表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

僕ののじゃロリババア・ノノたん

作者: シエラ リリエル

 狐耳ののじゃロリババアは最高だ。

 その耳をもふもふしたいし、古風な口調で罵られたい。

 頭を撫でてやると一瞬気持ち良さそうな顔をして、すぐに子供扱いするでないと怒る姿が可愛らしくて、また頭を撫でたくなる。

 はっきり言おう。僕は変態だ。

 狐耳ののじゃロリババアが大好きなド変態だ。異論はないし隠すつもりもない。

 自室にはあらゆる創作物の狐耳ロリババアのグッズを置いている。フィギュアをはじめ、抱き枕にポスターにタペストリーに書籍などなど、僕の身の回りは狐耳ロリババアで溢れさせている。

 その中でも僕は「尻尾の生えた賢者」という小説のヒロインである、ノノ・ライソトール(ノノたん)を愛している。置いているグッズの半分は彼女のものだ。等身大フィギュアも買った。

 僕はノノたんに囲まれて幸せに生きている。その喜びを感じながら、天井に貼ってある(で見守っている)ノノたんにおやすみと言って、今日を終えた。


「コーヘイ、コーヘイ。起きるのじゃ!」

 ノノたんの声で僕は目を開けると、隣ではノノたんが僕に微笑んでいた。寝起きから幸せな気分だ。

 空腹を感じてノノたんと手を繋いで一緒にダイニングに向かうと、そこではもう一人のノノたんが料理を作ってくれていた。

「しばし待っておれ。もうすぐできるのじゃ。」

 と言うので、僕は洗面所で顔を洗ってから席について大人しく待っていることにした。

 それから少しして、洗濯をしていたノノたんや掃除をしていたノノたんも集まってきた。世話好きのノノたんの明るい性格もあって、今日も朝から賑やかだ。

 みんな席について、ノノたんが作ったご飯を一緒に食べた。味は覚えていないが、とにかく幸せだ。

 食べ終えると学校に行く時間になったので、名残惜しいが僕は家を出た。

 通学露を僕の肩にのっている小さなノノたんと談笑しながら進むと、ピピピピッと機械音が鳴り響く。僕のスマホにこんな音は設定してないしなんだろうと思っていると、その音は徐々に大きくなっていきやがてうるさいくらいの音量になったところで


 僕は目を覚ました。


 畜生ッ。

だから読まぬ方がよいと言ったのじゃ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ