6話 魔法無双(戦国無双的なノリで)
眠い....
(なるほど『ゲートオープン』で複数の魔法が起動してしまうのか。)
俺は今フラリカで魔法の発動実験をしている。
そう、『ゲートオープン』と言うだけで他の転移魔法も起動してしまうのだ。
(困ったな、どうしよう。)
俺は今自分の使える魔法を頭で整理し、スマホにメモをしてみた。
(全部で1000個以上あるのか、いや多すぎたわ!)
俺はその中から付与魔法を見つけた。
『エンチャント』
効果 魔法を物に付与する魔法
(なるほどエンチャントか...。ん?待てよ...このエンチャントを使った場合『ヒーリング』を物に付与して相手を殴ったらどうなるんだ?)
俺はナイフを取り出し、
(【エンチャント
ヒーリング
対象 今持っているナイフ】)
するとナイフが光りだした。
(さすがに切るのは怖いな....)
俺は柄の部分を自分の腕に叩きつけた。
ドスッ
(なるほど痛くないな。じゃあ切ってみるか。)
ズシャッ
俺の手は無傷だった。むしろ心地いい。
(なるほど、ダメージが高いものほど『ヒーリング』の効果も強いってことか。)
俺はほかの魔法もスマホにメモしていった。
そして、
「あった。整理魔法と検索魔法。」
『アレインヂュマント』
効果 目の前にあるものを整理する魔法
『サーチ』
効果 物の位置を特定する魔法
(これをスマホに『エンチャント』すれば)
(【エンチャント
アレインヂュマント
サーチ
対象 俺のスマホ】)
(『アレインヂュマント』を使って、俺の頭に入っている全ての魔法名とその効果ををスマホに移動、さらにそこから俺のスマホに書かれている魔法を種類別にわけて整理)
するとスマホに文字が映し出されて綺麗にまとめられていた。
【移動系】
『異動』
『テレポート』
『転移』
『瞬間移動』
【攻撃系】
『アイスアロー』
『ファイアアロー』etc.
その中から俺は【便利系】の改変魔法を見つけた
(そういえば、転移とかって完全に日本語だよな....まぁいいけど。)
『マダフィケイシャン』
効果 物事を改変させる魔法
俺はこの魔法でスマホで選択した魔法を自動で起動するという設定をした。
「試してみるか『サーチ』『異動』」
するとスマホの画面に異動の文字がでてきた。
(これをタッチすればいいんだよな。)
俺は異動の文字をタッチした。すると目の前に黒い影が出てきた。
「よしっ、成功だ。これでいつでも魔法を使える。」
(あっ。一応口で言っても起動するようにしとくか。)
後日
実験その2、魔法の同時使用。
「『サーチ』【自強化系】」
スマホの画面には全ての自強化系魔法がでてきた
「全起動」
するとスマホに書かれていた全ての魔法が起動した。
『ブースト』『身体強化』『パワーブースト』『スピードブースト』『アクセルブースト』
『ジャンプブースト』etc.
ためしに軽く飛んでみた。
するとそこにあった時計台を超えた。
(あっやべどうやって着地しよう....)
「ギャァァァ。そうだ『サーチ』『防御系』『衝撃吸収』起動」
ズンッ
無傷で着地。
(俺すげぇぇぇ!ふぅ、ひとまずもとの場所に戻ろう。)
俺は歩き出した。魔法を起動したままだということに気づかずに。1歩歩いた瞬間
ドォーン!!!!
俺は壁に激突していた。
「リ、『リィリース』」
(解除忘れてたァァァ。てか転移で戻ればいいじゃん。)
「『転移』」
すると足元に魔法陣がでてきた。
次の瞬間、俺はさっきまでの場所にいた。
ちなみにさっき軽く飛んだ場所を見たら地面が抉れていた。
(とりあえず魔獣でも倒してみよう。)
俺は以前フランから聞いたギルドに行き、ギルド登録をしようとし、1万エル必要だと言われ、ガストンのもとへ向かった。
「お願いします。俺に1万エル貸してください絶対返します。」
(きたぁあああ、俺の必殺DO・GE・ZA☆)
「そんな事しなくても貸してやるよ。ほれ。」
「え?そんなあっさり。」
俺はかおをあげながらお金を受け取った。
「ありがとう絶対返すからなおっちゃん」
「おう!」
「『スピードブースト』」
俺は走って数秒でギルドに着いた。
(やっぱり重ねがけしなければ制御できるな。)
そして俺はギルドに入った。
「それでは1万エルです。」
俺は1万エルを受付の女性に渡した。
「それでは魔力検査しますね。この水晶に触れてください」
言われるまま俺は水晶に触れた。すると周りが急に虹色に光り始めた。
「にっ虹色!?この水晶は魔力量によって色が変わるんです。赤→青→緑→黄→紫→白、そして虹色。さらにその色の濃さで細かく分けられます。普通の人なら青程度、いい人でも黄色の純色なんですが、虹色なんて初めて見ました。しかもこんなにはっきりとした。すごいですよこれはさらにですね、(長すぎるため以下略)ということで虹色はとてもすごいことなんですよ。」
「アーソウナンダーボクスゴインダーフーン(途中から聞いてなかった)」
というわけでなんやかんやギルド登録できた。
で、現在クエストを受けている。
目の前には邪龍がいる。うん、怖い。
ちなみに邪龍はギルドレベルが1000越えじゃないと受けられない。僕はギルドレベル1なんか魔力量が異常だから受けられた。
「とりあえず殺るか、アロー系全起動」
すると俺の周囲に色々な矢がでてきて邪龍に一直線で向かっていった。
バタッ
「あれ?邪龍って弱くね?」
俺は邪龍の死体を持ち上げ(体長20m体重1.5t)ギルドの前に転移した。
「すいませーん。ギルドの方〜!」
「はい今行きます。」
さっきの受付の人がでてきた。
「えーと....これは?」
「えっ?あっはい倒しました。」
「今の時間で?」
「はい」
なぜかギルドの人は震えいた。
「あのー、角だけ持ってくれば依頼完了ですよ?しかもあの邪龍をこんな短時間で....今まで最高記録が6人で3時間なんですが。」
「そーなんですかすいません」
俺は角だけ切り落として邪龍をもとの森に転移した。
「この転移は1度行ったところしかだめなのが難点だな。森に行くのに2分もかかった」
「えっ?2分でついたんですか?普通は歩いて2時間....それで行って3分で帰ってきたってことは、邪龍を1分かからずに倒したってことですか?」
「まぁそういうことになるね、それより報酬ちょうだい。」
「あっはい報酬の500万エルです。」
報酬を貰った俺は上機嫌で帰って行った。
毎日はキツい....でも頑張る