表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラグラジェント ストーリーズ  作者: 月野片里
黒き魔人と勇者の目醒め
2/30

白と黒の激突

此処は、ラグラジェントでも1番の秘境"ミューラー鏡界"。

霧が深く視界もままならない地、そこに在るのは8本の支柱に囲まれた一つの巨大な塔、そしてその最上階にある一室で2人の男が向かい合うようにたっていた。

「……それで、どうするのだレイモンド」

そう言って、黒きローブを纏った一人の男……クリシュバナが問いかける。

すると、レイモンドははは難しそうに頭を搔くと、

「あー……」と言いながら口を開く。

「まぁ、やるしか無いか。どの道、他の仲間達もここへ来てしまう」

「そうか……。では、我々は殺り合うしかないようだな」

クリシュバナの言葉に、レイモンドは小さく首肯すると、「行くぞ!」と言って剣を引き抜いた。

それを見て、クリシュバナも自身の武器である魔導書を取り出して構える。

2人は互いに見つめ合い、数秒後……同時に駆け出した。

「レインボーフレア!!」

最初に仕掛けたのはクリシュバナだった。彼は両手に持つ魔導書を勢いよく開くと、そこから虹色の炎を吹き出し、レイモンドへと襲い掛かる。

対するレイモンドはその攻撃を正面から受ける事無く横に回避して避けると、そのまま彼の懐まで入り込んだ。

「喰らえっ!ライトニングスラッシュ!!」

雷を帯びた斬撃がクリシュバナを襲う。しかし、その攻撃は彼に届くことは無かった。何故なら……

「ぐぅう!?」

突如として、レイモンドの身体に強烈な痛みが走ったからだ。

彼が視線を下げると、そこにはいつの間にか現れた鎖の様なものが巻き付いており、それが自身の動きを制限している事に気付く。

「これは……鎖?」

「……言っただろう?俺は"全属性"の魔法を使う事が出来ると」

クリシュバナは自身の持つ魔導書を見せつけるように掲げると、ニヤリとした笑みを浮かべた。

「さっきお前が避けたあの虹色の炎、あれこそが俺の持つ虹魔法だ」

「なるほど……通りで見たことの無い術式だと思えば、そういう事か」

「ああそうだ。だが安心しろ、まだこの技は序の口に過ぎない。本番はこれからだ!」

そう言うと、クリシュバナは再び魔導書を開いて呪文を唱え始める。

「我が魔力よ、集え!我が望みに応えろ!!出でよ!七つの自然の化身たちよ!!!」

すると、突然部屋の床に大きな亀裂が入ると同時に、そこから7体の精霊が現れた。それは、まるで炎の様に揺らめく体を持った獣や水のように透き通った龍、氷柱のような角を持つ馬等々……。

そんな彼等が一斉にレイモンド目掛けて襲い掛かって来たのだ。

「チッ!」

舌打ちをしながらレイモンドは咄嵯に横に飛び退いてそれを何とか回避するが、休む間もなく今度は無数の岩が彼に向かって飛んできた。

それも先程と同じくギリギリの所で避けるも、次は巨大な竜巻が彼を包み込み、更には雷鳴が鳴り響いた。

「ぐうぅ!!」

その衝撃によってレイモンドは吹き飛ばされてしまい、塔の壁に強く叩きつけられる。そして、そのままズルズルと崩れ落ちるようにして座り込んでしまった。

「クッ……ハァ……ハァ……」

肩を大きく上下させながら息を整えるレイモンド。一方、クリシュバナの方は彼の方を見ながら哀しそうな笑みを浮かべていた。

彼等は親友同士ではあったが、今は敵同士なのだ。だから当然と言えば当然の事ではあるが、それでも彼は思っていた。

(何故こんな事になったんだろうな)と……。

そもそもの始まりはダリウスでの事.....

彼等のここに至るまでの物語を読み解こう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ