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パッシブスキル【冗談】を獲得しました




 地上生活五日目。

 今日から狩りの始まりだ。


=====

 ◆ジュウロウタ アサガキ

 連続婦女強姦、暴行、殺害の手配者。

 第二級賞金首

 賞金額:金貨六十枚

 ※レベル二十以上の方推奨

=====


 まず最初の獲物はこいつだ。

 女性だけを狙って強姦してから殺す紛れも無いクズ族だ。

 犠牲者は二十人以上にもなるらしい。

 こんな奴は生かしておけないよな。


 俺はジュウロウタが潜伏すると思われる北町の長屋に到着した。

 セルフィナの【天占術】で大体の位置は特定できても、ピンポイントでジュウロウタの家は判別できない。

 ここには幾つもの長屋が軒を連ねているからな。

 しかし、ここまでしぼれたらあとは簡単だ。


 俺は蟻スキルを使う。


「小さな蟻達よ俺に従え!【蟻使役】」


 付近の地面から小さな蟻が大量に沸き出してきた。


「この辺の建物全てに入り、中にいる人間に襲いかかれ」


 この蟻使役というスキルは、蟻を使役して言う事を聞かせるものだ。

 俺が蟻達に命令すると何千何万という蟻が各長屋の中に一斉に入り込み、中にいる人間に噛み付き始めた。

 中にいた人々は全身を蟻に噛まれ、たまらず長屋から外に逃げ出してきた。


「いた。あいつだ」


 俺は通りに慌てて出てきた人ごみの中に、人相書きとそっくりな顔の男を発見した。

 確認の為にアウレナで情報を見る。


=====

 ◆ジュウロウタ アサガキ

 種族:人族  性別:男  年齢:31  職業:浪人

 LV:24  HP:1055  MP:160  SP:930

 物理攻撃力:360  物理防御力:310  敏捷力:240  

 術効力:110  術抵抗力:130  幸運:30

 アクティブスキル:袈裟切り3、一閃3、俊足3、受け流し3

 パッシブスキル:気配感知2、気配遮断2、待ち伏せ3、脅迫3、逃走5

 称号:指名手配人、強姦者、殺人者、粗暴な男、女好き、酒好き、博打好き

=====


 本人に間違いない。

 こいつの称号がクズ族である事を物語っている。

 周囲では長屋の住人達が大騒ぎしているが、俺はそれらを無視して気配を殺しながらジュウロウタの背後に近づく。

 

「いでででででっ! なんだってんだこの蟻の群れはっ!!」


 俺はジュウロウタの後ろから手刀で首を斬り取った。

 そしてその首を瞬時に【食料庫】に入れ大騒ぎの長屋を出た。

 俺の背後では首無しの死体に驚いた長屋の住人達が悲鳴を上げている。

 

 俺は蟻達への使役を解除した。

 長屋の住人には申し訳ないことしたな。

 

 その日もセルフィナに会いにいって少しだけ話をしてから旅館に帰った。


======

 所持金

 金貨:892枚

 大銀貨:8枚

 大銅貨:3枚

=====




 ***




 地上生活六日目。


=====

 ◆通称 キツネコゾウ

 不法侵入、殺人、強盗、火付けの常習犯。

 第一級賞金首

 賞金額:金貨二百二十枚

 ※レベル三十以上の方推奨

=====


 こいつは商家に盗みに入って住人を皆殺しにしたあげく、屋敷に火を放ってから逃げるという手口で有名なクズ族の盗人だ。

 なんでも狐の仮面をつけて盗みに入るらしく、キツネコゾウなんて呼ばれるようになったらしい。

 

 どうして一人の盗賊にこれだけの賞金がかけられているのかというと、この東江の都は日本の江戸の町と同じで木造建築が中心だから、放火は最も重い罪になるんだ。


 こういう木造建築が密集している町は、一度火事が起きたらすぐに燃え広がって甚大な被害になってしまう。

 だから一人の盗賊にもかかわらず第一級賞金首として手配されてるんだ。


 この世界には自然の現象を操作する『術』というのがある。

 『魔法』とか『超能力』といった方が分り易いかもしれない。

 道行く人々の情報をアウレナを使って見ていて分ったけど、ほんの一握りの人間しか『術』を使えないようだ。


 しかし、このキツネコゾウは火術を使えるらしく、火術を使って建物に火を付け、追っ手から逃げるときにも使うらしい。

 奉行所の人達は建物に燃え移らないように対処しながら追うはめになり、捕らえるのは至難の業だろう。


 俺は地図の印を確認し次に向かったのは西町にある米問屋だった。

 店舗を鑑定して分った事だがこの店は老舗の店らしい。


「邪魔するよ」


 俺が店に足を踏み入れると、年齢は三十代後半の男が愛想よく挨拶してきた。

 若旦那といった風貌だ。


「ようこそ、いらっしゃいました。初めてのお客様ですね。本日はどのようなご用件でしょう。玄米から餅米までいろいろ取り揃えております」


「じゃあ、お前の首をくれ」


「は、い?」


 俺は狐につままれたような表情をしていた男の首を胴体から斬り放し、【食料庫】に収納した。

 キツネコゾウだけに。


 ……。


=====

 ◆パッシブスキル【冗談】を獲得しました。

=====


 じ、冗談のレベル上げは後々の課題にしよう。


 他に店の中には誰もいなかったので何事も無かったかのように店の外へ出る。

 店に入った瞬間に男を鑑定した結果はこうだった。


=====

 ◆サキチ・ヤマミネ

 種族:人族  性別:男  年齢:37  職業:商人【盗賊】

 LV:5【29】  HP:240【1350】  

 MP:60【700】  SP:230【1560】

 物理攻撃力:120【410】  物理防御力:120【230】  

 敏捷力:100【580】  術効力:50【370】  

 術抵抗力:60【330】  幸運:70

 アクティブスキル:計量3、鑑定3、味覚強化3

【聴力強化3、俊足5、高速鍵開け3、火球3、火の壁3】

 パッシブスキル:暗算3、算盤5、学識3、筆記3

【消音歩行2、消音走行2、暗視3、跳躍3、豪腕2、鍵開け5、罠解除5、急所攻撃3、気配感知3、罠察知3、火術2、能力隠蔽7】

 称号:老舗の若旦那、米を知る者、三食米派

【指名手配人、狐小僧と呼ばれし者、殺人者、放火魔、一人仕事の盗賊】

 ※【 】内は隠蔽された内容です。

=====


 この日もセルフィナのところへ忘れずに顔を出した。


======

 所持金

 金貨:842枚

 大銀貨:8枚

 大銅貨:3枚

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