ストライプ柄
こうして私は、お店を見て回ることに。
以前の世界の記憶のある私としては、飾られている服が色々あって新鮮だった。
布を大量生産できる魔法装置などがあり、それのおかげで安価で綺麗な服が作れるようになったのは、ここ数十年の事だそうだ。
ふわりとしたスカートにはレースなどがあしらわれている。
無地の物、柄の物などがあるが、今年の流行は私が今着ているような縦に線の入ったストライプ柄にレースであるらしい。
流行はある程度の期間でまた巡ってくるものらしく、母に聞いた時はまたこの柄が流行っているの? と言われたものだ。
そのせいかストライプ柄の服が多く飾られている。
ただその形はドレス風の物や、私が以前の世界で来ていたものよりもフリルがついたりしていて形が少し違う。
だが、こういった可愛い服は以前の私も大好き(※ただし見る専門)だったので、楽しんでみて回ることに。
まずはこのお店とラウルに言って入っていきながら、服を見る。
「この花柄が入ったストライプ柄が綺麗かな。あ、袖の所が横線のボーダー柄になっているんだ」
「こちらも綺麗なのでは?」
「淡い青と緑に金色の線が入って、確かに可愛い。しかも金色で時計のような柄が描かれている、珍しいかも」
ラウルお勧めの服は、私が見たことの無いものだった。
だから試着してみることに。そして、
「ど、どうかな」
「綺麗ですよ。……クリスティーヌの服を選ぶのも楽しいですね」
「そ、そう。だったらこれにしようかな」
「他の服も見てみましょう。折角なのですから」
といったようにそれから5着程服を見ることになるも、結局は一番初めにラウルが選んだ服を私は購入したのだった。




