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ep.20 寝ても覚めても
「うわあああ!」
今日も自分の叫び声で起きる。
嫌な夢を見た。1人無人島に流され、未知の巨大生物に追いかけられる夢だ。ここ最近、何度も同じ夢を見ている。
「そんな大きい声を出すなって。」
隣で寝てた親友が目をこすりながら言う。起こしてしまったらしい。
「ごめん、怖い夢を見ちゃって。」
貴重な睡眠時間を邪魔してしまった。申し訳ない。俺は夢の内容を伝えた。
「またか。でも、俺がいる分、現実の方がマシだな。」
遠くで木々が踏みつぶされる音がする。
「お前の叫び声で気付かれたかもな、逃げるぞ。」
「うん、ごめん。」
必要最低限の荷物を持ち、俺たちは隠れ家から抜け出した。




