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観察その4

太陽は好きだ。

あの温かさと力強さには何ともいえぬ魅力を感じる。

だから私はその太陽少しでも見たいためよく散歩に出かけていた。

今日も同じ、何時もと変わらない散歩になるはずだった。

だけど、玄関を開けた私を待っていたのは何時ものあの温かい光じゃなく、人工的に作られたとても不快な冷たい光だった。


「わ!」

突然視界に光が入ってきたため瞬間的に視力を失いその場にうずくまってしまう。

こうなった場合役に立つのは聴力だ。

耳を澄ますと案の定この場を離れようとする足音を確認できた。

恐らくこれが犯人で間違いないだろう。


「足音からして人数は一人だと思うんだけど。どうセナ、あんた見てたんっでしょ」

目を擦りながら事の一部始終を見てただろうセナに聞く。


「ああ、カメラを持ったいかにもストーカーぽい男が一人いた。たぶんここ数日私たちを付回してたのはあの男だろう」

「まあね、男としてこんな美人を付回したい気持ちも分からなくもないけど」

うん、うんと頷く。

「自分で言うなよ、そおゆう事は。っで、どうする?」

「どうするって何が?」

「何がってあの男のことだよ、何か手は打たないのか?」

それはセナにしては意外な問いだった。

「別にいいんじゃないの~あんな小物。私やアンタはもちろんセレナちゃんに危害が加わるなんて事はまずないでしょう。セレナちゃん華奢な体つきしてるけど私たちの仲内で一番強いことはアンタも知ってんでしょ?そんな心配・・・」

「いや、そっちの心配じゃなくて、もしあの男がセレナと接触したらどうなると思う」

「どうって・・・」

嫌な光景が頭をよぎる。

「想像ついた?」

「・・・まあね、こりゃ急いだほうがよさそうね」

しかし数日後、私の頭の中に浮かんだ光景は現実となってしまう。


その日家に帰ると掛けたはずの鍵が開いていた。

中に入ると例の男が腹部から血を流し倒れており、そしてその男の正面にはセナに似た、灰色の瞳をした美しい子が自身の白い髪を赤く染め無表情に男を見下ろしていた。


「・・・おはよう、起きてたんだセレナちゃん」



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