始まり
私は魔術師を目指していたりする。魔法使いには性格的になれる気がしない。
とりあえず手から火は出せないし出す必要も特に無い。タバコ吸わないし……。
文章を並べる練習をしたいけど、状況描写や考えで並べようとすると難しいというか並び難い。ストーリーがある感じにすると、登場人物たちの会話ばかりになってしまう。上手に出来てる気がしない。
しかし、練習は必要。困った……と思っていたけど、出来ることをすればいいと気が付いた。
会話ばかりになってしまう……会話ばかりなら並べられるかもしれない……状況描写はおまけ的な感じでやれば出来るかもしれない。
ということで、会話ばかりの文章を並べて練習することにしよう! 三日坊主どころか、二日持つか分からないダメ人間だけれど。
さて、魔術により使い魔を召喚することにしよう。古より伝わる呪文で……残念だ。知らない。
でも、文字と文章の中に呼び出すことなら出来る。さて、暗がりに呼びかけてみよう。
「おーい!」
「……なにか?」
暗がりから声が聞こえてきた。
「あの、えっと、文章を並べる練習を手伝ってください」
「別にいいけど。とりあえず設定を教えてよ」
「設定か……私は自分のことを私と呼ぶので、君は自分の事をわたしと呼んでくれないか」
魔術師は自分を私と漢字で呼び、使い魔は自分をわたしとひらがなで呼ぶ。
「いいよ。ところで、わたしのことを君って呼ぶんだね」
「まだ名前を考えてないからね。私の名前もまだ考えてない」
「そう……それなら、わたしはあなたと呼ぶことにする」
「あの、一応私は魔術師で君は使い魔って設定だし、マスターって呼んでくれるとそれっぽい気がするんだけど」
「……気が向いたら呼んであげる」
「まあ、いいか。そういう設定にしとこう」
「ねぇ、ちょっと思ったんだけど、私とわたしって文字変換する時に間違えそうじゃない?」
「間違えないように注意するさ! 基本、会話は交互になってるから間違えても読み直せば間違いにたぶん気付く」
「ふーん、それも練習のうちなの?」
「練習になるかもしれないね」
「誤字脱字にも気を付けないとね!」
「はい」
「あは! 素直でよろしい!!」
(なぜだろう? 魔術師の私が使い魔に上に立たれてる気がする)
「あの使い魔さん、立場は私の方が上のハズなんですが」
「わかってますよマスター」
「おお! マスターと呼んでくれるのか!」
「たまたまだよ。素直だったから、そのお返しに呼んだだけ」
「そっか……ん、1000文字越えたから今回はこれくらいにしよう。とりあえず、解散!」
「とりあえず解散……ね。なんだか微妙な終わり方だね」
使い魔は言い終わるとその気配を消した。
魔術師は少し練習が出来たようだ!!




