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儚き世界の逢瀬
七夕よりも辛い出会い。
さよならって言葉を返すのが辛くなった
今度はいつ、君に会えるかわからないから
どんな姿をしているかわからないから。
君はいつだって私を見つけてくれるけど
私は君が気づくまで君のことなんて忘れてしまうんだ
ここでは、はっきりと覚えているのに。
君がいない世界では、覚えているのに
君がこの世界に来た瞬間に僕にはわかるから
なんて、君は笑うけど。
もし、君が忘れてしまったら
もし、私が君のそばに行けなかったら
もし、私が夢を見なくなったら
どうしたら良いのだろう
そんなことになったら
きっと、私は生きていけないのだろう
だから、ずっと君のそばにいたいのに
夢というのはなんて無情なんだろう
いつかは夢じゃない場所で
君に会える日が来るのかな
No.871333
読んでいただきありがとうございます。