白雪ちゃん、ひらめく!
こんにちは、もしくはこんばんは!
音雫です。
かの有名な白雪姫とはそんなに似ていない白雪ちゃんですが、どうぞよろしくお願いします!
「私は、すんごく、ひまですのおおお!」
とても広い部屋から、大声で叫ぶ女の子。
「ぜー…はー…ひま…なのよ…!」
なぜかさっきの叫びで疲れた女の子。
ここは、国王の城。時計塔があったりして、国民に親しまれている国のシンボル。
そんな、裕福で何一つ不自由のない生活ができるこの女の子、白雪ちゃんは叫んでいた。
「ひまですわああ…」
こんどは寝っころがりながら叫んだ。
白雪ちゃんは国王の娘、後にお妃となる身分。
そんな子が
「ひーまあああ…」
なんて、言うのはどうしてでしょうか。
「何をしてもつまらない。だからと言って何もしないというのもひまになってしまう…神様のいたずらだわ!神様のバーカ!」
くまのぬいぐるみをいじりながら、何の罪もない神様のせいにした。
「いいことを思いつきましたわ!」
するといきなり、白雪ちゃんの頭の上に!マークが光った。
「ふふふ!これなら、ひまを持てあそべますわ!見ときなさい神様!」
誰もいない空中を指差し、白雪ちゃんは部屋を後にした。