6 会議と言えるか分からない会議
しばらくして、ロスラエルが戻ってきたが、小さいため息をつき、
「さて、さっそく本題に入りたかったが、あいにく15番は、昏睡しているようだな。」
「仕方が無かった、ソイツ、すぐ暴れるから。」
「いや、そうかもしれんがな、これでは話も出来んだろうが。」
「じゃあさぁ、起こす?」
「ああ、それが……って、なんでオメエがいるんだ!」
ロスラエルの隣には、さっき休むと言っていた2番がいた。
「オメエじゃないよ、せめて、僕くんって呼んで欲しいな。まあ、僕には一応ドクターっていうステキな名前があるんだからそっちで呼んで欲しいけどね。」
「あのなぁ、どっちにしろ、お前の薬は使わんぞ、何が起こるか分かったもんじゃない。」
「まあ、賛成かな。ねえ、マッドドクター、何か起こすのはせめて会議後にしてね、少なくとも今じゃない時にね。」
「えー、1番と10番はひどいな。」
と、話が大分逸れてきたところで、3番が、
「あのさ、僕はわざわざ眠る時間を削ってまで会議に参加するためにここに来たんだ。わざわざ、本題とは別の話をする為にここに来たんじゃないんだよ。話が進まないならもう帰っていいかな?」
と言った。
3番、フレアは、文字通り一日中寝ている。そう、フレアにとって、少しでも起きてるという事は、睡眠時間を削っていることになるのだ。ちなみにフレアいわく、一日25時間寝たいらしい。
「ねえ、帰っていい?」
「すまなかった。さて、本題に入ろう、どうせ後で15番が起きた時にでも聞くとしてだ、まだ二つぐらいある方から片付けよう。それでは、14番、すまないが簡単に自己紹介をしてくれ。」
「あ、はい。分かりました、こんにちは?というよりは、こんばんはの方が合っていそうだけど、私は一応死神の、ヘルム・アスタです。よろしくお願いします。」
「始めてにしてはしっかりと挨拶出来てるな。まあ、これから、14番と呼ばれることが多くなると、思うからよろしくな。」
「あ、はい、分かりました。」
「さて、まあ、戦争の内容の把握は別の日にするとして、とりあえず、もう一つの方に移るか。もう一つの議題は、ドミネーターについてだ。」
議会が少しざわつき、そして、静かになる。
「と言ってもだ、たいして情報もないからなんかしら情報があったら、出して欲しいという訳だ。」
「なるほどね、確かに僕もあまりよく分かってないからね。ちなみに、自分の番号と、交戦又は、発見場所、あとは、名前、攻撃方法、性格について言ってもらったらいいかな、あ、もちろんだけど、量産型でも、情報出してね。これでいいでしょロスラエル。」
「お前が、しっかり仕事してくれたら楽な筈なんだがなぁ。まあ、そういうことだ、各自情報をさっき2番が説明してくれた感じで出して欲しい。」
「分かった、それじゃさっそく、ワタシから出していい?」
「…まあいいぞ。」
会議は続く