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X短編  作者: 大塚斎
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ep.15 メタ認知、できてますか?

今までにない速度での経済発展に少子高齢化が後押しし、現代日本の新卒採用市場は今までにないほど学生優位だ。とはいえ、就職偏差値70を超えるような超有名企業への内定を勝ち取るには100倍も超える倍率をくぐり抜けていかなければならない。決して容易ではない。

かくいう俺も早期化する就活に備え、大学2年時からインターンに明け暮れつつガクチカのネタを探し、GPAも落とさないように気をつけた。TOEICは895点、最上とは言えないかもしれないが十分戦えると自負している。


今日は日本を代表する三ツ藤商社の最終面接だ。都内一等地にある自社ビルの1階受付を終え、伝えられた面接会場に向かう。



会場に向かう途中、何かを探している男性がいた。普段なら無視をきめる。関わっていたって、俺に何の得もない。だが今日は違う。選考は既に始まっている。

様々な三ツ藤商社の情報をめにしていた俺にはわかる。この男性は三ツ藤商社の代表だ。


「何かお困りごとですか?」

「ちょっと探し物を。」

「一緒に探しますよ。」

「いえ、お気になさらず。」

会社の代表に恩を売る絶好の機会である。やや強引に奥さんから貰ったらしいボールペンを探す。面接時間ギリギリになるまで探して見つけたそれは、代表が使用するにはチープなものだった。


待機室に着くと、ちょうど面接の時間になっていたようでそのまま面接室まで案内された。そこには先ほどの男性がいた。俺は内定を確信した。長かった就活もこれでようやく終わりだ。





「最後の彼、どうしますか?」

「不合格通知送っておいて。面接の内容はよかったけど、面接前に彼と話す機会があってね。断っても押し付けがましく手伝ったり、人が大切にしているものを安物と小馬鹿にするような人材はこの会社にはいらないよ。」

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