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妄想日記

作者: あ ほ く さ 士郎

適当に考えたキャラクターです。

好きに使ってください。


ハイライトは私が考えた(妄想した)シーンを稚拙な文章で表現したものですので、無理に使っていただく必要はありません。

このキャラクターがどんなのか想像していただく手助けになれば幸いです。


いかなる利用においても、小説家になろうに委託された範囲内については、ご自由にしてください。


キャラクター

性別:男

名前:

武器:透明な片手直剣、偽剣カリバーン

   ガラスのようで、光が屈折する

   剣に触れた物を劣化コピーする

   ただし非実体に限る

性格:小心者、しかし何かを成し遂げようともがく

テーマ:不屈

前提:たとえニセモノの手だったとしても、その手で心の闇を破ろうとした不屈の男


ハイライト

(背景)「夜」に支配された町で行われた聖杯戦争。黒幕(未定)の野望達成までタイムリミットは7日。

七日目の夜明けに、黒幕の野望により「昼」が無くなる。


(シーン)

条件・男が黒幕のいる地下施設に潜入、対峙する。

  ・黒幕の能力により(未定)、地上に出てきて、東側を背にした丘に上がる

  

六日間続いた夜が、まるで目覚めの時を迎えたかのように静かに震えていた。


突如として山(名称未定)の山腹が爆発する。

出てくるは異形の者たち。どいつもこいつも互いを貪るようにしてぽっかりと空いた穴から這い出てくる

それは、何かを追うようにしてうめき声を上げ、のたり、のたりと闇の中から染み出していた


と、山のふもとの林から閃光が飛び出る。


見れば、ひとりの若者がまるで嫌なものを振り払う子供のように手を振り回しながら駆け抜けている。

向かう先は林の出口、山(名称未定)の傍にたたずむ町へ向かっているようだ。


走る様子は余裕が無く、顔には焦りと恐怖が貼り付けられている。

しかし口元は一文字に引き絞られ、その目の光には絶望なぞひとかけらもなかった。

ただ前を見つめ、走る


その努力を、あざ笑うかのように闇は木々の間から飛び出し、膝をつかせるべく男に襲い掛かる

その度に男はみっともなく手をふるい、たった少しのか細い閃光で闇を切り払い、地を蹴り続ける


「どうした、その程度か男」

山が、もう既に山全体を覆った闇が声を響かせる。


「クソっ!」

男は悪態をついた。

胸に剣を生やし、顔を半分失った醜悪なバケモノが自分の後を、悠々と追う様子が安易に想像できてしまった。


「もはや我が計画はフィナーレ。貴様ごとき路傍の石も同然。いまさら何をしようがあがこうが、凡ては唯の無為よ。」


闇がさらに溢れ出す。もう男が通った道は跡形もなく、全て真っ黒な闇一色だった。


「ならばそうして足掻き続けるのも唯の徒労。今そこで足を止めて闇の飲まれた方がよっぽどマシだと思うのだがな」


空に響く声は男の行動を嘲り、貶め、闇に染めようとする声色で、男の足はその一字一句に心を削られる。


しかし歩みを止めようとする様子は一つも無い。その姿はただの勇気、剛情といった言葉では表せない狂気、妄執まで想像させる。


「ほう、あくまで諦めないというか。」

「――なら、我も全力をかけてその心を折らねばなるまい――」

「――無情のハズイ――」

「――終局」

悪意がヒトガタという形を伴って夜に浮き出る。

立ち上がり、その陰湿な視線を男に向け、耳ざわりな産声を上げる。


「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA」


その数、50。


_シーンチェンジ_

男は俯きながら、悪意の巨人に駆ける。

その姿は全てを諦めようにも、無謀にも自らの運を妄信しているようにも見える。


「……て…まるか」


「負けてたまるかあああああああああああああああああああ!!!」


否、男には一つの澱みも無かった。


「たとえこの手がニセモノだろうと!」


真正面の巨人にその手の剣で切りかかる。

剣は巨人の悪意を吸い取り、透明だったその身を深い闇へと変えてゆく。

悪意に染まった剣は巨人が倒れるような目に見えたダメージを与えていないように見える。


「俺のカラダ一つで誰かが助かるなら!」


だが、確かに巨人はよろめいた。

純粋な力で悪意を切り裂いたのではない。

その薄弱となった悪意を身に注入され、内部から分裂、崩壊しているのだ。


「捧げてやる!」


そして、悪意は地に崩れた。

闇が闇を浄化するという、奇妙な事実の下に。


しかし、男の体もまた闇に侵食されていく。

弱まったといえども、具現化するほどの悪意。

対象には何一つ例外はないのだ。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


男には一つの澱みも無かった。


=シーンチェンジ=


男は丘にたどり着いた。

身体は真っ黒に染まり、たとえ今ここを乗り越えたとしても到底先は長くない。

しかし確実に、立ちふさがった悪意はもう居なくなった。


もう既に空は薄紫がかっており、日が出るのは目前だった。

雲は数えるほどで、皮肉にも昼になったら良い天気になっただろう。


もっとも、現実には物音を立てず静かに闇が蠢き、風景はまさに終末といった様子だったが。


(疲れたので簡略)


男は偽剣カリバーンを大上段に構える。


陽の光が世界に差し込み、カリバーンが黄金に輝く柱となる

剣に「太陽」を降臨させたのだ


異形の者たちに支えられ、悪意を吐き出す真っ黒な聖杯は時刻通りに顕現する。


そして、男は居なくなった。


日の光を浴びる世界を見ることもなく。


自らが救った者たちの顔を見ることもなく。


ただ聖杯とともにこの世界を去った



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