2話 俺が手にしたもの
いよいよ2話です。前回に引き続き表現は下手くそですが楽しんでください!
それは一瞬の出来事だった。
周りが白くひかり、俺は眩しさのあまり目を閉じた。
「クソッ、なんだこれ」
目を開けるとそこは四方八方白で覆い尽くされた部屋だった。
「どうなってんだこれは」
俺は辺りを見回し、異変に気がついた。
「って、俺裸じゃん!!」
どうなったのかさっぱり分からない俺はとりあえずその辺を歩いてみることにした。
10歩くらい歩いたところで、
ゴンッ!
俺は頭から壁にぶつかった。
「いってぇぇぇ!この壁かたすぎだろ」
(俺は一応石頭なんだが、おかしいぞ。ぶつかった瞬間頭を鉄の指でデコピンされたみたいだった)
「無駄ですよ!」
突然後ろから声がしたので振り返るとそこには白を基調とした服装の女性が立っていた。
「ここからは自分で出ることは出来ませんから」
その人はまるで天使のような美しさだった。
そこで俺はあることを思い出した。
「ぎゃーぁぁぁぁぁ!俺裸だったーぁぁぁぁ!」
俺は股間を抑えながら女性の方を見て
「あっち向いててください!」
と、叫んだ
「気にすることでもないでしょうにちょっと待っててください」
その女性は俺の方に手をかざして、
「ハッ!」
とっ言った。
俺は自分の姿を見て驚いた。いつの間にか服を着ていたのだ。
「この魔法は着衣といってその名のとおり服を取り出し対象に着せる一般生活魔法です。」
「えっ?魔法?」
「はい。あなたの住んでいる世界は魔力が薄いのであまり魔法は使えませんが、このくらいの初級魔法なら使うことができますよ。」
現実がなくて俺の思考は停止していた。
「さて話を戻しましょう。あなたは輝石を持っていますね?」
「輝石?あの綺麗な石ですか?」
「おそらくそうです。あの輝石は各世界に一つづつ存在していてどこの世界でも共通した性能を持っています。この、どんな願いでも叶える空間に転移させるという性能です。そこであなたは輝石に導かれてここに来たというわけです。」
「なるほど、理解できないがこの状況がそれを物語っているということか。」
「さっそくですがあなたは叶えたい願いはありますか?
(なるほどつまりどんな願いでも叶えてくれるというわけか、無条件で。)
「ふっふっふ。そんなもの決まっているだろう。俺が叶えたい願いはただ一つ世界中のゲームを手に入れて遊び尽くす!」
(よし決まった!これで俺は部屋から出る手間をかけずに全てのゲームを遊ぶことが出来る)
「・・・」
「・・・」
「え?本当にそれでいいんですか?」
「何を言っている、これがいいんだろう。」
「いやでも魔法を使えるようになりたいとか」
「使い方が分からないもの貰ってもしょうがないだろう」
「いやまぁそうですが」
「それともなんだ?俺に使い方を教えてくれるのか?」
「はい。」
「あっ、そう」
(なんだ教えてくれるんか…じゃあ魔法もらおうかな)
俺は考えひとつの疑問が浮かんできた
「異世界っていっぱいあるんだよな?」
「はい、全部で239の世界があります。」
「じゃあその異世界全てに転移及び帰還できる魔法が欲しい。」
「なるほどなかなか面白いですね。」
(これは我ながらいい考えだと思う。色々な異世界に行きそこで得た様々なものを持ち帰ることが出来ればゲームの主人公と言っても過言ではない。これぞリアルゲーム!!)
「承りました。」
「ちょっとまて」
「はい?」
「そこの異世界で得たもの、魔法とかの異能力をほかの世界でも使えるようにしてくれ」
「分かりました。ただし必ずその能力を習得できるかは分かりませんよ。」
「あぁ、大丈夫だ。」
「どこの世界に行くかはランダムですが1度行った世界ならいつでも自由に行くことができます。そこの風景や特徴を覚えていればですが、そして新たな世界に行く時はただゲートを開けばいいです。分かりましたか?」
「おう、つまり最初は本当にランダムで行き先が決まるってことだな。」
「はい、次に使い方です。目の前に手をかざして見てください。」
俺は言われたとおりに手をかざした。
「そしたらてから魔力が流れて出ていくイメージをしてください」
「おっけー、イメージトレーニングは得意だぞ」
(手から流れていくってこんな感じかな?)
「そこで叫んでください『ゲートオープン』と」
「りょーかい『ゲートオープン』」
すると目の前に黒い影がでてきた。
「そこをくぐれば転移できます。説明は以上です。」
(とりあえずいつもの世界に戻るか。)
「じゃあありがとうございました」
最後にそれを言い俺はゲートをくぐった。
そこにはいつもの見慣れた部屋があり俺はソファーに寝ていた。
俺は簡単に身支度を整え手をかざした。そして、
「『ゲートオープン』」
俺は最初の異世界に旅立った。
ありがとうございました。
次回はいよいよひとつ目の異世界の冒険です。主人公はこれからどのように生活していくのか楽しみにしていてください。