3話 初異世界、マーキュリー
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。まだまだ下手くそですが今回も楽しんで頂けたらいいと思っています。
ゲートを抜けるとそこには草原が広がっていた。
「ここが異世界?」
そこは何もなくただただ緑が広がっていた。
「とりあえず情報収集から始めるか。」
歩き始めしばらくすると門が見えてきた。俺は街に入り景色を見た。
「時代は中世ヨーロッパみたいな感じか…」
そして俺は大事なことに気がついた。
「俺この世界だと金使えねーじゃん。なんのために準備してきたのやら。」
(とりあえずその辺の人に聞いてみよう)
俺は近くを歩いていたガタイのいい男性を見つけ話しかけた。
「すいません。この世界の名前を教えてくれませんか?」
「にぃちゃん変なこと聞くな〜なんでそんな一般常識聞くんだ?」
(あっやべ、どーしようなんて答えたら....)
「エットボクハカルイキオクソウシツデシテ....」
(さすがにむりがあるか?)
「なんだそーゆうことだったのか。」
(信じた!?)
「この世界の名前はマーキュリーだ。そんでこの国の名前がフラリカ王国だ。」
「ありがとうございます。」
俺はバックからメモ帳を出して情報を書き出した。
世界名 マーキュリー
国名 フラリカ王国 (現在地)
言葉は通じる
するとその男性は俺の手元を覗き込んで
「にぃちゃん、初めて見た時から思ってたけど珍しい服装してんだな。」
「あ〜、これは僕の地元の服でして」
「なるほどな旅の途中か?」
「まぁそんなところです。」
「服もそうだがにぃちゃん、めずらしい道具使ってんだな。」
「あ〜、これですか」
俺はメモ帳とボールペンを見せた
「そうそれ、なんなんだ?それに見慣れねぇ文字だな。」
「この文字は日本語といいます。そしてこの道具は紙をまとめてメモをとるためのものでこれはボールペンといって紙に文字を書く道具です。」
「ニホンゴ?なんだそれ?まぁいいか。なぁにぃちゃん、そのボールペンとかいうやつ余ってねぇか?」
「まぁ余ってますけど。」
「それを俺に売ってくれ!」
(チャーンス!今1文無しの俺にさっそく金大量ゲットのチャンスだ)
「いいですけど結構高いですよ。」
「あぁ金はだそういくらだ」
「とは言っても俺はお金の価値がどれくらい分からなくて....」
「俺?さっきまで僕だった気が....まあそんなことはどうでもいい。えーっと束の紙がだいたい100エルくらいだから1500エルくらいでいいか?」
(なるほど1エル=1円だと思っていいな。)
「わかりました。まだ他にも何本かあるんですが」
「本当か?じゃあ3つくれ!」
「わかりました。じゃあ4500エルですかね。」
「ほらよ。4500エルだ」
「ありがとうございます。」
「俺の名前はガストンだ。覚えておけよ!」
「はい。俺は剣志です。」
「ケンシか。よし覚えておく」
「あともう1つ質問があるんですが」
「おういいぜ。ボールペンのお礼だなんでも答えてやる。」
「地図が欲しいんですけどこの辺りで売ってませんか?」
「地図か....それならそこの角を右に曲がって2つ目の角を左に曲がれば図書館があるはずだ。売ってるところは知らん!」
「そんな自信満々に言われても...」
(まぁ俺には伝家の宝刀スマートフォンがあるからな写真撮れば大丈夫だろう)
「まぁ色々ありがとうございました。」
「おう!また来な!」
「はい時間があれば必ず来ます。」
ガストンさんに手を振られながら俺は図書館へ向けて歩き出した。
しばらく歩き図書館が見えてきた。
俺はそこに入ると適当な場所てメモ帳を取りだし新しい情報を書き始めた。
世界名 マーキュリー
国名 フラリカ(現在地)
言葉は通じるが文字は分からない
1円=1エルの価値
「これで大丈夫かな。じゃあ地図を探すか。」
(えーと世界地図は〜。)
俺は本棚を見ながら歩いていた。すると前からきた人に気づかずぶつかってしまった。
ドサッ。その人が持っていた本が床に落ちてしまった。
俺は自分のせいでもあるので本を拾うのを手伝った。
「はいこれ。当たっちゃってごめんな」
「いえ。私が本棚を見ながら歩いていたので、こちらの不注意が起こした事故です。謝罪します、すいません。」
(なんかものすごい礼儀正しい?女の子だな。メガネかけてると頭良さそうに見えるな。)
「ちょうどいいから世界地図の場所を教えてくれないか?」
「それならあなたの目の前にあるじゃないですか。バカなんですか?」
「あっほんとだ。っていうか初対面にバカっていうのはどうかと思うんだがそれは?」
「気にしたら負けです」
(前言撤回、この子礼儀正しくなかったわ。)
「そうか。まぁありがとう。」
「いいえ」
そう言ってその子は去っていった。
俺は適当な机に座り世界地図をスマホで撮ろうとした。パシャ!
(あっやべ、音でけーなしかもフラッシュたいちゃった。まぁでも地図取れたからいいか。)
「図書館では静かにしててください。」
そこにさっき女の子が現れた。
「わるいわるい。にしてもでかい図書館だなー。」
「はい。ここは国の本が全て集まっている場所なので」
「どうりで。」
「ところであなた、めずらしい格好をしていますが、名前は?」
「俺は剣志だ。お前は?」
「…」
「おーい」
「…ン」
「え?」
「だから、フランだと言っているじゃないですか。」
なぜか怒られた。
「あっうんフランねわかったわ」
「すいません。取り乱しました。人見知りなもので。」
「あ〜そういうことね。じゃあ俺は行くか。」
「もう行っちゃうんですか?」
(えっ?何その反応?可愛いんだけど)
「えっ、あっ、うんもう調べたいことは調べたし。何もすることないから。」
「そうですか....」
(えー!まじなんなのその反応やばいんだけど。そうだあれ聞いてみるか。)
「フランは輝石のことについて何か知っているか?」
「えっ!?なん...。いえ知りません。」
(いや絶対知ってるだろその反応。隠すの下手すぎだわ。)
「知らないならしょうがないか。明日もここに来て調べるか。」
「本当ですか?明日も私ここにいますよ!」
「そうか。じゃあまた明日。」
「はい!」
「ちょっとそこ2人図書館では静かにね!」
最後に司書のおばさんに怒られた。
俺は異動魔法(異空間移動魔法)で家に帰ってきた。そして1人ゲームに熱中するのであった。
ちなみに俺のお母さんは俺が幼い頃に亡くなっている。なのでお父さんが仕事で帰って来ないのでいつも家には1人しかいない。
昔は修人の家によくお世話になっていた。
俺はふと時計を見たすると驚くことに時間は5分しか進んでいなかった。
(俺は確かに向こうの世界に少なくとも1時間はいたはずだ。つまりこちら側では30分しかたっていなくても向こうでは6時間以上ってことか、よし。)
俺は新たにメモ帳に書き出した。
世界名 マーキュリー
国名 フラリカ
言葉は通じるが文字は分からない
1円=1エルの価値
5分=1時間
俺は明日から学校から帰って毎日輝石の探索に行くことにした。
(俺、惚れられたのか?)
どうでしたか?初異世界はマーキュリーというところでした。これ小説書いてて思ったんですが、キャラとか土地の名前考えるの大変ですね。
あと何個考えればいいのやら。
この調子でできるだけ毎日投稿するつもりです。
頑張ります。