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X短編  作者: 大塚斎
65/69

ep.65 漱石の名言

「先輩も新聞読むんですね」


大学の図書館でなんとなく新聞のページをめくっていると、同じ言語サークルの後輩に話しかけられた。彼の手には夏目漱石全集が持たれている。


「うん、このコラム好きなんだよね。そっちは?」

「僕は、授業の資料を探しにきてて。どうせなら、好きな作家の作品をテーマにしたいなと思って」

「ふーん、そうなんだ」


後輩は断りもなく隣に座ってきた。正直困る。


「この会社、漱石も契約社員として勤務していた会社ですね」

「そうなんだ、よく知ってるね」

「好きな人のことはとことん調べたくなるんですよね」

「わかる」


相手と共通点があると親近感がわく。逆に、共通点が少ないと仲良くなるのに時間がかかる。ちょうど今の彼と僕のように。

気まずい感じになりたくなくて、今彼と共有しているものを話題に出した。


「今日のこのコラムは母国語について書いてあったよ。言語の対立ってあるんだなと思って。日本にいると実感しづらいけどさ」

「日本にも、アイヌ語や沖縄語、与那国語とかありますよ。先輩、無知すぎません?」


突然のディスに返答に詰まる。この子の余計な一言が多いところが苦手なんだよな。

なめられてるのかな? そう思ったら、チクリと反撃したくなった。


「そうなんだ。ところで、智に働けば角が立つって言葉、知ってる?」

お題:2/21は何の日?

A. 漱石の日、日刊新聞創刊の日、国際母語デー

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