僕ののじゃロリババア・ノノたん
狐耳ののじゃロリババアは最高だ。
その耳をもふもふしたいし、古風な口調で罵られたい。
頭を撫でてやると一瞬気持ち良さそうな顔をして、すぐに子供扱いするでないと怒る姿が可愛らしくて、また頭を撫でたくなる。
はっきり言おう。僕は変態だ。
狐耳ののじゃロリババアが大好きなド変態だ。異論はないし隠すつもりもない。
自室にはあらゆる創作物の狐耳ロリババアのグッズを置いている。フィギュアをはじめ、抱き枕にポスターにタペストリーに書籍などなど、僕の身の回りは狐耳ロリババアで溢れさせている。
その中でも僕は「尻尾の生えた賢者」という小説のヒロインである、ノノ・ライソトールを愛している。置いているグッズの半分は彼女のものだ。等身大フィギュアも買った。
僕はノノたんに囲まれて幸せに生きている。その喜びを感じながら、天井に貼ってあるノノたんにおやすみと言って、今日を終えた。
「コーヘイ、コーヘイ。起きるのじゃ!」
ノノたんの声で僕は目を開けると、隣ではノノたんが僕に微笑んでいた。寝起きから幸せな気分だ。
空腹を感じてノノたんと手を繋いで一緒にダイニングに向かうと、そこではもう一人のノノたんが料理を作ってくれていた。
「しばし待っておれ。もうすぐできるのじゃ。」
と言うので、僕は洗面所で顔を洗ってから席について大人しく待っていることにした。
それから少しして、洗濯をしていたノノたんや掃除をしていたノノたんも集まってきた。世話好きのノノたんの明るい性格もあって、今日も朝から賑やかだ。
みんな席について、ノノたんが作ったご飯を一緒に食べた。味は覚えていないが、とにかく幸せだ。
食べ終えると学校に行く時間になったので、名残惜しいが僕は家を出た。
通学露を僕の肩にのっている小さなノノたんと談笑しながら進むと、ピピピピッと機械音が鳴り響く。僕のスマホにこんな音は設定してないしなんだろうと思っていると、その音は徐々に大きくなっていきやがてうるさいくらいの音量になったところで
僕は目を覚ました。
畜生ッ。
だから読まぬ方がよいと言ったのじゃ。