プロローグ〜召喚に巻き込まれて〜
何だろう、このネット小説でよく見る展開は。
今、俺の目の前には信じられない光景が広がっている。
待て待て、落ち着け俺。
とりあえず一度状況を整理しよう。
昨日は夜の7時には店を閉めて、売り上げをさーっと数えて、仕込みをして、そんでテキトーに賄い飯を作って食べて、帰ってAP○Xのランクやって、確か2時前には寝たはず。
今日も6時に起きて、準備して店に着いたのが8時過ぎ…昨日の仕込みをしていたはずなんだが…
なんで俺は今こんなデカい広間にいるんだ!?
しかも俺だけじゃない。目の前には高校生らしき人が40人くらいいる。うちによく来るやつもちらほらいる。一体どういうことだ?
困惑していると、広間にいた鎧のおっさんが話し始めた。
「勇者諸君よ、これより我らが王が諸君に話しをされる。よく聞かれよ!」
勇者?王?何言ってんだこいつ。まじでテンプレか?などと考えていると、奥から煌びやかなデヴが現れて、
「勇者諸君!よくぞ、我々の召喚に応じてくれた!そしてこれから近い未来に復活すると言われている魔王に対抗すべく、我々に力を貸して欲しい!」
と、のたまわった。
やべぇ、スーパーうさんくせぇ。ここもテンプレじゃねえか!!と俺は心の中でツッコミを入れつつ、改めて状況を整理した。とりあえず、
・近々魔王が復活するらしい
・そのためには勇者の力が必要
・だから召喚の儀式を行った
・生活、戦闘すべてのサポートを行う
・この国の民を救うためにも力を貸してほしい
ということらしい。どうやら俺はただただ巻き込まれただけらしい。うん、これもテンプレ。
「うん?何だ貴様は」
俺に気づいた別の鎧のおっさんが近づいてきた。ここまでテンプレが揃ってるんだ。それなら教養として、俺もここはテンプレで返そうではないか。
「すみません、どうやら俺は巻き込まれただけのようです。ここにいても皆さんの足手纏いになるだけなので、少しばかり生活するためのお金をくだされば、私は1人で生きていきます!」
こうして、俺の異世界生活が始まった。
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