堕ちたハーレム王は小説化されないことを切に願う~一級冒険者ネストルの絶望譚
この物語は『【ティラム逃亡記】幼馴染が聖女に覚醒したので勇者にストーキングされてます。現在全力逃亡中!/n6702fz/』――第326話から分岐するifストーリー仮想連載案みたいな物語です。
深夜テンションで勢いまかせに書き上げた作品です。過度な期待は厳禁。ヒロイン達もキャラ崩壊しています。
Z級映画を見たあとのような、怒りや脱力感や不快感を味わいたくない人は、黙ってブラウザバック推奨です。
R15 残酷なシーン有り
注意はしたゾ!それではどうぞ!
【プロローグ】
僕の名はネストル、ゆくゆくはハーレム王となる男だった。
これは僕がチョイとばかり調子に乗ったせいでやらかしてしまった、悲劇の絶望ストーリーだ。
幼少の頃からハーレム王を夢見ていた僕は、隷属化した三人の幼馴染と共に国中をまわり、巧みな話術と、フェーバー・ドーティング・ハラールといった付加スキルを駆使し、行く先々の村や町で見つけた好みの女性を片っ端から堕とし、現地ハーレムを形成していった。
そして僕は必死の努力の末、ハーレムテンプという異性を魅了する伝説のスキルを身に付けたのだ!
「これで僕は念願のハーレム王になれる!」
そう確信して僕は狂喜した!
ところがだ。
僕をハーレム王に近づけるはずの魅了スキル・ハーレムテンプ……
それが僕を破滅に導くスキルになるとは夢にも思わなかった。
それだけじゃない。
古の隠者ブリジット・ライカーと絶望の聖女マルタ・ノッカータ……
あの時、あの二人の口車に乗らなければ、僕は今頃世界の頂点を極めるハーレム王になっていただろうに……
いや、僕が正体を知らずにアリサと朱里の聖女達と接触てしまったのが運のツキだったのか……
その後、聖女と知りながら二人を魅了したのが悪かったのか……
この物語は、僕が勇者と聖女に屈してしまった場面から始まる……
ティラム歴2020年12月某日―
慈愛の女神セフィースから上限解放の儀を受け、幻の付加スキル、ハーレムテンプを獲得した僕は、二人の聖女アリサ・リースティンと松本朱里を魅了したが、あと一歩のところでいかがわしい行為に及ぶことが出来なかった。
そして僕は、アリサと朱里の想い人である二人の勇者、ユーシス・リースティンと西城祐樹の逆襲に合い、あえなくフルボッコにされてしまった。
それから逮捕権・刑の執行権を持つアーミア・ファンタジスタと、そのアシスタントのリュマに引き渡され、その場で罪状を言い渡されることとなった。
リュマが嬉しそうな顔と声で僕の罪状刑罰を読み上げる。
「ではネストルさん、令状内容を言い渡しますね♪
1級冒険者ネストル!
禁呪法、ハーレム法、勇者法、聖女法にそれぞれ違反!
禁固20年!執行猶予25年!罰金合計7億ルブル!(約7億円相当)
それ以外に手をかけた被害女性達への慰謝料及び養育費の支払い!
なお、聖女法違反に対する火刑は、各種支払い義務が発生しているため完済後再考とする!」
「げええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」
刑の内容に顔面蒼白!
さらにリュマの無慈悲なトドメの一言。
「付け加えて去勢の実刑に処す!なお刑は即時執行すべし!
以上になります。禁固刑と火あぶりの刑を免れてよかったですね♪」
― にっこり♪
噛むことなくスラスラと令状内容を読み上げることが出来て、たいへん満足そうな笑みを浮かべる美少女アシスタントのリュマ。
「う、うそだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
な、何が良かっただ!僕の股間が!活力の元が無くなってしまうというのか!?
「ではネストル……」
「うう……え?…………」
カウンターハンターのアーミアが僕と向かい合わせに立つと――
「ふんっ!」
― ドゴッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エルフの如き美貌を放つアーミア!
そのアーミアから、シュールで無慈悲な股間への膝蹴りのプレゼント!
「ぬぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああrdちぃtvぐおybん@うおいjpmpklplkp!!!!!!!!」
死の一歩手前に迫る危険な激痛!
その後、耐えがたい不快感が臓器全体に広がり、僕は意識を手放した。
「ネストル、おまえは実に運がいい。本来なら去勢するべきところだが、去勢すれば活力に影響が出て各賠償金等の支払いに支障が出る可能性有りと判断され、どうするかは私に一任された。なので金蹴刑に留めてやったぞ」
アーミア達は、刑の執行を無事遂行してから、速やかに去って行った。
耐えがたい激痛は受けたものの、どうやら大事な部分は破壊されずに済んだらしい。
それから僕は、三人のパーティーメンバーの持ってきた大八車に乗せられ、意識の戻らないまま、何処かへと運ばれようとしていたのだが……
嗚呼なんということだろう、真の罰はこれからが本番だったのだ!
第327話 終わらない私刑 if分岐スタート
*視点変更
「ちょっと待ってよ!」
「まだ話は終わってはいないわ!」
野良聖女アリサと召喚聖女朱里が、ネストルのハーレムメンバーであるメグ、マコ、アッコの行く手を阻む!
二人はネストルに魅了され、いろいろ如何わしい事を強要されたあげく、危なく股を開いて想い人を裏切るところだったのだ!
去勢と聞いて矛を収めたのに、金蹴刑に減刑されたとあってはメラメラと怒りが再燃してしまった!
「なんですか?私達大人しく刑を受けて罪を償います!」
「通して下さい!早く戻ってネストル様を回復しないと子種が全部死んじゃう!」
「もう許して下さい!お願いします!なんでもしますから!」
必死に懇願する三人に対し、二人の聖女は恐ろしく冷ややかな微笑を送った。
「安心して、私達がネストルを完全回復してあげるわ」
「だからそこで大人しく見ていなさい……プリズンローズ!」
― バシュンッ!
「きゃっ!」
「わっ!」
「なっ、なにを!?」
メグ、マコ、アッコはアリサのプラントマジック、プリズンローズに閉じ込められてしまった。
続いて――
「セイクリッドヒール!」
「テンタクルズローズ!」
朱里はセイクリッドヒールを行使し、狸の置物のように腫れていたネストルの股間を瞬時にして完全回復させた!
そしてアリサの放ったテンタクルローズが、ウネウネとネストルを大の字にして拘束する!
チクチクグサグサとした鋳薔薇のトゲが刺さり、ネストルは目を覚ました。
「いててて……う、うーん……いったいなんだ?……なんだこれは!?どうなっている!!!」
鋳薔薇で雁字搦めのネストルは激しく狼狽する!
一体何を始める気なんだと、様子を見ていた野良勇者ユーシスと召喚勇者祐樹が不安そうな表情を浮かべた。
「おいアリサ、あまり無茶は……ぐふぅ!?」
「朱里、おまえ何を考えて……げぼぉ!?」
野良勇者ユーシスと召喚勇者祐樹は、過剰身体強化でパワーアップした二人の聖女に一瞬で意識を刈り取られた!
「ごめんね、ユーシス……ここから先の姿は見られたくないの……」
「祐樹、全部終わったら私達きっとやり直せるわ。だからそれまで眠っていてね」
アリサと朱里はそう言ってから、ユラリとネストルに振り返った。
「お、おまえ達、いったい何をするつもりだ!やめろ近寄るな!」
恐怖に顔が歪むネストル!
狂気の笑みを浮かべるアリサと朱里!
そこにさらに二人の女性が加わる!
異世界から来た《破壊と創造の殲滅スキル》を持つ殲滅女子、桜木瑠香と多岐川陽子だ!
― ギュイイイイイイイイイン……
二人の殲滅女子は殲滅スキル・シャフンを行使し、様々な股間粉砕用拷問器具を創造した!
「朱里、はいこれ。股間粉砕用のスペシャルハンマーよ!」
「瑠香、ありがとー!」
「アリサはハンマーがいい?それともハサミにする?」
「ありがとう陽子、私は自分のがあるから……ローズウイック!(鋳薔薇の鞭!)」
― ビチッ!
鋭く太い刺がビッシリと生えた禍々しい鋳薔薇の鞭!
その鋳薔薇の鞭が野良聖女アリサの手に握られた!
「お、おまえら……まさかそれで俺の股間を!?やめろ!やめてくれ!」
大の字状態でネストルは必死で慈悲を乞う。
「人を魅了しておいて、いまだに謝罪の一つもしない……そんな外道にかける情けなどないわ!」
「心配しないで。最後はキチンと治療してあげるから」
「でも心は激痛で壊れたままかもね」
「ショック死したらごめんね」
「あ、謝る!謝るから!」
「「「「 今さら謝ってももう遅い! 」」」」
「いやだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「「「「うふふふふふふふふふふふふふふうふふふふふふふふふふふふふふうふふふふふふふふふふふふふふうふふふふふふふふふふふふふふうふふふふふふふふふふふふふふうふふふふふふふふふふふふふふうふふふふふふふふふふふふふふうふふふふふふふふふふふふふふうふふふふふふふふふふふふふふうふふふふふふふふふふふふふふ♪」」」」
(FA詳細は下方に)
その後、美少女達による股間への私刑が始まった。
一日目……
― ドガッ!グシャッ!
「ぎゃああああああああwtぐいぼhんjmpkp、!」
二日目……
― チョキーン ボトリ……
「いぎいいいいいいいいいいいいdtycふvygkぶ;vg!」
三日目……
― グリグリ……パヒュン!
「も、もう殺して……あぎゃああああああああああああああああああああthfccぎlyl:kん:k:m:bhkb;!!!」
「「「「うふふふふふふふ♪」」」」
股間を完全破壊しては聖女の回復魔法で復活させ、また股間を破壊する……
そんな非人道的な制裁が粛々と続けられ、ネストルの精神は限界を超えて疲弊していく。
そして四日目になると、状況は新たな動きを見せ始めた。
噂を聞きつけたネストルの被害者達(家族・想い人含む)が続々と現れ、やはり私刑に参加するようになったのだ。
ネストルに復讐しようとする被害者達の長蛇の列……
ネストルへの私刑はアリサ達の手を離れ、なおも続々と集まり続ける被害者へと移り、終わることなく延々と続くのであった……
fin
とまあ、これが僕の身に起きた悲劇の始まり。
僕はその後トラウマと巨額の借金を背負って国中を駆け巡り、疲弊しながら必死で負債を払い続ける。
これはそんな僕の絶望譚だ。
【登場人物】
◆ネストル(主人公) ♂
一級冒険者にしてハーレム王を目指す男!だったが今はド底辺借金王。スキル効果が解けた三人の幼馴染、メグ、マコ、アッコとともに巨額の負債を返済し続ける。
現地ハーレムと称して50人以上の女性を孕ませたクズ。
(一級冒険者=なーろっぱ小説のA級~S級相当)
◆メグ・マコ・アッコ(ヒロイン?) ♀
ネストルの幼馴染にして特別の存在。ネストルのスキル効果が消えてからは、口調がタメ口に変わる。
◆召喚勇者ハヤト(本名オスカー・ブラウン)♂
アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ出身。ネストルとハーレムの縄張りを争う。過去話にて登場。
◆ユーシス・リースティン ♂
女神の神託待ちの野良勇者。
◆アリサ・リースティン ♀
女神の神託待ちの野良聖女。ネストルに魅了され復讐の鬼と化す!
◆西城祐樹 ♂
異世界から召喚された召喚勇者。
◆松本朱里 ♀
異世界から召喚された召喚聖女。ネストルに魅了され復讐の鬼と化す!
◆桜木瑠香 ♀ 多岐川陽子 ♀
異世界から召喚された創造神と同種の力を持つチートな少女達。
自称・通称・二つ名は殲滅女子。
◆ラリサ・セチェルドーテ ♀
カンデュラ教会の大神官にして大司教。なぜか聖女アリサとそっくりな顔立ち。
アリサ達の手を離れたネストルの私刑イベントで、大司教にもかかわらず何故か回復のバイトに雇われる。
◆リリサ ♀
ラリサの妹でまだ幼女。
◆アラン・パラティンヌ ♂ キース・パラティンヌ ♂
ラリサ・セチェルドーテの護衛聖騎士。そこそこ強い。
◆アーミア・ファンタジスタ ♀
職業はカウンターハンター。勇者をも手玉に取る強者。
◆リュマ ♀
アーミアのアシスタント。
元大盗賊の娘。
◆マチルダ ♀
フィラの街冒険者ギルドの人気美人受付嬢。
ネストルに誑かされ不幸にも孕まされる。
◆ウッドマン ♂
遠距離恋愛中のマチルダの婚約者。
ネストルを刺殺しようとした。
◆グラフィーラ・スラージュリア ♀
スラヴ王国第一王女。国内ナンバーワンの美貌を放つ才女。お忍びで王都を視察中、自暴自棄になったネストルにナンパされた。
◆アクサナ・スラージュリア ♀
スラヴ王国第二王女にして王太女。政治手腕にたけたお姫様。やはりお忍びで王都を視察中、自暴自棄になったネストルにナンパされ、キッチリ死刑にした。
◆カーシャ・リースティン ♀
雷帝の異名を持つ戦の聖女。死刑になり重圧と借金苦から解放され喜びながら黄泉の国に旅立とうとするネストルを、死刑わずか3分後に蘇らせて絶望させた。
◆慈愛の女神セフィース ♀
このティラム世界の主神代行。ネストルの《力の上限》を開放して増長させた駄女神。あとで上位女神達にきつく怒られる。
◆創造の女神テラリューム ♀
セフィースの上位女神でティラム世界創造主の一人。本物の主神。
諸事情によりほとんど眠っている。
◆ブリジット・ライカー
古の隠者
ネストルに洗脳魔法をかけ誑かして遊んだ危険なテロリスト?
おばさん呼ばわりされると酷く傷つく。
◆マルタ・ノッカータ
絶望の聖女
ブリジットの相棒。美人だがムネタイラーな自分を呪う。
【エピソード】
プロローグ.ハーレム王からの転落と私刑
01.私刑からの開放
02.圧し掛かる借金の現実
03.マチルダと想い人 妊娠の発覚
04.ネストル、マチルダのファンにフルボッコにされる
05.ネストル、マチルダの想い人に刺される
06.ネストル、竿ちょんされる
07.ネストル、大神官ラリサに泣きつく
08.ネストル、負債が膨らむ
09.ネストル、男娼に堕ちる
10.ネストル、捕まり牢にぶち込まれる
11.ネストル、召喚勇者とハーレム利権で争う(過去話)
12.ネストル、知らずにお忍びのグラフィーラ王女をナンパする
13.ネストル、危なく死刑になりそうになる
14.ネストル、懲りずにお忍びのアクサナ王太女をナンパする
15.ネストル、死刑になって借金から解放され喜びながら黄泉に旅立つ
16.ネストル、聖女カーシャに速攻で蘇えさせられ絶望する
17.ネストル、65歳変態男爵のオモチャにされ自我を崩壊させてしまう
18.ネストル、とうとう幼馴染達に見捨てられボッチになる
19.....
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最終話.ネストル、最後の大勝負!借金と重圧からの開放!希望と言う名の破滅の迷路!
エピローグ.ネストル、三人の幼馴染と田舎へ帰る
EX.ネストルと50人の反抗期の息子たち
僕の名はネストル、ハーレム王を目指し転落した男なり。
願わくば作者が、この小説案を執筆連載しないことを希望する……
end
作中のイラストは、倉河みおり様から頂いたFAです!
みおりさん、ありがとうございました!
題して「両手にエモノの朱里ちゃん 」
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――親作品――
『【ティラム逃亡記】幼馴染が聖女に覚醒したので勇者にストーキングされてます。現在全力逃亡中!』
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