絶望の始まりVol1
2015年7月28日ー。
夏休みが始まって子供たちは遊んだり、大人は夏休みなど関係なく働いたりそれぞれの夏休みを過ごしていた。
そんな日を終わらす存在が空から降ってくることも知らずに。
2015年7月28日2時48分
「暑すぎだろ、これッ」
俺、宮野 シンジ(みやの しんじ)はこの時、コンビニにアイスを買いに行き地獄のような暑さに耐えながら、家に帰ろうとしていた。
「お~い、シンジ何しているんだぁ~」
「・・・・」
「お~いってばぁ~」
「・・・・」
夏のせいだろうか、不愉快な虫の鳴き声が聞こえてきてかなり鬱陶しい。
「お前、多分俺のことで失礼なこと考えてただろッ・・・・」
「んあぁ?あぁ、なんだ虫か」
「俺は人間じゃなくて、虫ですか・・・・」
今、俺に虫扱いされたコイツは 紀伊 タケル(きい たける)で俺の中学の同級生であり、俺の下僕でもある。
「言っとくけど、俺はお前の下僕じゃないからな」
「・・・・貴様、心が読めるのか」
「いや、お前全部声にだしててたし」
「不覚、こんな虫如きにミスをするとは」
「そろそろ俺、キレていいよね」
「解ったから、なっ!そう怒るなよ虫」
「(#^ω^)ピキピキ」
「そんな事より、アイスでも食うか?」
「そんな事に腹が立つが、アイスは別だ」
そんな時、どこからかバラバラバラバラと、ヘリのローターの音がしてきた。