ミートショップナカノの愉快な仲間たち
機械化が進む昨今、ミートショップナカノの切断作業は未だに手作業である。
オーナーの村正氏曰く、機械の作業には肉に対する愛が無いそうだ。
大量生産には向くが、やれ食感だの口当たりだの言う大口の美食客には村正氏やウチのメンツが捌いた肉の方が美味に感じるらしい。
そりゃ、ただ定寸切断してザクザク穴開けただけの肉よりも丁寧にに筋切り、余分な脂身のカット等をミリ単位でやれば美味くもなるわな。
肉の下ごしらえはナカノにやらせろと本業の冷凍肉の卸業より生肉加工の売り上げが高いのはなんとも言えないのだが。
にこやかに冷凍前の肉塊の前に立つ村正オーナーとチベスナフェイスの社員達。
アレはUS産、いやメキシコ産のサーロインステーキ塊か。
サクサクと定寸切断されて、筋切り、不必要な脂のカットをされていく肉塊。
形が出来る度、君たちはブランド牛と違い安い肉と呼ばれているが、切り方焼き方味付け次第で色々な可能性を秘めているんだぞうと肉に語りかけながら高速で切り分けていくオーナー。
横でオーナーの切り分けたステーキ肉を、チベスナフェイスの社員達がトレーにのせてラッピングし、チルドルームに流していく。