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観察その3

「今更だけどさぁ、あんたなんでそんなにセレナに執着してんのさ?なにか理由とかあんの?」


しばらく部屋に篭っていたセナが戻ってきて最初に口にしたのはそんな質問だった。


「本当に今更なこと聞くのね・・・。う~ん、そうね。まぁ、しいてあげるとしたら綺麗だからかな、見た目もそうだけど、そのありかたセレナという存在そのものに私はたぶん心を奪われてしまったんだと思うわ」


「へぇー、少し以外だな真理のことだからまた何か変態的な発言をすると思ったのに、こんなにまともな返答がくるなんて。」


「あたりまえでしょ、馬鹿にしないでよね!どう?少しは見直した?」


セナを見返すことが出来、気分良く話す私であったが、次のセナの言葉でそれも一気に砕け去ることになる。


「ああ、喜べよ真理。私の中でたった今お前の位はダンゴ虫同等の存在になったぞ。よかったな、可愛らしい生き物と肩を並べられて。」


「・・・・」


「どうした真理?急に黙って」


「えっと、セナつかぬことをお聞きしますが、今までセナの中で私はどういった風に見られてたのでしょうか?」


「今までってダンゴ虫より前のことか?」


「・・・あっ、はい、そうですね・・・」


「寄生虫かな。セレナにいつもくっついてるし」


即答だった。


「・・・・・・・」


「本当にどうしたんだよ真理、さっきから黙って。らしくないぞ」


「あのセナ・・・私泣いていい?」


「はっ?なんで」


「なんでじゃないわよ!!!虫あつかいされて気分良いわけないでしょ!それにダンゴ虫あんな害虫の何処がかわいいのよ!」


「えっ、まるまる所とか?」


「・・・私にはアンタの感性がよく分からん」


そう言い、椅子から立ち上がる。


「どっか行くの?」


「気晴らしに散歩。アンタと会話してたらその内本当に泣かされそうだから」


言いながら玄関のドアを開けるのと、フラッシュが切れたのはほぼ同時だった。

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