57/62
ep.57 能ある鷹は
酔っぱらった先輩の愚痴に付き合うのは、後輩の仕事だ。
「まーじで、高橋が使えない。沢村の爪の垢を煎じて飲ませたい」
「誉め言葉あざっす。でも飲みすぎっすよ」
「あいつ企画会議で何も発言しないんだぜ? やる気ねえのかよ」
高橋君も普段からもっと周囲と関われば、こんなに爪弾きにされないのにと思う。
「彼は分析が得意なんですよ。……ほら、これ」
高橋君のレポートを見た先輩が「あいつ、やるじゃん」と呟く。
既存社員との橋渡しをするのは、先輩の仕事だ。
某小説道場で課題として提出したものです
テーマ:爪




