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観察その6

頭に走る衝撃、どうやら頭を蹴られたようだ。

ここは文句の一つでも言わなければ気が治まらない。

そう思い振り返ると・・・そこには明らかに不機嫌な顔をしたセナが立っていた。

不味い、これはかなりお怒りのようだ。


「あの~もしかしてセナ何か怒ってる?」

「・・・・」

返ってくるのは無言の返答。

ああ、間違いなくこれは怒ってる。

問題はその理由だが・・・


「ちょと~黙ってちゃ分かんないでしょ。子供じゃないんだから理由くらい言いなさいよ」

「・・・理由?この状況で私はお前に理由を言わなきゃならないのか?」

うっ、まずい何故だか判らないけど、セナの瞳から急速に感情が失われていく。

まるでゴミでも見るかのような目だ。

一応言っておくが、私はMでは無いのでそんな視線で感じることはない。

まあ、これがセレナちゃんの場合は別だが・・・。


そんな考えが顔にでたのか、

「オイ、人が真剣に話しているのに、なにニヤニヤしているんだお前は」

と指摘され

「えっ!?あっ、別にセレナちゃんに苛めらる想像なんかしてないからね!!」

つい自ら墓穴を掘ってしまう。


「想像してたんだな・・・」

「・・・ハイ(涙)」

そう語る私を見るセナの顔からは怒りは消え変わりに可愛そうなもの見るような目をこちらに向けてくる。

そんな真面目に怒ってもらうこともされない自分が悲しくまた泣きそうになる。

くっ!このままじゃ駄目だ。

このままじゃ物凄く駄目なヤツというレッテルを張られそうな気がする。

これならまださっきの空気の方がましだ。

そのためには少々危険な気がするがあの質問をするしかないだろう。

心を決め再び話を振り替えすために質問を投げかける。


「でっ、セナ。結局怒ってた理由てなんなの?」

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