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ep.43 敵は過去の自分
嫉妬だと自分でも思う。テストの点数も部活の成績も敵わない。友人すらもお前の話ばかりする。
お前なんて居なくなればいい。
そう思って自分の首に手をかけた。鏡の中のお前の首にも手がかかる。あとはこの手に力を込めるだけ。
ーーできなかった。以前の俺はできたはずなのに。
机の中にある過去の通知表も棚に飾ってあるトロフィーも今の俺の物ではない。友人だと言う人たちも昔の俺の話ばかりする。お前はなんで自分の首に手をかけた?
自分だったはずのお前のことがわからない。
俺はお前に勝てない。




