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土曜日の朝

さてパドックをぐるぐる回ってる馬が係員の指示により一旦止められこれから戦場へと赴く兵士のような気持ちでもって馬へまたがろうとしたその時我らがお師匠様今日も相変わらずジュリーリスペクトスタイルの斜めかぶりシルクハット姿で近づいてきたかと思えば彼は僕の騎乗を補助する他厩舎の調教助手や厩務員らに憚らずパドックの周りをバームクーヘンのごとく取り囲むファンにさえ聞こえてしまいそうな大声で僕のとこの馬に勝つな今日この馬が勝てないとこの馬は即引退で肉にされて貴重な飯の種を一つ失うことになる僕の稼ぎがへりゃもちろんお前の給料もへるぜそれがどういうことかよく考えなとのたまったのであったが最初このようなこと競馬場のパドックで聞く機会を得るなどということは全くの想定外例えるならば協会で洗礼を受ける際に自分の後ろにいる男が小声でコーランを唱えつつ数珠を握りしめているといった経験をしたような気分でありそのおかげなのだろうか僕の馬はお師匠様の馬より前を走ることはゴールまでの間一度もなかったがそれにもかかわらず僕の厩舎での肩身がせまくなりより一層僕の生活が厳しくなったことはあの時のレースに出走した馬が精肉工場へと転厩になったことと深い関係があるだろう。

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