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〜世界一の天才は自分の理想郷を作るようです〜

日差しが彼の顔を照らした。


「あー久しぶりの空だ」


彼は日差しが眩しいことよりも数ヶ月ぶりに見る空に感動をした。けっして彼が「ニート」という立場になったわけではない。


【世界保健機関所属病院】


そうここは、彼の職場であり世界に認められた最先端の医療設備と医者を兼ね備えた病院なのである。そして彼は、この病院の外科部長なのだ。しかも彼は、28歳という若さなのにだ。


「よお神にも休日が必要か。ははははははは」


今話しかけてきたのは、マイク。俺と同期の奴だ。


「当たり前だ。」


神と呼ばれているのはあの有名なアニメの外科医【ブラッ◯ジャック】よりも腕が優れているからだ。しかもその医者とは違い、優しく、金は取らず、稼いだお金は全て寄付に回しているのだ。


「それじゃ。帰るわぁー...。」


「おぅ。しっかり休めよ。お前に倒れられるとこまるからな。俺じゃなく国と患者がな!俺もだけどよ。」


そして俺は帰路へと着いた。病院から家までは、徒歩15分くらいだ。あまり動かない医者には、いい運動となる。そしていつも通り歩いていると....


「危なぁーーい!」


「グショ」


自分の体から出たとは思えない様な音が自分の頭の中に響いてきた。そして、事故を起こした場所から8メートルくらい離れたところに自分が倒れているのが見えた。周りが慌ただしくなっているのが聞こえてくる。


「大丈夫ですか。」


「大丈ぅ....神ぃぃぃぃ!あなたが死んだらどうすればいいのですか?」


神と聞いてわまりの人が驚いている。さっきも言った様に神の存在は世界にとって国にとって患者にとって絶対的な救世主なのだ。しかし、彼は気付いていた。自分は長くないと。そして、後悔していた「世界が笑っていない」ということに。


「ぉーー.........」


あれ、聞こえないな。


「パアッ」視界が眩しいほど輝いた。


「ふぉ!ふぉ!残念じゃったの天才さんや。君は死んでしまった。しかし、ここまでのお人好しが死んでしまうのは残念だ。君には、異世界で改革をしてもらいたいのじゃ。医者ではなく魔法で治す世界にな。」


俺の薄れている意識の中でいきなり転生と改革を頼まれた。多分、小さき時に見ていたラノベでいう神だろう。本物のな。


「でじゃ、君は弱いだから神からのプレゼントを授けておこう。また、記憶はそのままで0歳からスタートじゃ。ふぉ!ふぉ!ではな!」


また視界が見えないほど明るくなっていった。


ここは、ある国の一室。


「オギャー!オギャー!」


新しい命が誕生した。まだ名乗っていなかったが彼の名前は霧島 影光。そして、この世界は神によって名前が与えられる。


「「神よこの命に新たなる名前を」」


母親と父親が祈るとステータスボードの様な物が現れた。詳しくは、名前と性別と職業を映した簡易的なものだ。


名前:カゲミツ・キリシマ・ガルフォード

性別:男

職業:外科医


「「外科医?」」


両親たちは、息子の誕生よりも簡易ステータスにある外科医と名前の違和感に心を取られていた。


「あれ?転生したのか?」目の前には、優しそうな顔つきの男女が疑問な表情で板を見つめていた。この格好的に自分が生まれたのは平民と予想がついた。



そして、同時刻に綺麗に装飾されている部屋の一室で赤ちゃんの新たなる生命の誕生の証でもある産声が響いた。これは、偶然なのかは知る由も無い。





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