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第1章 3話 「適性なし」

第1章 異世界召喚

「少しは落ち着いた?」

「うん。落ち着いた。ありがとう。えっと・・・

君、名前はなんて言うの?」

「ああ。わたしの名前?そういえば、

まだ自己紹介してなかったわね。わたしは

クレア・フォーゼントよ。」

「そうか。クレア色々とありがとう。」

「えっ、あ、うん。どういたしまして。」


千斗に感謝の言葉を言われると。

クレアは頬を赤く染めて、歯切れを悪くして答えた。


「あ、あなたの名前は何よ?」

「ん?ああ!そうだね。俺の名前は石川千斗って言うんだよ。」

「いしかわせんと?変わった名前ね。よろしくね

石川。」

「言っとくけど。

石川が苗字で千斗が名前だよ。」

「そうだったの!わたし達とは逆なのね。」


クレアは少し驚いた様子だった。

どうやら、こっちの世界じゃ俺みたいな名前は珍しらしい。

さてと、これからどうするかな?

俺この世界の事全く知らないしな。

すると、クレアが


「ねぇ。千斗あなたこの国には初めて来たの?」


と聞いてきた。なんだ?いきなり


「ん?まぁ。初めてかな。」

「なら。わたしがこの国を案内してあげる。」

「えっ!本当いやでもなんでまた?」

「だって千斗イシューテン王国すら知らない、

ド田舎出身でしょ。そんな人をほっとく訳にはいかないわよ。」

「本当!いいの!」「ええ、もちろん。」


どうやら。俺はド田舎出身だと勝手な勘違いをされたらしい。でも、これは逆に好都合だ。

よし!これは利用してもう少しだけクレアのお世話になろう。


「なら。お言葉に甘えさせていただくよ。よろしくねクレア」

「ええ!わたしに任せなさい!」


外に出ると、相変わらず人々は活気に溢れていた

そして、犬や猫の耳や尻尾が付いてる人も沢山いる。


「ねぇ。クレアあの耳や尻尾が付いてる人の事をおしえてくれない?」

「ええ!そこから!本当に千斗って今までどこで何をしてたの?」

「いや、まぁ、色々とね・・・あはは」


俺は前の世界の事は隠すようにした。

まぁ、言っても信じてもらえないだろうしな。


「尻尾や耳が付いている人を亜人と言うのよ。基本的には普通の人と変わらないけど、

身体能力は普通の人よりは高いよ。この国の三割は亜人だよ。」

「なら残りの七割は普通の人なのか。」

「違うわ。普通の人は六割ぐらいかな。」

「じゃ、あとの一割は何?」

「あとの一割は魔族よ。」「魔族?」

「そう魔族よ。魔族は亜人や普通の人よりも

身体能力、魔力が桁違いなのよ。魔族は三千年前に邪神フォードが生み出した。種族なのよ。」


マジか。そんな奴がいるのか。ん?今、魔力って

言ってたなと言うことは魔法があるのか!


「ねぇ。クレアこの世界には魔法はあるのか?」

「もちろん。あるわよ。いきなりどうしたの?もしかして、千斗魔法を使ってみたいの?」

「あはは。バレた。うん。実はずっと使ってみたかったんだ。もしかして、普通の人は魔法は使えないの?」

「いいえ。魔法は誰でも使えるわよ。」

「本当!やった!」


そう言って、千斗はガッツポーズをした。


「あっ!ごめん。つい興奮し過ぎた。」

「いいえ。大丈夫よ。それじゃまず、

千斗の適正魔法が何かしらべないとね。」

「適性魔法?」「ええそうよ。」


そう言いながら。クレアは腰にぶら下げている。

ポーチから六色の石を取り出した。


「それじゃ。この石を持って、精神を集中させてみて。もしも、その魔法の適性があったら、

この石が光るはずよ。青色の石は水魔法、

赤色の石は炎魔法、緑色の石は風魔法、

黄色の石は雷魔法、茶色の石は土魔法

ピンク色の石は回復魔法となっているわ。普通だと一人三つぐらいの適性魔法があるわ。

ちなみにわたしは水魔法と風魔法と回復魔法が

適性よ」


そして、クレアは六色の石を俺に差し出してきた


「とりあえず、やってみなさい。」

「よし!やってやるぜ!」


ーー数分後


結果、全ての石は光らなかった。


「はぁ。まさか何も魔法適性がないなんて。」

「まぁ。こんな事もあるわよ。」

「でも、一つもないなんて。」

「あはは。ん?ちょっと待って、もしかしたら

千斗にも適性がある魔法があるかも。」


クレアはポーチをゴソゴソとあさっている。

何を探しているんだろう?そして、「あった!」

と言って一つの石を取り出した。

その石は無色透明だった。


「はい!最後にこれを試してみて。」


とクレアは満面の笑みでそう言った。

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