと言えよう。

 シャルにとって、【魔剣リムテッド】を長時間維持させておくのは体力と魔力の両方を大きく消耗させていた。

 覚醒したと言え、まだまだ発展途上であることは間違いない。

 

「ナナちゃん、頑張って」

「はい」


 No.7はシャルに笑顔で返事した。

 だが、氷竜も待っているだけではない。

 この間に氷竜は三発目となる【氷輪吹雪】の準備をしていた。

 そして、吐き出す。



 ──だが、進化したNo.7にとって、あのスキルは既に脅威ではなかった。



「はぁッ!」



 なんとNo.7は吹雪を受け止めた。

 身体が凍り付こうとも瞬時に【女神の涙】で回復する。

 しかし、それはNo.7の跳ね上がったステータスだからこそできる力技だった。



「……すごい」



 その姿はシャルも思わず驚くほどだ。



「ここからが反撃開始ですよ。いつまでも強者でいられるとは思わないでください」



 このとき、氷竜は瞬時にコイツは自分を脅かす存在だと悟った。

 だから氷竜は奥の手を使う事にした。



──【絶対的支配者】



 このスキルは、モンスターを支配することができるモンスターが手にするものだ。



 能力は自分より下のレベルのモンスターを支配するというものだった。





 ──もっとだ。

 ──もっと早く動くんだ。

 

 敵の動きは既に知り尽くしている。

 あとは最善な行動を取り、的確な弱点に攻撃を入れるだけ。

 大切なのは集中力。

 自分の持てる能力を全て出し切ることだけを考えろ。



「71……72……」



 1体倒すたびに今、倒したのは何体目かどうかを意識する。


 モンスターの数は100体。

 こいつら全員倒せば、きっと100レベルに到達できる。

 俺の能力では100体いるが、1体、1体丁寧に相手していく必要がある。

 モンスターを召喚することは出来ない。

 太刀打ちできるモンスターは、対峙している奴らと同じだ。

 そうすれば衛兵達の混乱を招くし、俺も見間違う可能性がある。

だからこそ1体にかける時間を極限まで短くしなければいけない。

 ペースを上げろ。



「85……はちじゅうろっ──!?」



 しまった。

 もう少しで全てを倒し切れることを考えたあまり、弱点への攻撃を外してしまった。

 アイシクルウルフからの反撃が来る。

 まずい、避けれない。


 そう思ったとき、キンッと高い金属の音が鳴る。



「もう少しだッ! 頑張れ!」



 セオが俺の前に入って、アイシクルウルフの牙を防いでくれた。



「助かる!」


 

 今度は外さない。

 アイシクルウルフが攻撃をしたタイミングで、弱点である顎を狙う。

 腰を低くし、下から顎を突き刺す。



「86!」



そうだ、戦場を広く見る必要はない。

 なぜなら、衛兵部隊のみんなが俺を支えてくれているから。

 処理すべき情報は限られている。

 それを適切に選び、敵を次々に倒していくんだ!



「残りはわずかだ! 気を緩めるな!」

「少年! 頑張れ!」

「俺達の街を一緒に守ってくれ!」


 

 衛兵達の声援が俺に力をくれる。

 一人じゃない。

 みんなで戦っている。

 そう思うだけで、自然と力が湧いてきた。


 

「……100ッ!」


 最後の1体、スノートレントを倒した。


「うおおおおおおおおおお! 倒したぞ!!!」

「一人で全部片づけやがった!」

「しかも全然時間かかってねえぜ!」


 最後の1体を倒すと、ちょうど100レベルになった。

 運が良かった。

 不安だったが、なんとか100レベルになれたぞ……!



『100レベルに到達したため、ステータスの上限値を100万まで開放します』



 これは覚醒なのか……?

 いや、違う気がする。

 だけど今まで吸収したモンスターを考えると、俺のステータスは──。


 ──────────────────────


 種族:人間

 名前:アレン=ラングフォード

 性別:男

 年齢:16歳

 職業:テイマー

 レベル:100

 HP:1000000

 MP:1000000

 攻撃:1000000

 防御:1000000

 魔力:1000000

 敏捷:1000000


 《恩恵》


【獲得経験値上昇(小)】


 《耐性》


【痛覚耐性(小)】【物理攻撃軽減】【魔法攻撃軽減】【状態異常軽減】【毒耐性】


 《職業スキル》


【テイム:レベル3】【鑑定(ステータス限定):レベル3】

-


 《種族スキル》


【製糸:レベル4】【精力絶倫:レベル3】



 《攻撃スキル》


【強撃:レベル5】【ウッドランス:レベル4】【ドレイン:レベル4】【ショルダータックル:レベル3】【突進:レベル3】【噛みつき:レベル3】【毒攻撃:レベル3】【ヒュプノスアタック:レベル4】【シールドブレイク:レベル4】




 《防御スキル》


【ウッドシールド:レベル4】【クラブアーマー:レベル4】




 《強化スキル》


【身体強化:レベル5】【シールドフォース:レベル3(New)】


 《通常スキル》


【棒術:レベル4】【剣術:レベル5】【斧術:レベル1】【槍術:レベル4】【疾走:レベル5】【鷹の目:レベル3】【危険察知:レベル4】【気配察知:レベル2】


 《魔法》


【闇魔法:レベル5】【ポイズン:レベル5】【魔力操作:レベル5】【スリープ:レベル3→5】【パラライズ:レベル3】【水魔法:レベル3→4】【風魔法:レベル3→4】


 《ユニークスキル》


【吸収:レベル1(MAX)】【自己再生:レベル1(MAX)】【意識共有:レベル1(MAX)】


 ──────────────────────





 ステータスは上限値である100万になっていた。

 これだけ力があれば、氷竜を倒せる。

 


「皆さん……ありがとう。氷竜は俺が必ず倒します」



 氷竜を見ると、姿が少し変わっていた。

 間違いなく強くなっているだろう。

 でも今なら、負ける気がしなかった。


ステータスにB級モンスターのスキル追加してないんですよね。

それ以外は全部書けてたんですけど……。

よろしければ、何か良いスキル名を考えて頂けませんか?

感想に書いて頂けたらめちゃくちゃ助かります。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 変に間延びしていないので見てて疲れません。サクサク読めます。スキルとステータスが増えて強くなるとWAKWAKします。 [気になる点] ゴブなどテイムしたモンスターも成長させてほしいです。あ…
[良い点] よく出来てると思うんだけどなぁ・・・ まぁ コメント全員が手放しで絶賛なんてほうがおかしいか 最新話に書いたけど なろうは1話毎に感想だったのですね知らなかった スキル一般募集は のら猫は…
[良い点] 努力も読んでます。毎日更新じゃないのがつらいですが頑張ってください [一言] 【氷結耐性】寒いから 【雪景色】相手の目をくらます 【環境適応】耐性系の最終形 【ヒートアップ】動くほど強くな…
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