ニート 「岩波想」 転生の巻
この小説は、ニートへの憧れをもつオタク中学生が作った小説です。
現実とはブレがありますかもですのでよろしくです
俺、岩波想は今までに体験したことのない危機に瀕していた。
「まったく早く就職しないと、もう面倒みられないわよ!!」
「後先考えずに生きてきたからこうなったんだ!」
両親に、かれこれ一時間はこうして俺が自由に生きていること(ニート生活)について講義をされているのである。
俺だって就職したくないからニートになったのではない。こんな風になったのは俺のすさまじい過去がある。
「名前は何と言いますか?」
「はい。岩波想といいます。」
「あなたはどうしてわが社に入ろうと思ったのですか?」
「えっと・・それは・・・はい。学生の頃アルバイトをしていたら、この会社の製品の使い勝手を知って
(俺もこんな製品を作ってみんなの役に立ちたいな)と思ったからです!」
ひそひそ
「では、あなたがわが社に入ってしたいことは何ですか。」
「はい!!私がこの会社に入ってしたいことは、女子会社員にモテてハーレムを作ることです!」
「そ、そうですか・・。わ、分かりました・・それでは面接は終了です・・。」
という風に、どうしても心の底からの本音がででしまうため、なんど会社に入ろうとしても
「まことに残念ながら、わが社は貴殿の落選を選択いたしました。
貴殿他社での就職を心からお祈りしています。」
というお祈りメールしか届かないのである。
「あーあこの世じゃおれは一生就職できないかもな~・・・ 異世界にでも行かなきゃ、就職できないのかな~」
その時、
ピカッッッッッッッ!!!!!!
すさまじい音と光線に意識を失いかけた時、俺は現実世界から引き離される感じがした・・・。
何かにたたかれて俺は目を覚ました。
「痛えぇぇ!」
ほほに手をやると熱を感じた。その時、
「あぁ!!目を覚ましたのね!!!大丈夫?あなたひどい顔色だけど・・」
目の前に羽の生えた美少女が立っていた。
「え、ちょっと、あの、 あなたは?」
「ああ、私は『ロウズ』よ。あなたが森で倒れているのを見て、看病していたの」
「はぁ、ありがとうございます・・・・・・・」
「ん?何か言いたげだね?」
(そりゃ急に羽が生えた少女が立っていたんだもんなぁ。)
そう思った俺は、どんなに腐っても脳であるだろう脳を使って
この世界についてロウズから聞き出し始める。
「ロウズさん。あの、その羽って何ですか?」
「あら、これ?こんなの誰でも持ってるじゃない」
(俺は持ってないからね!!しかも持ってないからそれ聞いたんだからね!!)
「こ・ここは人間が住む所じゃないんですか?」
「私たちは人間なんだけど・・・?・・・よく見たらあなた!!羽が生えてないじゃない!!」
(遅いわっっ!!!!!!)
次回から、想がパートナーの妖精との出会いが始まるよん。